SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【カスタマイズ】イプシロンミゼットをチューンする・7

2009-02-13 01:17:19 | Custom-made
ベータミゼットとイプシロンミゼットの構造の違いとして、比較的小さい部分ですが意外に大きく遊び勝手に影響するのがこの手首の可動部分です。

まずはその構造の相違点を下の画像で説明すると…↓

…と、このようにベータでは90度しか曲がらなかった手首を縦方向に180度可動するように変更してあります。
このため前方に手の平を向ける、腕立て伏せのように手の平でうつ伏せた身体を支えることができるようになった…等、主にポーズの拡大に関して自由度が広がったわけですが、反面、デメリットも生じております。
それは手首の連結部分であるボールジョイントの保持力が低下しているため手首のパーツが外れやすいという点。
実際の設計上では外れないようにできていたのですが、この点もまたボール部分に金型の押し出しピンがきてしまった事によってゆがみが生じ、当初の予定よりも保持力が下がってしまった…という経緯があるわけです。

ですので諦めて下さい…などと手前勝手なセリフほざくのは論外ですので、手首の修正案をご紹介いたしたいと考えます。

基本的にはボールジョイントのボール部分のゆがみがその原因なので前回の足首同様溶きパテによる修正が使えそうですが、手首のボール部分は足首のそれと比べてかなり径が小さく、その作業難度は足首よりもずっと増しています。
…と言うことで溶きパテ案は「そういう方法もありますよ」的に扱わせていただき、今回は別案を模索することにいたしましょう。

なお、イプシロンミゼットの手首パーツには『アサフレックス』という特殊なプラスチック素材を使用しております。
ベータミゼットでは同じ手首の部品にポリプロピレン(初期Ver1.0はポリエチレン)を使用しているのですが、この素材は基本的に模型用の接着剤や塗料が使えません。アサフレックスはこれらの素材と同じような性質を持ちつつ、塗料や接着剤が使えるというより「加工向き」といえる素材です(その代わり原料費が高い!)。
ご注意ですがイプシロンミゼットに使用できた加工がベータミゼットには必ずしも使用できるとは限らないことをご了承下さい。

てなわけで、実作業はまた次回以降に…。

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