京の一枚

京都 先斗町「水明会」19日(木)~22日(日)


先斗町歌舞練場は大正14年(1925年)に着工し、昭和2年(1927年)に完成しました。


設計は大阪松竹座(大正12年)東京劇場(昭和2年)などを手がけて劇場建築の名手といわれた大林組の技師、木村得三郎氏です。


鉄筋コンクリート造り、地上四階、地下一階で、当時「東洋趣味を加味した近代建築」と賞賛されました。






もともとは芸妓さん、舞妓さん達の日頃の稽古のおさらいの会だったとはいえ、その粋なあでやかさは見物です。


明治28年(1895)に京都が平安京遷都千百年記念祭を開催するにあたり、先斗町あげての復興事業策として現在の歌舞練場の用地を取得し、「翠紅館」(すいこうかん)と名付けられた歌舞練場が建てられました。


現在の歌舞練場は、昭和2年(1927)に新築改装されたものです。


鴨川をどり(5月開催)や水明会(10月開催)など先斗町歌舞会主催の行事が行われたり、また一般にも貸し出され、邦楽や日舞の発表会、展示会、お稽古場、講演会、コンサートなど様々な催しにも利用されています。






水明会


先斗町歌舞会の代表的な行事のひとつ「水明会」は昭和5年3月15日に第1回目の公演がもたれました。


これはそれ以前にあった伎芸研究会として催されていた「長唄千代栄会」(明治40年2月発足)と「土曜会」(昭和2年9月発足)との両会が発展的併合したものであります。


その名も鴨川の清流にちなんで「水明会」としております。


当時は特別基準以上の伎量を有する芸妓のみで構成されていました。


昭和16年10月の第36回公演までは毎年3月、6月、10月の年3回の定期公演が続けられます。


当時は1枚の切符で年間を通して鑑賞できる「通し切符」も発行されていました。


戦後になり、昭和24年9月に復活され、28年までは毎年3月、9月の年2回公演がもたれます。


その後は年1回昼夜2部制が採用されましたが、平成11年より「秋の鴨川をどり」が廃止となったのを機にそれまで3月に行われていたものを10月に開催することとなりました。








歌舞練場の鬼瓦




歌舞練場の屋根には中国の蘭陵王の舞楽面を型取った鬼瓦が、先斗町の繁栄を祈念して守り神として据えてあります。


是非御覧下さい。








■場 所: 先斗町歌舞練場


■期 間: 2023年10月19日(木)~22日(日)


■時 間: 開演:16時~


■アクセス: 市バス5、205「河原町三条」

■お問合せ: 075-221-2025


■ 公式ホームページ:http://www.kamogawa-odori.com/


※主催者の都合により、予定・内容が変更される場合がありますので事前にご確認お願いいたします。


※写真は全て過去のものです。

















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