諏訪山岳会公式ブログ

諏訪地域の山好き、クライミング好きが集まって、ウラヤマからヒマラヤまで四季を通じてオールラウンドに活動しています。

槍ヶ岳(中崎尾根稜線手前まで)

2020年03月16日 | 雪山
日時: 2月22日~2月24日
メンバー:Kao、Mar、O石、N原

2月の例会山行、槍ヶ岳
今回は残念ながら悪天候と雪崩により中崎尾根の稜線手前までとなりました



【22日】
新穂高温泉は2月とは思えないほど雪がありませんでした。
午前7時、穂高温泉駐車場を出発ですfootmark2



槍平小屋に到着です。
途中から湿った雪がかなり降り、汗と雪で全身ずぶ濡れになってしまいました...hekomi
こういう時はザックカバーが必要ですね。

初日から降り始めた雪は翌日にかけて大雪と暴風の予報、今後の行動を相談します。
夜の間に積もった雪が安定してから出発した方が良いということで、翌日は遅めの出発になります。
夜はお鍋を囲みながら宴会となりました。


【23日】
朝、外は相変わらず雪は降っいて、昨日のトレースはすっかり無くなっていました。
かなりのラッセルが予想されるため、せめて中崎尾根の稜線に出るか、奥丸山のピークハントだけでもと軽身で朝10時ごろ槍平小屋を出発し、中崎尾根に繋がる尾根に取り付きます。


急登とドカ雪のラッセルに、心が折れかけるKao(黄緑)
色々アドバイスをいただくも、その通りに動けず体力だけが消耗されていきます…。


稜線が見えるようになってきた辺りで、先頭を進むN原さん(黄)のすぐ左斜面が切れて雪崩れました。(写真↓)


そして更に進んだ先(50mくらい?)で前方左上の雪が切れて、2度目の雪崩が発生。
自分たちは尾根の先端を歩いており、雪崩れた雪の殆どが左の谷へと流れていきましたが、一部尾根を跨いで右の谷に流れてきた雪に、先頭にいたN原さんが巻き込まれてしまいました。
40mほど流され滑落しましたが幸い埋まることもなく途中で止まり、上からロープを投げ確保してもらい、自力で登ってきてもらうことができました。
(写真↓雪崩の幅20m程、断面高さ40cmくらい)



先に稜線は見えているものの、流石にこの先進むのも危険と判断し槍平まで下山することにしました。
下山時には雪も止んでおり、ガスの切れ間に反対側の穂高~槍へ連なる稜線を見ることができました。

下山はあっという間で、5時間ほどかけて登った尾根は2~30分程度で降りてしまいました。


翌日(24日)の行動は晴れ予報でしたが、気温が上がることにより雪崩のリスクが高まるため、早朝に下山することに決め、小屋にて2度目の宴会です。
Marさんの用意してくれた鍋が、鶏がらの出汁のシンプルな味付けなのにとても美味しく感動しました。

(写真↓小屋の中にあった大阪営林局と書かれたプレート)



【24日】
朝6時前、雪が締まっているうちに出発します。


下山途中、たくさんのスキーヤーの方々とすれ違いました。


今回の山行、槍ヶ岳までは行けなかったもののかなり内容の濃い山行になったと思います。
何より全員怪我もなく下山でき、本当に良かったです。
怖い思いもしましたが、楽しいこともたくさんありました。
Marさん、O石さん、N原さん、応援くださった皆様、本当にありがとうございました。




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