『まりも』の巻

家族、友達、そして大好きな愛犬belle&新しい家族ライラック&オチビサンについての日記。

豆粒天国へ・・・1ヶ月の『ありがとう』と『さよなら』

2006-12-18 15:04:49 | Weblog
実は残念な事に『豆粒』は13日、天国へ逝きました

9日から3日間、
出血が少量なのですが続いていて
さすがに3日目には心配になり、病院へ。

その日オタカサンもお休みだったので
午後の診察で見てもらうことになりました。

出血は胎盤ができる過程でも
出ることを知っていたので、それにかけていました。

でも、不安は的中。
先生に「赤ちゃんの動きがハッキリしないんだよねー、これ流産しちゃってるねぇ」と言われた瞬間、何もかもが真っ白になり、
でも、診察室で泣くことも出来ず、
淡々と次の日の入院についての説明と
そして検査のために4本も注射を打たれて、本当に痛くて悲しくて辛かったです。

先生の説明としては
未熟な受精卵で、
ある所で成長が止まってしまったらしいのです。
6日には心臓が動いていたのに。

診察室から出て、オタカサンと目が合うと
伝えるのが悲しくて、でももう気がついたら泣いてしまったので
オタカサンもそんな私の表情をみて、察知したようです。

病院の外へ出た瞬間、
声を出して大泣きしました。

洋子さんに報告したときには
どうにかなるくらい泣いていました。

とりあえず、
マンションに帰ることに。
オタカサンは次の日の入院に備えて、
お休みがもらえるか会社へ連絡しに行きました。

車の中で待っていたら
オタカサンが戻ってきました。
泣いたんだなと言うのがすぐわかりました。

上司の新井さんに連絡していたら
思わず泣いてしまったみたいで。
そんなオタカサンを見て、悲しいのは自分だけじゃなかったんだと感じたのです。

その後、オタカサンの実家へ向かいました。
レオン君、ニュー君、ムック君の前でも大泣き。
レオン君が何度も私に突進してこようとするのですが
ニュー君がいつもと様子が違うことを察して
ちゃんと「ダメ」とレオン君を制止するところが、凄いなって思いました

しばらくして、オタカサンのお母さんがきて
流産してしまったことを報告。

オタカサンのお母さんが気遣ってくれ
色々と話しているうちに落ち着いてきました

そして、洗濯物を片付けにマンションへ。
オタカサンが「今日は美味しいモノを食べに行って元気だそう」と言ってくれて
夕飯は外へ食べに行くことになりました

私たちが大好きなパン屋のレストランが近くにあるので
そこへ行き、たらふく食べました。
何だかいつもと変わらない状況に、流産が嘘のように思えました。

お風呂に入り、
オタカサンに寄り添って寝ました。
ふと思い出すと涙が止まりません。
手術の事を思うと怖くて不安で泣きました。
豆粒と3人で寝た、最後の夜でした。

次の日、お昼ごろ心配して来てくれた、
洋子さんと幸ちゃんと4人でお昼ご飯を家で食べ
14時に病院へ向かいました

病院へはオタカサンのお母さんも駆けつけて来てくれました
いつものように診察室へ呼ばれ、中へ。
血圧を初めて測り、そして診察前にお手洗いに行くように言われました。

「もう、コップに採らなくてもいいですよ」と
言われた時、それが何を意味しているのかを改めてわかりました。

診察台へ上がって様子を見ると
やっぱり心臓はもう動いていません。

すぐに処置が始まりました。
何も説明されず、金属音がする中で、
ペンチのようなものを入れて
何かを切ってるような音が。
麻酔なしでの処置は本当に痛いし
何をしているのか不安で一杯でした。

終わるとシクシクとお腹が痛くなりました。
すぐに入院の手続きをして
まずは1人で病室へ。
看護婦さんも淡々と説明してポツンと、おいていかれた時
本当に寂しい気持ちになって、また泣きました。

そこは2人部屋だったので隣の方が帰った後に、
オタカサンたちに来てもらいました。

お腹の痛みはするものの
まだ何とか我慢できる範囲でした。

明日の手術の事などは一切説明がないので
あれこれ、みんなでどんなものか話していました。

オタカサンのお母さんは一度帰りました。
洋子さんとオタカサン3人でベットに乗り
壁にもたれて、色々な話をしては笑ったりして
これから中絶の手術を受ける患者とその家族とは思えないほどでした

