天晴れ(あっぱれ)な空☆

和風を好む私の徒然に日々想うことを綴る日記。いとおかし。

黒澤明監督『虎の尾を踏む男達』

2008年05月15日 | 黒澤明監督作品
いや~、爽やか爽やか!
今日は空気が美味い!

久しぶりの5月らしい気候ですねぇ!
本当に気持ちが良い!



嫌なことも多々あるけど、
嬉しいこともある!

頑張ろう、頑張ろう。

しかし本当に、今日は空気が美味い!
感謝、感謝!


さてと、そんな日におススメの映画、
黒澤明監督『虎の尾を踏む男達』!
渋い!古い!But傑作だっ!



確か戦後すぐの作品だったはず。
もちろん私は生まれてません。
もうとっくに30を超えたという位の年齢ですので。

この作品は1時間くらい。
素晴らしい役者さんたちが熱演してます!

内容は、
日本の古典芸能に興味を持っていた黒澤監督が、
能の「安宅」を歌舞伎化した「勧進帳」を基に、歌舞伎のパロディを試みた画期的作品。
大河内傳次郎を弁慶に、人気絶頂だった榎本健一を原作にはない配役・強力に起用している。

という具合。
いやぁ、面白いですねぇ。
映画は素直に楽しむ!

エノケンさんの演技、笑わせてくれます。
大河内さんの、特に最後の男舞(能での呼びかた)がすごい!
セリフまわしもきまってます!



そして、今話題の『隠し砦の三悪人』の“裏切り御免!”
のオリジナル役者さんの藤田さんもいい役柄ででてますねぇ。

音声は明らかに古く、映像も古いのだけれど
一気に楽しめる傑作ですね、これは!

コーラスでは監督も一緒に歌ったそうです。
戦後で皆、腹が空いていてなかなか声がでなかったらしいです。
それでもロケとスタジオを上手く使い分けて撮ったそうで、
熱気と情熱が画面からほとばしってます。

黒澤監督は能に造詣が深かったらしく、
けっこう他の作品でも能のスタイルを取り入れてますねぇ。
『蜘蛛巣城』や『乱』など。
『影武者』では“田村”をたっぷり美しく見せてくれます。
いやぁ、あの場面はたまらなく美しいなぁ・・・


『虎の尾を踏む男達』
鎌倉時代の設定なので、刀を水平にして身につけてます。
それからだんだんと下がって行き、幕末になると
完全に鞘尻は下を向きます。

昔の役者さんは、本当に雰囲気があるなぁ。
見事、鎌倉時代にタイムスリップさせてくれます。
武士好きの人は必見です!









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