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かまブログ~薬剤師の隠れ家ブログ~

薬剤師と心理士のコラボ。サイトはもっと充実。コシボネポッキリのおもしろさ。

サバアレルギー。

2005年12月09日 | 医療関係
ボクの働く薬局では事務員さんが新患さんに問診する(問題アリ?)。

食品のアレルギーについて患者さんに質問するときに、

「タマゴ、サバなどの青魚のアレルギーはないですか?」

と聞いている。すると・・・

「私、サバがダメなのよぉ。」

と答える人がたまにいる。


しかし、ボクの知る限りサバアレルギーが問題になる薬はない(と思う)。

エパデール(EPA製剤)は工業的に合成しているし・・・

そもそも、サバアレルギーだと思っている人のほとんどはヒスタミン中毒らしい。

愛読書のERマガジンに書いてあった。

タンパク質→ヒスチジン→ヒスタミンなど

てな感じで、条件さえそろえば、理論的には蛋白含有量が多い食品であればどんな

食品でも起こる可能性があるらしい。

という訳で生鮮食品は新鮮なうちに召し上がろう。

メケメケ@薬剤師
薬剤師の隠れ家

手を洗おう。

2005年12月06日 | 医療関係
顔に似合わず、几帳面に来局される患者さんがいる。

年齢は60代後半のおっちゃんだ。

薬局に来て処方箋を渡すと、必ずトイレに行く。

すると、必ずトイレのドアを閉めずに用を足す。

しかも、流さない。さらに、手を洗わない。

この患者さんに投薬した後は必ず手を洗うことにしている。

病院で勤務していた時、よくトイレでドクターと一緒になることがあった。

ビックリですわ、手を洗わないドクターの多いこと!!

こうやって、院内感染が広がっていく。

メケメケ@薬剤師
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B型肝炎ウィルス2。

2005年12月03日 | 医療関係
わたしがこの文を書こうと思ったのは、より多くの方に、検査を受けてもらいたいと思ったからです。

おじは、遠くに住んでいて、わたしとはほとんど面識がありません。
なので、詳しい病歴などはわからないところがあります。

おじは、20代前半で、肝硬変をわずらいました。
そのときに、B型肝炎ウィルスが見つかりました。
それ以後、空白の数十年がありました。
おじは、毎年人間ドックに入り、検査を受けていたそうですが、気がついたときには、末期のガンになっていました。
一般の血液検査では、肝炎ウィルスについては、調べていません。
おじは、血液検査で、肝機能の検査値が正常だったため、ウィルスについてはあまり気にしていなかったようです。
ちなみに、ひどい肝硬変などになれば、それ以上壊れる細胞がないため、肝機能が正常値をしめすことがあります。

B型肝炎ウィルスキャリアでも、無症候性のキャリアで一生を終える方もおられます。
ただ、定期的に、ウィルス量などを血液検査でチェックする必要があります。
ウィルスのせいで肝炎を発症した場合、C型肝炎は、肝炎→肝硬変→肝ガンへと段階をおって症状が進みますが、B型の場合は、段階をとばして、急に肝ガンができることがあるので、画像診断(エコーやMRI)を並行して受ける必要があります。


こきち@心理
薬剤師の本音が聞けます

認知症。

2005年11月25日 | 医療関係
患者さんが薬局に来て探し物をしだした。

よく見ると2時間程前にお薬を渡した患者さんだった。

メケメケ「どうされました?」

患者さん「薬がないのよぉ。」

メケメケ「薬局出てからどこかに行かれました?」

患者さん「一回、家に帰ってから買い物に行ったんよ。」

メケメケ「きっとお家にあると思いますよ。よ~く探して無かったら連絡下さいね。」

この時、薬局スタッフの誰もが「家にあるはず」と思っていた。

実はこの患者さん、以前に薬を3日続けて取りに来たことがあった。

2日目は薬局も気づかずに渡してしまったが、さすがに3日目は

「おかしい」と思ったので、家に帰ってよく薬を探すようお願いした。

しかし、3日も続けて同じ処方箋を出す病院もどうかと思いますね。

メケメケ@薬剤師薬剤師の隠れ家

栗。

2005年10月27日 | 医療関係
栗が美味しい季節になった。と言ってもピークは過ぎてしまったか。

栗といえば思い出す・・・

昔、病院で当直していた時にヒマだったので事務所で退院した患者さんの

カルテを見ていた。

・・・・・粟の木に登って・・・・粟の木から落ちた・・・・

みたいな感じで入院のいきさつから退院までの経緯が大雑把に書いてあった。

可愛らしい丸文字で書いてあったけど、「粟」は「クリ」ではなくて

「アワ」ですよ、お嬢さん。

メケメケ@薬剤師薬剤師の隠れ家

「手術、失敗しちゃった」

2005年10月04日 | 医療関係
父は昔から耳が悪い。

詳しくはわからないけれど、父が中学生くらいの頃、中耳炎か何かを治療せずにおいたところ、悪化してしまい、大変なことになってしまったらしい。
どのくらい治療しなかったかというと、耳から分泌物が出てきたので、布団の綿を詰めてほったらかしていたくらいだ。
結局、大きな病院に行くことになり、そこで手術をしてもらったらしいのだけど。
もちろん地元にはそんな大きな病院はないので、お街に行って手術してもらい、とりあえず地元に帰ることになったので、紹介状を持たされたそうだ。
当時は、紹介状は封をしてなかったのだろうか?
父が勝手に紹介状を見ると
「手術、失敗しちゃったみたい」
みたいな事が書いてあったらしい。
え~
アバウトだな。
結局、今は補聴器をつけて、何とか聞こえている。
そして、手術後からずっと同じ耳鼻科に通っている。(地元で)
その父が、数年前、耳からこれまでとは明らかに違う分泌物が出ていることに気付き、病院に行くと
「リョクノウキンです。」
と言われたそうだ。
他には詳しい説明は受けなかったらしい。
その頃は、わたしも病院に勤めてなかったので、父は知り合いの薬局さんに、何のキンか聞きに行ったそうだ。
それって、院内感染じゃん。
それを知った後も、父はその耳鼻科に通ってます。

薬剤師の隠れ家


院内感染。

2005年10月03日 | 医療関係
日本薬剤師会雑誌3月号を何気なく読んでいた。

その中の論文に、

シリーズ・感染症との新たな闘い⑨
耐性菌感染症の現況とその治療(特にMRSA-VRE感染症)

というのがあった。

投稿者は長崎大学医学部第二内科のドクターだった。

そういえば、こんなニュースが先週あった。
   ↓        ↓
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050927i519.htm

こういう論文を書いている最中にも患者さんの体の中では

耐性菌が増殖し身体を蝕んでいったのではないか?

研究・論文も大事だろうがもっと大切なことを忘れている

のではないだろうか。

メケメケ@薬剤師
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