17時になって
夕飯が運ばれてきました。
とても美味しくて、結構な量だったのですが
ペロリと食べました。
この食欲が消えないうちはたぶん大丈夫なのでしょう。

18時すぎ
オタカサンのお父さんが会社帰り、お母さんとお見舞いに来てくれました
ケーキと素敵なお花を持ってきて頂きました

お花はオタカサンのお姉さんが選んでいただいたようで
本当に寂しい病室が明るい雰囲気と気持ちにさせてくれました                 
 家に帰って早速お水をあげました

みんな帰った後、
オタカサンと2人になって
ケーキを食べて、面会時間までお話・・・と思いきや
オタカサンがウトウトしはじめちゃって、ついには寝てました
きっと色々あってオタカサンも疲れたのでしょう・・・(そういうことにしておこう)

20時になって
別れを惜しみつつ
オタカサンが帰ると
さっきまで賑やかだった病室は急に静かになり
急に寂しくなって、泣きました。
どうしても手術が怖くて。

25年間健康そのものの私が手術なんてしたことないし
全身麻酔をかけることにも抵抗がありました。
やっぱり怖くて泣いてばっかりでした。

オタカサンからの励ましのメールに
頑張ろうと思ったりやっぱり怖いから逃げ出したくなったり。

23時すぎ、オタカサンからの豆粒に送る素敵なメールを見て
私も少し決心がついて、23時半に寝ることが出来ました。

途中熱にうなされながらも
7時には目が覚め、
気分転換に歯を磨いたり顔洗ったりしてました。
8時頃メールして、オタカサンとやり取り。
途中でまた寝ちゃったらしくて返信ないのでヤキモキしました

8時半。
看護婦さんが体温と血圧の測定にきました。
そのとき、話に聞いていた麻酔意外に
点滴と筋肉注射があることを知りました。
「この筋肉注射が痛いとか痛くないとか」とか不安に思わせる事を言い残して出て行きました。

筋肉注射なんて聞いたことないし
新たに追加された感じで怖くなりオタカサンに電話。
注射が嫌いな私は子供のように、また泣きました。

9時すぎになり
筋肉注射をお尻に2箇所打たれ
もうすぐ手術だと覚悟しました。

本当にこれで最後なんだと
思うと悲しくて。
お腹から豆粒がいなくなる寂しさが込み上げてきました。

そして手術室へ。
下着をとって高い診察台に上り
足を固定され、
点滴を打ち始めました。

しばらくして
筋肉注射でもボンヤリしてきたのですが
寝てしまうのが怖くて、
必死で目を開けようと我慢。

院長先生が来て、手術開始。
麻酔なしで、昨日埋め込んだ金属片を取り出しました。
看護婦さんが「深呼吸して」と声をかけていてくれたのをボンヤリ覚えてます。

その後、院長先生が
「麻酔打つよ」と言った後は
真っ白になって、記憶がありません。

ただ、ボンヤリ手術の後
痛みで診察台の上で暴れていたのを覚えてます。
後、看護婦さんに支えられながら病室まで戻ったことも。


気がついたら12時すぎ。
麻酔でグッスリでした。
面会時間は13時からなので
後チョットでオタカサンに会えると思ったら嬉しくてたまりませんでした。

隣のベットには他の患者さんも寝てました。
同じ手術をうけたみたいです。

13時。
オタカサンが来ました。
まだボンヤリしてたのですが
頑張って起きて待ってました。

手術が終わった安心感と
オタカサンに会えたことが嬉しかったです

14時になり、
診察してもらい、異常がなかったので無事退院しました。


14日。
消毒しに病院へ。
お風呂はまだですがこの日からシャワーが許可され
やっとサッパリすることができました。


本当に嵐のような1ヶ月でしたが
豆粒のおかげで私たち夫婦は幸せな気持ちになれました。
5週間ちょっとの命だったけど
豆粒は私たちの大切な第1子でした。

きっと今度は元気な子が産まれてくるように
豆粒1号も天国から応援してくれていることでしょう。

まだまだ、思い出してはメソメソしている私ですが
何より心強い支えのオタカサンがいるので、前向きに頑張っていけそうです。

だから、またメソメソしているときは
私を助けてちょうだいね、オタカサン

豆粒、バイバイ

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1 コメント

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Unknown (しみず)
2006-12-21 23:25:03
元気だせ!
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