狂 歌 控 帳

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*今日ひと日 散るをとどめて綴り草*


*画像は戴いたものです*

  質問のいとまもくれず夏は来ぬ罪も穢れも梅雨に流して

2007-06-30 | 題詠百歌
090:質問  今日は夏越の祓、過ぎた事は水に流す美風?も、怨と罪の国には通じない
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  マニュアルの聖書示しつ梅雨さなかメシアのこころ説く人の訪う

2007-06-29 | 題詠百歌
089:こころ  想いは全ての有無を司どる、心は意に投影されて、此の世は顕在化する
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  暗黙の闇にとけいる鬼ならん今はのときぞ夜は白みゆく

2007-06-28 | 題詠百歌
088:暗  闇はすべてをとかし・・光に変えて解き放つ、宇宙のリサイクルは完璧かもね
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  切り取ってテープに詰めた思い出の賞味期限を決め兼ねている

2007-06-27 | 題詠百歌
087:テープ  過ぎ去るものをとどめようとは思わない、だから記録で想い出は残さない
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  道の端にはじかれ寄りぬ砂利石の辺りに根付く草のひと叢

2007-06-26 | 題詠百歌
086:石  霜露を厭う柔な温室物とは違い、自然の逞しさ抜け目の無さには感心する
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  忍び寄る老いのきざしは目の隅にアンチエイジの文字を捕える

2007-06-25 | 題詠百歌
085:きざし  歳相応の 「味な顔」 に為りたいものだ、そして胸は 「夢」 で大きく膨らまそう
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  蜉蝣も退屈なるを知るものや寸暇もいとい生き急ぐとは

2007-06-24 | 題詠百歌
084:退屈  「人生は短い、しかし人は退屈する」 時間は意地悪だ、求める程に短く成る
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  情報は敵に筒抜け平和惚け餓狼の信義恃むお気楽

2007-06-23 | 題詠百歌
083:筒 「知らぬが仏」知ったら地獄^^一生知らずに居られる幸運を得るのは難しい
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  終末を告げるサイレン聞こえまじ ソドムとゴモラ其の時もなお

2007-06-22 | 題詠百歌
082:サイレン  幾ら声高に叫んでも、本当に必要な者達には忠告も警告も聞こえない
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  あづさあい露に濡れては色まどいやがて真のあいにさだまる

2007-06-21 | 題詠百歌
081:露  移り気に色惑う紫陽花、やはりサフアイアブルーの「集真藍」が一番好きです
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  敷嶋の大和のすえを語るらく富士奔け下る崩落の音

2007-06-20 | 題詠百歌
080:富士  山はゴミだらけで日々山頂の崩落が続いている、やはり日本の象徴なのだ
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  後の世も仰ぎ見られむ金字塔つらなる影を地にぞ這わしめ

2007-06-19 | 題詠百歌
079:塔  「一将功成りて万骨枯る」栄誉を支えた名も無き者達が顧みられる事は少ない
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  とき経れば色の移るもさりぬべき枯れぬあはれを華と云ふべし

2007-06-18 | 題詠百歌
078:経 「顔は履歴書」内面から滲み出る人柄が表れる、化粧や整形で正体は隠せない
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  吾はまた君が涙を知る者ぞ笑みてしやまぬ写真哀しき

2007-06-17 | 題詠百歌
077:写真  想い出は心の中だけに留めて残しておきたい、私と共に滅んで欲しいから
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  まさり来る老いの翳りも知らぬげにまぶたに浮ぶ君の微笑

2007-06-16 | 題詠百歌
076:まぶた  飛蚊症にも白内障にも翳むことなく、想い出は常に懐かしく美しいのだ
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