安房は手を広げたる国夏つばめ 鎌倉佐弓 『潤』
「安房」(「安房の国」)を詠んだ句と言えば、この佐弓の句と、
貝こきと噛めば朧の安房の国 飯田龍太 『山の木』
を、まず思い浮かべる。
Sさんはかつて、
たんぽぽの花に坐れば安房の国 今井杏太郎 『通草葛』
を、第三極の句として取り上げられて、
鎌倉佐弓の「安房は手を広げたる国夏つばめ」の知性より、飯田龍太の「貝こきと噛めば朧の安房の国」の感性より、杏太郎の痴呆性(ごめんなさい)に惹かれてしまう。
と書いておられたが、その言は十分理解できる。
ただ、僕に限っていえば、いまだに鎌倉佐弓の青春性に惹かれている。
決して、痴呆性に対しての青春性というわけではなく、
僕は鎌倉佐弓の句に知性を強く感じないのだ(少しは感じる)。
青春性=詩性というのは短絡だと思うけど、ま、詩といえば詩なのかなぁ。
もちろん、龍太も杏太郎も好きだけど。
28日。半ドン仕事。
夜は、町内会有志(若手メンバー)とビアガーデンへ。
飲み放題、食べ放題で3,780円。
ただ、そこだけで終わるわけでなく、二軒目、三軒目へ。
最近、若手連中と呑む時は僕が最年長、
長老と呑む時は僕が最年少ということが多い。
もちろん、若手と呑む方が楽しい。たとえ、ふところは痛んでも。
29日。軽い二日酔い、それでも投票所(向かいの小学校だけど)の受付に座る。
したがって、第五日曜・超結社の勉強会は欠席に。
最近、入れ違いになることが多く、長いことKMとも会っていない。
一度、ふたりだけで会って、いろんなことを話してみたいな。
この日は、KMがあるテーマに付いて発表すると聞いていたので、
是非行きたかったんだけど、政権与党の会期延長→投票日延期でパーに。
投票所の後片付けを終わってから、学区の知り合いと浅酌。
参院選の結果は、大体予想通り。
安倍晋三は、ヘボ閣僚への弁護を自分自身に対しても行っている。
党首討論で「小沢さんと私とどちらが総理に相応しいか」と言っておきながら、
負けたら知らぬ顔で、今後も私の国づくりを推進して行くのが使命、なんてね。
柳沢厚労相や故松岡農水相に政務に邁進してほしい、と言ったのと同じ。
ま、別の意味で、筋が通っているといえば通っている。
麻生太郎がアルツハイマー発言をしていなかったら、
ここは麻生で、という意見がもっと出て来るんだろうけどね。
ま、麻生太郎は安倍晋三より人間的面白みはあるけど、失言だらけだろうしね。
でも、ホント、この人に! という人材が自民党にはいない。
この期に及んでは、内閣を改造するんだろうけど、
「政治とカネ」、特に「出」の問題で100%クリーンな人って自民党にいるの?
クリーンだけど、ロートル・政治力ゼロじゃ余計に失望となってしまうしね。
ま、勝った小沢一郎も早速のサボリだからな。
テレビ各局盥回しで、同じことを何度も訊かれる鬱陶しさはわかるけどね。
仮に体調が悪いにしても、一度だけ党本部で会見を開いて、
申し訳ありませんが、体調が悪いのでこの場で失礼します、それでいいじゃん。
おそらく、どっかのホテルで今後の戦略を練っているんだろうな。
でも、小沢一郎は、この前の時も羽田孜に総理をさせたように、
仮に、解散総選挙で勝っても、金魚掬いのような感じで総理を選らぶんじゃないかな。
ま、差し当たり、旬は過ぎてしまったけれど、菅直人あたり。
やっぱり、院政というか、ドン金丸信的な存在でありたいんだろうな。