SWORD中央ラボ分室

『アストロミゼット』HPブログ出張版
自企画の紹介が主ですが「小サイズ可動フィギュア」の可能性も広く研究しています。

【開発草案】磁石考

2009-11-14 01:36:49 | Laboratory
ようやく見つけました8㎜鉄球。
ついでにいろんな種類の磁石や鉄板、ネジ類諸々…。

まぁこのテの趣味をお持ちの方々ならこれが何を意味するものなのかはお分かりのこととは思いますが…。

昔っから磁石と鉄球を使用した玩具は存在し、現在でも各メーカーが様々な方式で磁力を用いた関節機構を模索しています。もはや定番の一つと言って良いかもしれません。
ガレージキットでもまた、これら磁力関節を盛り込んだアイテムを試みるディーラーさんを見かけることがあります。

…個人でやるとメッチャ単価が高くなってしまいますけどね~…。

おまけに受け金などは適当な形状の市販品など無いので手作業での削り出しになってしまいます。
ここら辺に関しては様々な方が色々な方法を試してらっしゃるようですが、そうした方ほどその「割の合わなさ」を感じているのではないかと考えます、…なにせ私も大昔に実験的に試してみたことはあるので…。
ですので当企画においても商品としては恐らく手を出さないギミックだと思います。

12~13年ほど前の話になるでしょうか、とあるメーカー様の方にこうした磁力関節に関して、磁束密度であるとか磁石の種類であるとか、具体的な技術論に関して色々教えて頂いたことがあります。
これらのノウハウは大手のメーカーの現行商品でも普通に用いられている技術(裏を返せば何十年も進歩していないとも言えますが…)。
その磁力の源となる磁石は何十年か前まではフェライト磁石が使われていたところを、現在ではネオジム磁石が主流となっています。
ネオジム磁石はこれまで主流であったフェライト磁石よりも残留磁束密度や保持力いずれも高く、その吸着強度はおよそ4倍。理屈からいけば比較にならないほどその保持力は高い…はずなんですが…気のせいでしょうか、何故か昔の商品に比べてさほど変わらない…印象的にはむしろ保持力が落ちている気さえするのですが…?

まぁこれに関しては数値的なデータも無いので証明することも断言することも出来ないのですが…。個人的にはその原因は磁石そのものではなく、それ以外の部品に原因があるのではないかと考えております。
例えるなら現代の刀匠が鉄鋼メーカーと協力してなお、古刀と呼ばれる平安~鎌倉期の刀剣を再現するに至らないのと同様、もしかしたら昔の職人さんが持っていて今のメーカー様の持ち得ない何らかのノウハウが存在するのかも、知れませんなぁ…。


…な~んて、無駄話している間にホラ、こんなことになっちゃうんだから…ホント、磁石ってめんどくせー!(←嫌いではない、念のため)

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