トグサの事件を、やたらと広げて9課を引き摺り下ろそうとするゴーダの作戦。
自分の周りを、サイボーグ化した者に毎日囲まれていて、無意識のうちに彼らに対する差別意識などが生まれたんではないのか?
なんとも効率の悪い、マテバを使い続けるのは、君が銃を撃つことに個人的な嗜好を持っているからじゃないのかね?
先日の連続自爆テロ事件の際、君は逮捕に関わったと聞くが、同じく警告を発した上で発砲しなかったそうじゃないか?
君の選択肢の中には、被疑者を「殺す」というものがあったということだね?
ゴーダから感染させられた、義体訴訟専門弁護士の訊問によって、まるでトグサが被害者を殺したかのように思えてくる、という展開。
特定の義体製作会社の欠陥を隠しごまかす為に、わざと訴訟を増やしている企業があると聞いた。そう言って裁判を終わらせた少佐inトグサ。
裁判で貫かれねばならない正義は、もうないのか?!
トグサの願うような正義は、もはやないかもしれないわ…
非番中の発砲事件、これはもし現代日本で起こったらものすごい騒ぎになるだろう。
けれど、敵弁護士の言うとおりでもあり、9課という特殊な場所にあって、トグサはすでに「普通」の警察官ではない。
「非番中に発砲」という状況は、9課に来る前のトグサなら、決して選ばなかっただろう。
そして、義体化した者について、トグサはむしろ認識をプラスに変えていったんじゃないだろうか。9課に来る前のトグサは、それこそ全身サイボーグ人間をマイナスに考えていたかもしれない。少佐と会い、バトーと会い、数々の事件に関わってきたトグサなのだから。
少佐の電脳ハックの瞬間に、トグサと顔と脳がかぶっていくのがまたいいな。
話し振りでトグサでないのはバレバレになってしまったけど、さすが少佐。