Toshichanの独り言

海外、国内旅行の旅日記。私の俳句手帳、などなど筆の進むままに書き連ねてまいります。

佛教の国、発展途上の国 ミャンマー訪問その2(バガン)

2015年12月23日 | 旅行

 

●バガン
 ニューバガンにあるホテルにチェックインし、部屋に荷物を入れてかねて頼んであった観光ガイド(日本語9+ドライバーで観光に出発。

 沿道には左右にパゴダ(現地語ではパヤー)が見られる。なんとその数3000はあるという。それに驚いていたら、1975年にあった大震災以前は6000以上はあったという。相当数が地震で崩壊し、その後修復を進めているがまだまだらしい。

 まず比較的高い、従って眺めの良い「ブレディーパゴダ」に上って周囲を眺める。いやー、あるはあるは林立している感じだが、その後回ってから考えるとその時は一部しか見えていなかったことが分かる。
・パゴダの形式。 スリランカ型 インド型に分かれスリランカ型は内部には入れないもの、インド型は窟院型で内部に入れる。外見的には スリランカ型→球根型→円筒 テラス型→円筒 階段ピラミッド型に分かれるという。円筒 階段ピラミッド型は相当上まで登れるが、相当急傾斜で「行きはよいよい、帰りは恐い」

・パゴダのブッダ像。パゴダにはほとんどの場合、ブッダ像が東西南北に4体鎮座している。その内東側の像が一番大きい。ガイドが言うには地元の人が朝早く農耕などに出向く時、朝日の当たった仏陀を必ず拝むため大きな像としているという。ブッダはお釈迦様だけではなく過去、未来にも最高の悟りを拓かれた仏陀がおられる。代表的なのは過去7佛と言われているそうだが、パゴダにはお釈迦様と三過去佛が鎮座していることが多い。

いつ頃に作られたのか。バガンのパゴダは多くは11世紀から13世紀に作られている。勿論その後も次々と作られているが。

・なぜパゴダを作るのか。ブッダへの寄進、供養であり、死後により良く生まれ変わる為に現世で善根を積むためである。現世利益を狙った、もしくは現世利益を得たお礼でもない。

・パゴダは在家信者のためのものである。パゴダには僧はいないし、お参りしている僧もほとんど見かけなかった。パゴダは在家信者のためのものである。パゴダの前で日永 瞑想している人もいた。仏像の前でじっとお祈りしている人もいた。前述のK氏の話では休みになるとみんな、パゴダに行くそうである。心が和み、良き一日が過ごせるのだろう。(あまり他に娯楽がないということもあろうが)
 

・パゴダは誰が作ったのか(作っているのか)。大きいのは、王様、王族が作り、小さなものは個人、それも大金持ちでもない人も作る。

・パゴダに入る時は。裸足で入らねばならない。靴と靴下の着脱が面倒なので皆、裸足で草履でパゴダを巡っている。私もガイドブックで知っていたので日本から古い雪駄を持って行き使ったが重宝した。ガイドが雪駄を見て、「それは何と言うものか」と聞いてきた。今頃の季節は裸足も快適だが、真夏は気温は40℃以上となり、敷石はものすごい温度となるそうだ。水に足を浸して歩くがそれも長くは持たず、苦行となるという話だった。

●アーナンダ寺
 バガン最大の見所と言われているがその通りだと思う。この中にあるブッダ像は4体とも立像で、衣の下の左右への広がりが素晴らしい。高さ9.5m、しかもなんと一木作りだそうで質量とも圧巻である。

●シュエズイゴン パゴダ
 これは上述のアーナンダ寺と並んで有名な寺である。黄金に輝く塔が、これも黄金の四角のテラスの上に乗っていて壮観である。黄金のパゴダはここと並び ヤンゴンのシュエダゴンパゴダ、マンダレーのマハムニパゴダ が3大黄金パゴダである。
ところでここのパゴダに限らずほとんどのパゴダは、建物の基本骨格はレンガ積であり、その上を漆喰で化粧している。漆喰そのものに、もしくは石板を張り付けるなどして造形物や、紋様を見せているが、黄金の塔などは漆喰の上に、金箔を貼ってあるそうだ。金は相当延性が大きく箔は数ミクロン単位の厚さらしいが、それにしても全体の量は相当のものだろう。

なぜそんなにパゴダや、寺や、仏像に金を多用するのか。答えは「衆生を救済するブッダの威光、心を表すには光り輝やいていなければならない」と言うことである。日本の仏像、お寺を見慣れている我々日本人には何となく落ち着かない気がするが、私が訪れた各国の仏像、寺は必ずしも金に拘ってはいないが、派手やかに、かつ光り輝いていることは事実である。
仏教だけではなくキリスト教のカトリックでゴシック、バロックの教会内部も豪華に荘厳されている。古今東西、いずこも同じである。
いや、日本の寺でもよく見ると仏壇など相当の金などが使われており、ただ目立たなくしてあるに過ぎないとも思われる。
偶像崇拝を絶対に許さないイスラム教も、偶像はないものの有名なモスクの中の装飾、お金のかけ方は引けを取らない。

寺のすぐ前に15cm四方の水をためる穴があり、そこにパゴダの塔の像が結ばれる。神秘的な像である。

●タビニュ パゴダ
 ここの四仏陀は大仏様のようで座像ながら10m近い高さがある。まるまるとしたブッダである。像の高さが高く、かつ部屋が狭いため、膝元まで近寄らないと像の全体が見られない。

●マヌーハ パゴダ
 ミャンマーには余り涅槃佛像はないらしい。(タイにはそれなりにあったような気がするが)ここはパゴダに西側に、北を頭にして寝ておられる。長さは20m前後だろうか。非常に大きい!

●ブーパゴダ
ここはイラワジ川の左岸に立つ小さなパゴダであるが、ここからのイラワジ川の眺め、対岸の眺めは素晴らしい。

遠く向こうに見えるのが川の対岸。川幅は2kmはあろうか。今は乾期で水量も少なく、広い砂洲も見えるが、雨季には川幅いっぱいに水が流れ、それどころか溢れることもあるという。(ミャンマーの雨季は凄い雨量でバガン、マンダレー付近はそれほど多くないが、相当降るところもあって2015年雨季は大洪水が起こり、川の氾濫や崖崩れで数百人亡くなったという。)

対岸のを結ぶ渡し舟。

・ブッダ像
 ブッダ像の典型的なもの。座像が多い、上半身は逆三角形でよく引き締まっている。耳は長いが、肩までは垂れていない。右手指2本ほどは大地に触れている。(新しい時代のタイプは 耳がもっと長く、肩まで触れていて、右指4本が全部大地に触れている)

 


 



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