どうせやるなら楽しく!

2024-07-22 12:36:03 | 本のこと

先日,所属する大学の他専攻の先生(O先生)の講義を拝見する機会があった.

自分自身の講義の質を高めるため,他分野の教員の講義を見ながら,参考となる箇所を探すというテニュアトラック教員の育成制度の一環の取り組みである.

後日知ったことであったが,授業参観の対象となる講義は,多くの場合他の教員からの推薦で決まる層で,O先生はその分野の中でも学生からの支持も厚いとのこと.

 

実際に講義の様子を見てみると,自分の恩師が用いていた手法と同じような手法(出席カード)の他にも,コメンテータ制という今まで聞いたことのない講義の手法を取り入れていらっしゃった.

テニュアトラック教員の課題であるレポートを提出した際に,コメンテータ制がアメトークを参考に思い付かれた方式であることを裏話として教えてもらう.

加えて,日々の業務に対するモットーとして「どうせやるなら楽しく!」という気持ちと,研究に対しては「できないことをやる!」という姿勢を大切にされていることもご教示いただく.

最近,仕事は「いかに問題を起こさずにかつ楽に行うか」,研究では「いかに論文を効率よく出すか」ということばかりを意識してしまっていたが,そもそも楽しむ気持ちやその業務にかかわる人たちが少しでも幸せになることが重要であることをO先生との会話の中で思い出す.

講義アンケートも,大学の規定で行うもの以外に,15回の講義うちの中間(7回目)と最期(15回目)に講義の良い点と悪い点の2点について先生自らがアンケートを作成し,学生からの意見を踏まえて,適宜講義を改善しているとのこと.

 

O先生には,今後も教育方法や研究内容といった表面的なことだけではなく,人としてどのような姿勢で物事に取り組むべきかといった内面的な部分においても,色々とご指導を賜れればと思っている.

 

大学内で尊敬する上司が一人増えた素敵な機会だった.


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