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京都そもそも節分"豆"知識


■そもそも節分とは
節(せち)分かれといって季節が変わる節目のことで、立春の前日をさします。
本来の節分は、冬から春への変わり目で、自然の姿が変わることを大切な節目としていました。
今では外から邪気悪霊が入ってくるのを防ぐよう、庭からくる鬼に大豆を投げつけて追い払うように変わりました。

■深泥池(みどろがいけ)の「豆塚」

むかしむかし洛北の深泥池には「豆塚」という塚があったそうです。
平安京の北に、鬼たちが毎晩出没し悪さをして人々を困らせていました。
この鬼たちは貴船の谷に住み、地下道を通って深泥池の畔の穴から地上に出て騒いでいたのです。
そこで人々は、鬼を退治するために鬼が嫌っている豆を投げ込んだところ、鬼は静かになり出てこなくなりました。
それ以来、鬼の出入りする穴に節分の豆を捨てるようになったそうです。

これが節分に豆をまき、鬼を追い払うことの始まりとも言われています。
文献には、この穴の跡に豆塚があったと記されていますが、それが近くの貴船神社ではないかと言われています。

■追われた鬼の行方!?
豆を投げられ追い払われた鬼達は、奈良の吉野の金峯山寺に暖かく迎えられていました。
そして鬼火の祭典で今までの悪行を改心し、すっかり「良い鬼」になっていました。
ですからこの金峯山寺では「福は内、鬼も内」と、他とは違ったかけ声で豆まきが行われるそうです。

■どこに豆をまくの?
なまの豆をゆっくり時間をかけて炒り、切り火(※)をかけて神棚に供えたら家族揃ってパンパンと柏手(かしわで)をうって拝みましょう。
さー豆まきはこれからです!神さん、仏さん、土蔵、井戸、家の表、裏庭にも、「福は内~」と言いながらまき、お手洗いには「鬼は外~」と使い分けて、思い切り遠くに追いやりましょう。
※切り火・・・火打石で火花を散らし不浄を払います。

■節分に豆といわし・・・そして太巻ずし
炒った豆を自分の年より一粒多く豆を食べるのが節分の習わし。
また、この日には塩いわしを焼き、家中、匂いと煙を一杯にして鬼を追い払います。
油がのったいわしには、大根おろしと麦ご飯がぴったりですね。
そして、いわしの頭をひいらぎの小枝につるし戸口にぶら下げて魔よけにしましょう。
さすがに今では家の中を煙で払うことはなくなりました。
そして太巻ずしを1本、切らずにそのままその年の恵方の方角に向かって無言でかぶりつくと1年間良いことがあるそうです。
話しかけられても「………」なのです。












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