京の一枚

京都紅葉100シリーズ  嵯峨野のお寺宝筐院 NO.86


宝筐院(ほうきょういん)




宝筐院は、京都嵯峨野にあるお寺です。




紅葉の美しさに定評のあるこのお寺は、雑誌や書籍に幾度となく掲載されており、庭園の写真がジグソーパズルやカレンダーに使用されることもよくあります。




また、秋の紅葉シーズン以外でも、四季折々の花が咲き、風情ある庭園が楽しめます。




宝筐院は、平安時代に白河天皇(1053~1129)の勅願寺として建てられました。


しかし、当時から「宝筐院」と呼ばれていたわけではなく、元々は「善入寺」と名付けられていました。


平安の末から鎌倉時代にかけては、数代にわたり皇族が入寺して住持となりました。


南北朝時代になり、貞和年間(1345~50)から夢窓国師の高弟の黙庵周禅師が入寺し、衰退していた寺を復興させ、中興開山となりました。


そして、この善入寺にあって門弟の教化を盛んにし、これ以後は臨済宗のお寺となりました。


室町幕府の二代将軍足利義詮(あしかが・よしあきら)は、貞治四年(1365)に母の死去にあいました。


その法要の席において、黙庵から経典の講義を聞き、更に参禅問答したことを契機に黙庵に帰依しました。


そして、師のために善入寺の伽藍整備に力をいれました。


当時は、東から西へ総門・山門・仏殿が一直線に建ち、山門・仏殿間の通路を挟んで北に庫裏、南に禅堂が建ち、仏殿の北に方丈、南に寮舎が建っていました。


お寺の位置は『応永均命図』(室町時代前期の嵯峨地域寺院配置図)によると現在地と変わっていません。


貞治五年(1367)、義詮が没する(38歳)と、善入寺はその菩提寺となりました。


そして、八代将軍義政の代になって義詮の院号の宝筐院にちなみ、寺名は宝筐院と改められました。


備中・周防などに寺領があり、足利幕府歴代の保護もあって寺も隆盛でした。


しかし、応仁の乱以後は、幕府の衰えと共にお寺も衰微してゆきました。寺領も横領されるなど、経済的に困窮していったからです。




その後……


江戸時代の宝筐院は天龍寺末寺の小院で、伽藍も客殿と庫裏の二棟のみとなりました。


そして、幕末には廃寺となりましたが、五十数年を経て復興されました。


室町幕府の二代将軍足利義詮(あしかが・よしあきら)は、貞治四年(1365)に母の死去にあいました。


その法要の席において、黙庵から経典の講義を聞き、更に参禅問答したことを契機に黙庵に帰依しました。


そして、師のために善入寺の伽藍整備に力をいれました。


当時は、東から西へ総門・山門・仏殿が一直線に建ち、山門・仏殿間の通路を挟んで北に庫裏、南に禅堂が建ち、仏殿の北に方丈、南に寮舎が建っていました。


お寺の位置は『応永均命図』(室町時代前期の嵯峨地域寺院配置図)によると現在地と変わっていません。


当院に保管されている足利義詮画像。






重要文化財指定。


一般非公開です。


貞治五年(1367)、義詮が没する(38歳)と、善入寺はその菩提寺となりました。


そして、八代将軍義政の代になって義詮の院号の宝筐院にちなみ、寺名は宝筐院と改められました。


備中・周防などに寺領があり、足利幕府歴代の保護もあって寺も隆盛でした。


しかし、応仁の乱以後は、幕府の衰えと共にお寺も衰微してゆきました。寺領も横領されるなど、経済的に困窮していったからです。








首塚由来


黙庵は、河内の国の南朝の武将楠木正行(くすのき・まさつら)と相識り、彼に後事を託されていました。


正平三年・貞和四年(1348)正月、正行は四条畷の合戦で高師直の率いる北朝の大軍と戦い討ち死し(23歳)、黙庵はその首級を生前の交誼により善入寺に葬りました。


後に、この話を黙庵から聞いた義詮は、正行の人柄を褒め称え、自分もその傍らに葬るよう頼んだといいます。


当院の本堂に安置されている。


明治二十四年(1891)、京都府知事北垣国道は小楠公(楠木正行)の遺跡が人知れず埋もれているのを惜しみ、これを世に知らせるため、首塚の由来を記した石碑『欽忠碑』を建てました。




■拝 観 の ご 案 内




宝筐院では、一般の方に庭園を公開しております。


晩秋から初冬にかけての紅葉は勿論、初夏の新緑や冬の雪景色など、それぞれの季節ごとに異なった美しさを見出すことが出来ます。


京都にお越しの際には、是非宝筐院にお立ち寄りください。




■拝観料


大人:400円、小中学生:200円です。


高校生以上の方は大人料金になります。




御朱印は300円 です。


■受付時間はAM9:00~PM5:00です。


冬季はPM4:00までとなります。


お早めにお越しください。


(三脚・一脚持参者は拝観不可。人物の記念撮影の為の小型カメラ(35ミリ一眼レフ・デジカメ)は使用可。撮影目的での入寺禁止。)




■交通案内
  
市バス/嵯峨釈迦堂前下車 徒歩約3分




■駐車場        なし




■詳しくは:http://www.houkyouin.jp/









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