【ノベル】『覚醒する夜』・小休止

さて、ここまで進んできまして、この短編を読んで下さっている方は文章に若干の違和感を感じているのではないかと思います。
例えば人数に関して、「四人」と表記してある部分が時々出てきているにもかかわらず実際に文章中に登場するキャラクターは(今のところ)主人公達三人である点…。
これは書き間違いではなく、実はこの短編の元原稿においてあの場にはもう一人キャラクターが「いる」のです。ただ、それに関する一切の文章をこのブログ上に公開するに当たりごっそりと省いてみました。

この短編は元々当企画をプレゼンするに当たり身内用に書かれた一篇で、そのため作品世界に大きく関わる部分も包み隠さず盛り込んであります。特にその「出ていない」キャラクターに関わる部分がまだ当分は出す予定の無い設定に深く関わってしまっているため現段階においては出すのがためらわれたため敢えて「書かない」ことにした次第です。

ただし、これはそのキャラクターが作品から「いないことになった」わけではなく、実際にこの短編中には書かれなくとも「いる」ことを前提に物語は展開しています。
そのため微妙に表現に食い違いがあったり展開に詳細な解説がなされてなかったり…ということがこの後度々出てくる可能性があります。

もちろん、それでも物語としては充分に成立するように表現を「書き加える」ことで補正をしているので文章そのものが破綻することは無いと考えておりますが、より深く作品世界を読み解く「遊び」の一つとしてこの書かれていないキャラクターがどんな人物で、他のキャラクターたちからどう思われているか、物語中で何をやらかしてしまっているのか…等を文章中から推理してみるのもまた一興ではないかと考えます。











…その答え合わせは…まだずっと先のことになりそうですが…。