ミトコンドリアというのを知っていますか?細胞の中にあってエネルギーを作り、供給するための小器官です。ですからミトコンドリアなしには生物は生きていけません。ミトコンドリア病というのがあって、これはエネルギーを作り出す機能が低い病気です。この病気は遺伝します。もともとそういう病を引き起こす遺伝子(ミトコンドリアの)が発現すると、その細胞は死んだり、動けなくなります。心臓で起これば心不全になるわけです。そこでミトコンドリア病の遺伝子を持つ女性は子供にそのミトコンドリア病を遺伝させてしまいます。(ミトコンドリアは女性のものを継承します。)そこでこの女性の卵からミトコンドリアを取り除き、他の女性のミトコンドリアを移植し、その卵に受精させて子供を作ろうというのです。だから、人間の身体を作るのは夫婦の遺伝子で、細胞内のミトコンドリアだけが他の女性のミトコンドリアということになります。これでミトコンドリア病は遺伝しません。ちゃんと機能を発揮し、安全にできるのであれば素晴らしい考えだと思います。
長生きしたければミトコンドリアの声を聞け―少子高齢時代を生き抜く真のサクセスフル・エイジングとは何か | |
大谷 肇 | |
風詠社 |
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