これでお開き

体育会系俳人のつぶやき

花の如いちやもん付けに帰り来よ

2006-11-23 10:05:58 | Weblog

  おろされてゆく大根の歓喜かな   山十生  『大道無門』

ま、おもしろがり過ぎって声もあがるだろうけど、
何か、マゾっぽくて、いいんじゃないの。
最終的には、「歓喜」への評価が全てだと思うけど、
ここは「歓喜」じゃないと、句が生きてこない。
「喜びよ」「至福かな」、そんなの中途半端でダメ。
まだ、十二月じゃないけど、僕には第九の合唱まで聞こえてくる。


昨日ここに写生のことを書きながら、
灰皿句会で起こったダンディーとKMの写生論争を思い出していた。
論争というよりも、ダンディーからの一方的ないちゃもんだったけどね。
Sさんも心配されて、僕に仲裁を、といった趣旨のメールを下さったものだ。

熱いといえば、熱かったんだろうけど、写生への憧れが先行していた気がする。
当時、僕も含めて、すでにG化調からの脱却を真剣に思っていたし、
その中で「写生(客観)」「モノの取り込み」が中心テーマとしてあったんだけど、
現実は、上滑りしていただけ(ダンディーと僕)だったように思われる。
KMの場合、理論武装は出来ていたんだけど、句でそれを実践し切れなかった、
五年ほど経った現状から振り返ってみれば、そう言わざるを得ないのだろう。

最近の京都支部句会は、ダンディーが入院、そして亡くなったこともあって、
合評句会というよりは、T子姐さんの指導句会という様相を呈している。
KMや僕では、まだまだ役者不足ということだろう。


22日。
普通に仕事。

夕食。
おでん。
熱燗2本。ビール1本。

23日も引き続きおでん。
大根、牛すじあたりは23日の方が絶対に旨い。


表題句は、言うまでもなくダンディーのことを思ってのもの。
得意? の季語の分解のつもりだけど、無理かな?