偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

 山口県阿武町の給付金4630万円と成城石井のライバルとハニートラップと

2022年05月22日 19時02分20秒 | ◎ツッコミ思案neo

 いまや飛ぶ鳥を落とす勢いで、よく成城石井のライバル的な立ち位置でテレビでも年間何十回も紹介される某コーヒー豆&輸入食料雑貨店「K」
かつて私はそこで
信じられないくらい美味しいグレープジュースと出会った
原産国は南アフリカとなっていたが、パッケージにははParmalatという、セリエA時代の中田英寿氏のユニフォームでよく見慣れたブランドロゴが印刷されていた。
 どちらにせよ輸入品ではあったが、そこまで高くなかったので何度かリピート買いしていたのだが、途中で実はそれらは定番的仕入れ品ではなく、「在庫限り」だとわかり最後はあわてて数本まとめ買いした
 そして帰宅しレシートを整理していたら単価が誤って安く打たれていたことに気が付く
金額にすると微々たるものだったが、私はバカ正直にもそれを申告しに再び店をおとずれた
すると散々、店員間をたらい廻しにされ、えらく時間をくった上にしっかり不足分は徴収された。
 まあ不足分を取られるのは当然としても、腹がたったのは、そんなめんどくさいことを強いらたのにもかかわらず、別に謝るでもなく、礼を言われるでもなく「接客」が終了したことだった。
 その店員の女性たちはそこの取り扱い商品群がいかにも似合うような生活をしていそうな、「意識高い系世間知らず」な感じだったので、この店はこんなもんかと、その後はもうリピートはしないときめてあきらめたが、てっきり祖師谷大蔵あたり限定のローカル店だと思っていたら実はチェーンで全国区でぶいぶいいわせていると後から知り、テレビや雑誌などで特集を見るたびに「なんだかなぁ」という気持ちになった。

さて今回のご送金事件のニュース。
役場職員がおとずれたときに容疑者が
「こっちは悪くないのに」
と言ったというような報道があったが、世間の人々は「何を盗人猛々しい」と思ったかもしれないが、私は前述の「カル●●」の思い出がよぎった。

つまり職員はマナーをすっとばして、いきなり被害者ヅラで詰め寄ったのではないか?と
 この場合は、たとえ容疑者が「返せない」といったあとだとしても、ファーストコンタクトにおける挨拶としては
「この度は私どもの不手際で…」
と切り出すのが礼儀というもんだが、それらを一切省略したんではないか?と
あの信じられないくらい強気の会見を見るとそんなことを想像してしまう。

 容疑者側もいちどは返すそぶりも見せていたというような報道もあったから、役所側の横柄・無礼の積み重ねが一度はあゆみよってきた容疑者の背中をお返したのではないか?とすら思えてしまう。
 公務員という属性の人たちというのもあの店の店員さんに負けず劣らず、なかなかの世間知らずなものだ。
 こないだの夕方のニュースの中の老後年金特集の街頭インタビュー、答えていた人々の中でもトップクラスの年金額を得ていた公務員の方は「ぜんぜん足りない。公務員はいいというけど今はそんなことない」と、これまたトップクラスの不満を爆発させていた。100万円しかもらってないとご立腹の政治家もいらっしゃったけど。

 今回の一件、容疑者の人格を攻撃するような報道も酷い。子供のころの文集とか、それくらいのこと書くやつなんていくらでもいるだろ。手法が三流ゴシップ誌だ。

 ここで世間のみなさまに言いたいのは今回の件での悪質性を評価するのに「金額」はあまり意味がないということ。
 ギャンブラーという人種はのこり1000円しかなくなっても、それを使ってしまうし、100万円あったら100万円使うし、1億あったら1億円使う。
 大負けした状態から1億円を借りに行くかということならハナシはかわってくるけど、今回はふってわいたようにお金をみせられた。
 今回の一件をうけて、あのヒコロヒーが「自分も使っちゃう」といったときに共演者が「いまの地位を考えてもですか?」と焦っていたけど、いまのメディアにかかわる多くの人々は「病み」と「闇」についての基本的な認識がたりない(または知ろうとする姿勢がない)。100万円と1千万円とのハードルの高さには元々差は少ないし、誤送金という前例のないものならさらに判断力はにぶるだろ。
 これって仮に100万円くらい使ってしまったとしても向こうの落ち度も加味したら全額は返金しなくてもいいんぢゃね?とかいう思考になっても不思議なことはない。
  実際、かつてあるテレビ番組で、スーパーやコンビニでおつりを多く貰ってしまった場合に返さなくていいと思ってたひとがけっこういた。額がちがうだろ額が、とツッこむ方もいるかもしれないけど、だったらいくらなら許容なんだよって聞き返したくなる。
 2003年に起きた「丸紅ダイレクト事件」では19万8,000円と表記するはずだったPCの価格が、間違って1万9,800円で設定されてしまい1500台の注文がはいり当初は丸紅側はキャンセルしようと思ったが、猛批判をうけてそのまま販売することに。実に2億円以上の損失だった。
 2005年のジェイコム株誤発注事件なんてのもいわば値札つけ間違い案件だけど、こっちも20億円もうけた人を筆頭に返金なんてしなくてよかった。(トータルでは400億円の損失)
 ただ今回の事件と似ていたところはシステムエラーの王様、みずほが自分たちの落ち度は棚に上げて東証のシステムが悪いと訴訟を起こしたところが、強気の役場のおじいちゃんとかさなる。納税者がバックについてると思って強気になれたんだろうけど、だとしたら卑怯なメンタルと言わざるを得ない。
 だって、たとえばこういう事例の場合、住民側役場を提訴するなんてのも考えられるけど、その場合の役場側の弁護士費用は税金になるわけで、そんなのは住民側にとっても得策ではない。ある意味、役場は自分たち自身を人質にしたカタチで強気まくりなわけだ。

 こうして書いていてふと思ったのだけど、冒頭の「K」へのバカ正直返金で、あれだけたらいまわされたというのは、裏を返せば、そんなバカ正直申告するやつぁいねぇってことの裏返しでは?
 これに対する、反論としてはアンタの件は稀な例でそもそも、そうしたミスがめったにおこらない…というものだろうけど、あの手際悪さを見てたら(少なくとも当時は)ノーミスなわけがないと半ば確信的に主張できる(苦笑)。

はなしを総合するとこうだ
今回の一件はある種の
ハニートラップ
だ。














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