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長期記憶へと記憶が移行するプロセス

2014-06-07 20:45:10 | マインド・心理学

 

長期記憶へと記憶が移行するプロセス

  • 記銘 → 保持 → 想起 → 再固定化

簡単にいうと記銘とは、一時的に覚えることです。ただし神経衰弱のカードや電話番号を、とりあえず記憶するときのように、すぐに忘れられてしまう記憶です。つまり短期記憶の段階です。

保持とは、短期記憶を長期記憶にすることです。ただ1度見ただけでは数分で忘れてしまうので、何度も脳内で反復して繰り返します。これによって長期記憶(正確には中期記憶)になります。この段階では、まだ「長期記憶の初期段階」のため、1日もすれば半分以上を忘れてしまいます。受験勉強では一度「保持」したことを、長く忘れないためには、最初の1か月間は何回か復習を繰り返す必要があります。その後も、さらに1か月後、3か月後、半年後と反復していくことによって、より強固な長期記憶として脳内に定着していきます。

しかし一度は長期記憶として保管できても、それを「想起」、つまり思い出せなければ意味がありません。
アウトプットできなければ、どんなに多くのことを覚えても、宝の持ち腐れです。つまり高校受験や大学センター試験、各種資格試験などでは、インプットしたことをアウトプットしていく訓練も欠かせないわけです。書こうと思ったら、意外と書けない。過去問をやってみたら、意外と解けない。このようなことを経験したりします。
記憶は、アウトプットできてこそ意味があるということを忘れないようにしましょう。

最後の再固定化は、受験生はとくに意識する必要はないかと思いますが、いちおう挙げておきました。 人は何かを思い出すと、その記憶が不安定になるという現象です。ですから思い出すということは、記憶にとって不可欠ではありますが、思い出した瞬間に「記 憶の干渉」をうけて記憶が薄まってしまう危険がともないます。このことから、一度は長期記憶にできた知識でも、たえず復習によって磨き続ける必要があるわ けです。


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