誰や待つ名残の月の遅々として

昨夜は十三夜の月、今夜は待宵の月、そして明日が名月と云われる最後の十五夜の月だ
驚くほど沢山ある月の呼び方ひとつを取って見ても、日本人の濃やかな感性情念が窺える
それも、露骨で声高に主張する事を良しとする現在では、今は昔の美しい日本の郷愁だ