偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

第7世代が日本をかえる

2020年03月22日 19時03分32秒 | ◎ツッコミ思案neo
先週の「爆笑問題の日曜サンデー」のゲスト
おいでやす小田の芸人オリジナルランキングは
理不尽な関西芸人のツッコミワードだった

3位 どっかいけや
2位 見たんか
1位 はげとるやないか

ところが1位を発表した瞬間に爆笑田中は「これ面白いよねー」と言いはじめ、小田は困惑気味。
 そこから延々と田中の「ハゲは無条件で面白い説」が続く。ある程度は小田もネタとして言ってるのだろう。が、感覚の世代間ギャッブは明らかに感じられた。

 最近、かわってきたなと思うのは、カミナリ以外はひっぱたくツッコミが消えたということだ。かつては外国人に指摘されても、これぞ日本の文化のごとく抵抗していたが、ここにきてようやく「大して面白くもない」ことに気が付いた。

 もうひとつのいい兆候はダウンタウンやたけしをカリスマと仰ぐ世代がようやくいなくなったことだ。
 あのカリスマというオピニオンリーダー制度はやっかいで「師匠がいうならカラスも白い」というような間接的な徒弟構図を形成してしまう。

 それが否定されると理不尽で差別的な表現は一掃される期待感。

 ハゲいじりは消えるべきお笑い表現の最たるもの。一見、権威をからかってるよう誤解されるが、はげは社長だけぢゃない。抗がん剤で毛が抜けてしまった子供たちもいるのだ。
「それとこれとは別だと見るほうもわかっている」などと芸人が反論するとしたらそれこそ不遜だ。たまたま芸人は文化の中でメジャーな存在といえるが、みんながみんな認めてるわけではないし、メジャーな存在だからこそハゲいじりなどされたら困るのだ。
 ブスいじりも同様だ。フォーリンラブ、バービーはファンの女の子からの悲痛なクレームレターで安易な自虐ネタを思いとどまるようになったという。
 ブスいじりや、コンビニ店員のカタコトいじりなど、海外だったらアウトなネタで溢れているお笑い界。
 でも、もうすぐそれも終わるかもしれない。

 指原莉乃さんが世界の王にツッコミを入れた件もある意味希望に満ちている。
「努力が報われないことがあるあろうか。報われない努力があるとしたら、それはまだ努力とは呼べない」
という迷言にたいして
「ずるい」と一蹴した件だ。

 IPSOSという団体が28か国2万人に調査したところ日本は世界でもっとも他者・弱者に無慈悲な国民性だという結果が出た。
https://www.ipsos.com/ja-jp/globally-half-think-socialist-ideals-are-great-value

 日本の非情なまでの自己責任論の源流にはカリスマたちののこうした名言もあると思う。松本人志や金八先生の思想も依存症などの精神疾患を自助努力の欠如と片付けるものだ。

 暴力的、差別的なツッコミがなくても面白いということが定着すればこの国はかわる。そもそもぺこぱのようにつっこまないスタイルも登場したし、大自然や東京ホテイソンのようなつっこみは「いじり」がいじめのかくれみのにされるような悲劇も遠ざけるかもしれない。

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