小学校高学年の息子を連れた家族が東京からやってきた。
初めての美しい南の海で、子供らしい好奇心から海水浴、セイリング、
シュノーケリング、ダイビングとスタッフに薦められるまま、一通りやって、
彼はそれなりに堪能した。
が、3日目には不機嫌になった。
テレビがない、ゲームがない、ケータイがない、ハンバーガーがない・・、
不潔だと無い物ねだりの駄々をこねる。
たまりかねて、母親が浜辺沿いにある島民の村を彼に見せた。
彼らの生活は、少年が過ごすリゾートに比べるまでもなく、すべてが粗末で貧しい。
だが少年は無反応、むしろますますヒステリックになった。
さて、ほとんど無のなかで力いっぱい遊び輝いている村の子供たち。
一方、有の世界でしか精神の安定を保てない東京の少年・・、
ひいては現在の一般的日本人像。
ちょっと考えさせられる出来事だった。
(これは、だいぶ前エリアガイドさんに載ってた記事を引用)
エリアガイドさんの記事と殆ど似た経験をカミさんのルーツ、ボホール島でしました。
言わずもがな、それは我がキカンボー娘によって・・、
おばーちゃんの家に着いてすぐは物珍しさもあって、
自生してるマンゴー、バナナ、グァバ、パパイア、ココナッツなどに感動してイキイキしてましたが
2日目にはもう’帰りたい’の連発・・
理由は、「ここは何も無いから」・・。
物資文明のなかで生きてるから、当たり前なんだろうけど
情緒、風情を感じられない人間が増殖してるんでしょうか?。
あるコラムにありましたが、
「昔は’親バカ’と親しみを込めて呼ばれた人種が現在は”バカ親”になってる。
そのバカ親が生んだ子が多いから、いじめが横行し、すぐキレるし、
凶悪事件なんかも即席ですぐ出来ちゃう。」
なるほど・・、我が子、心配ですわ!、
なんせ親が脳天気だもんね・・トホホ。
(写真はすべてボホール島、Ubayのこどもたち)