偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

ワイドショーの統計手法~秋葉原殺傷報道

2008年06月13日 15時16分03秒 | ◎ツッコミ思案neo
 昨日書いた、「完全自己責任論」「容疑者特殊論(動機解明不要論)」一色で染まる(三色?(笑))番組の中でただ一人冷静でブレてなかった神足裕司氏。

 実はそれは日テレの「情報ライブ ミヤネ屋」でのことだった。

 今日も「番組が終わってからも多数のFAXが寄せられました」とそのいくつか紹介したのだけど、そこに番組の意図が見てとれた。
 最初のいくつかは昨日の多数派だった「社会はこにままじゃいかんぞ」だったけどその後
「私たちマスコミに対する批判も多数寄せられました」といって

「育ちや環境のせいを強調しないでほしい」って趣旨のものをいくつか紹介した

…って実際はむしろ逆なのに。

 でもそのわずか2~3本ばかりのFAXを紹介することで番組が展開してきた「完全自己責任論」を正当化することができるし、実際には2~3本だけしか紹介してなくても“最後”にもってくることで番組の結論のような錯覚も与える。

 万が一「社会不安論」の実際は“多数派”である視聴者からクレームがきても本数は圧倒的にそっちをちゃんと紹介したと言い訳ができる。

 何よりマスコミへの批判も真摯に受け止めていると「中立的」な姿勢をアピールできる。

 犯人の生い立ちを細かく取り上げるのは単に「それが昔から続くワイドショーのフォーマットだから」というのと、あと両親を悪者にしとけば、容疑者の母親が泣き崩れるというあの映像を繰り返し流すことが決してワルノリではないのだと言い訳できるからだ。

 きっと昨日は「社会不安論」の意見を多数紹介してしまったことで、“タカ派の善良な市民”の方たちからクレームでもきたんだろうなぁ。(もしかしたらスポンサーの圧力かも…。)

 でもこれはまだましにほうだ
TBSの「2時っチャオ!」の「もっとわかっチャオ!」(←うかれすぎだろ(苦笑))では、犯行直前の20分、ためらいがあったようだという報道にたいして
「いや、ためらいではなく、ターゲットを探していたのだ」と心理学者のコメントを紹介していた。

ブサイクをひがむ容疑者が「イケメン」を探していたんだってよ。
確かにその「ためらい」というのは単にこれからおおごとをしでかすというビビり。もしくはめんどくささであって「殺人」という行為に対する良心の呵責ではないのかもしれないけど、この心理学者のコメントはどうだろう。

 浮かれすぎたのか被害者の方の写真を間違えるという失態。

 テレビに出てきた心理学者のコメントがいままで役にたったことってあるんだろうか?
こないだのなんかの事件のときは犯人像は「18歳~60歳くらい」なんてありがたい分析をしていた学者さんがいた。
そんなん絞ってないのと一緒だっつーの(苦笑)

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