蠍座のアンタレス

有卯です。

 

満月域の月がとても明るい。
月のそばで火星が燃えている。
その火星のすぐ近くに、暗赤色の蠍座の恒星アンタレスと土星も見える。
すべて肉眼です。

 

アンタレスというと宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」が真っ先に浮かんできます。
子ども向けの読書としては難解で、子どものうちに死ぬのはいやだな、悲しいなあと思いました。
自己犠牲を書いた童話なら西洋の「人魚姫」や「幸福な王子」が有名ですが、それらを読んでも
「他にやり方あったんじゃない？」ぐらいの感想でした。
けれど「銀河鉄道の夜」は遠い異次元の悲愁に満ちて、人の届かぬそのけだかさに胸打たれます。
 

アンタレスは同じ宮沢賢治の作品でもマイナー(だと思う)な「シグナルとシグナレス」の冒頭にも
出てきます。不思議な恋物語です。短編アニメで見たい気もします。 

「銀河鉄道の夜」のサソリも「よだかの星」のよだかも、他の生きものの命を奪ってしまう自分
の存在が苦しくて悲しくて申しわけなくて、もがき苦しみながら死んで天上の星に姿を変えます。
子ども時代が終わる頃に読むとやっぱり生きるってこうなんだと覚悟を迫られるようです。

それから「虔十(けんじゅう)公園林」も大好きです。
読んだ当時は、東京オリンピックや高速道路建設とか、神社の鳥居が木からコンクリートに変わ
ったり、ボツボツマンションが建ち始めた頃だったけど、私はこんな人になりたいと思いました。

実際の星座と西洋占星術の星座は違います。
ただですね、今年は火星とアンタレスがとても近づいています。こんな時は戦争やテロや天災が
起こりやすいと昔から言われています。
今年の大接近の最初は４月末頃に起こり、２度目は８月２５日頃だそうです。４月の熊本地震を
考えるとより大接近するそうな８月２５日の前後も心配です。物心両方で備えなくては。

でもなんでこんな小さな島国をピンポイントで狙ってくるんかな。日本って宇宙で有名なんかな。
あ～そうだ土星も近くにいるね。困ったなあ。

すこし星占いから離れました。　

 

 

 

 

 

 

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