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LGBT及び性同一性障害について

2023-06-23 14:34:43 | 話の種

LGBT及び性同一性障害について

「LGBT理解増進法案」が6/16に国会で成立した。
昨今このLGBTという言葉は世界中で取り上げられ流行語のようになっているが、ここではこのLGBTについて考えてみる。

[LGBTとは] (セクシャルマイノリティ(性的少数者)を指す言葉)

L…Lesbian (レズビアン:女性同性愛者)
G…Gay (ゲイ:男性同性愛者)
B…Bisexual (バイセクシュアル:両性愛者)
T…Trans-gender (トランスジェンダー:身体的な性別と自認している性別が異なる)
Q…Questioning (クエスチョニング:性自認や性的指向を決められない、迷っている)

[セクシャルティ(性のあり方)の4要素]

[生物学的性] (体の性)...外性器、内性器、性腺、染色体等の分化状況
[性自認] (心の性)...自分の性別に対する認識、確信
[性的指向] (好きになる性)...どの性別を恋愛や性愛の対象とするか
[性表現] (表現する性)...服装、話し方、振る舞いなどの社会的性

「性同一性障害」と「トランスジェンダー」の違い

[性同一性障害]

医学用語(医学的な疾患名)で、
「身体的な性別と自認している性別が異なる」という点ではトランスジェンダーと同じだが、
性同一性障害は、
「自分の認識している性と身体的性別が一致しない状態」
「性自認と異なる自身の身体に対して強い違和感や嫌悪がある状態」
つまり、
「心と身体の性別を一致させたいと思っているかどうか」という点に違いがある。

(*)
性同一性障害は、Gender Identity Disorder (Gender [性] - Identity [同一性] - Disorder [障害]) の訳語。
後日WHOは「性同一性障害」を「精神障害」の分類から除外し、「性の健康に関連する状態」の「性別違和」「性別不合」に変更した。英語では「Gender Dysphoria」と言い、Dysphoriaは「違和感」「不快」を意味する。

[トランスジェンダー]

一般的には、生まれたときの性別と自分で認識している性別が一致しないが、外科的手術は望まず、心と身体の性別を一致させたいとは考えていない人のこと。

(*)
トランスジェンダーは、ラテン語で「乗り越える」や「逆側に行く」を意味する「トランス」と、英語で「社会的性別」を意味する「ジェンダー」を合体させた言葉。

(*)
トランスジェンダーと性同一性障害の違いは、「心と身体の性別を一致させたいと思っているかどうか」ということになる。心と体の性別に差があるトランスジェンダーのひとつに、(心と身体の性別を一致させたいと望んでいる)「性同一性障害」があると考えても良く、従って、トランスジェンダーという言葉の方が、性同一性障害という言葉よりも、広義の意味をもっていると考えられる。

(*)
「性同一性障害」は医師から診断されるものだが、トランスジェンダーは「精神疾患」ではないとWHOが認めており、日本では性別適合手術をする場合には、医師の診断が必要となる。(性同一性障害と診断されることになる)

[セクシャルマイノリティ(LGBT)の割合] (データの出所によってバラツキはある)

日本:   約10.0%
アメリカ:  約3.8-4.5%
イギリス: 約2.0-6.5%
フランス: 約7.0%
ドイツ:   約7.4-11.0%
スペイン: 約14.0%
オーストラリア:約3.4%

(LGBTの原因についてChatGPTに聞いてみた)

ChatGPT
LGBTの性的指向や性自認は、多くの要因の結果として現れます。現代の科学と専門家の見解に基づいて、いくつかの要因がLGBTの個人や集団に関与している可能性があることが示唆されています。以下に一般的な要因をいくつか挙げますが、これらは全ての人に当てはまるわけではなく、個人の経験や環境によって異なる場合があります。

遺伝的な要因: 
一部の研究は、遺伝子や遺伝的な要素が性的指向に関与している可能性があることを示唆しています。ただし、特定の遺伝子がLGBTの性的指向を直接的に決定するわけではなく、複雑な相互作用や環境要因も関与している可能性があります。

ホルモンの影響: 
一部の研究は、胎児期や幼児期におけるホルモンの露出が性的指向に影響を与える可能性があることを示唆しています。ホルモンのバランスや受容体の違いが性的指向の多様性を引き起こす一因となる可能性があります。

社会的・心理的要因: 
社会環境や個人の心理的要素も、性的指向や性自認に影響を与えることがあります。家族や友人、文化的な価値観、教育、個人の経験などが関与することがあります。

生物学的な複雑性: 
性的指向や性自認は複雑な現象であり、一つの単純な要因だけで説明することはできません。個人の経験やアイデンティティは多くの要素の組み合わせによって形成されるため、一因ではなく複数の要因が絡み合っている可能性があります。


私の人生哲学は「人は他者に迷惑をかけない限り、どうであろうと、何をしようと自由である」ということなので、LGBTについては特にコメントすることはないが、下記いくつかノートしておく。

[NOTE]

・日本でのLGBTの人の割合は約10%のようだが、思ったより多いなという感じ。(欧米と比べても多いなという感じ。)

・同性カップルの場合、(私の印象として)女の子の場合は可愛いと思うのに、男の場合は気持ち悪いと思うのは何故だろうか。
(このように言うと非難を受けるかも知れないが、個人的感情で、特に男の場合は生理的に受付けられないので、それは間違っていると言われてもどうしようもない。かつて同じようなことを言って大バッシングを受けた首相秘書官がいたが、彼が間違っていたのは、公的な立場にいながら公の場でそのような発言をしたこと。)

・大分前の話だが、日本では仲の良い女の子同士が手をつないで歩いてるのは良く見る光景だが、私の横にいたアメリカ人がこれを見て驚いていた。アメリカではほとんど見かけないとのことだったが、多分その後同じような光景を何回も見て、彼は日本はなんとレズビアンの多い国だろうと思ったことだろう。(私が女性同士のカップルを見ても別段違和感を感じないのは、このような光景を見慣れているからかも知れない。但しオバサンはダメ。)

・以前友人と二人でドライブ旅行して旅館にチェックインしたとき、奇異な目で見られたことがあった。(部屋は二間続きで別々に寝たが。)女性同士なら同じ部屋で寝泊まりするのは普通だが、男同士だとやはりそのような目で見られるのだろう。(これが世の常ということ。)

・10年ほど前はLGBTという言葉に、「サンドイッチ?」「それはBLTですね」、「電球?」「それはLEDですね」と、当時はその程度の認知度だった。(杉山文野氏)

・トランスジェンダーの人たちは、普通の人たちが思っている以上に今の社会で不自由を感じ、悩み、苦しんでる。LGBTは自殺リスクが高いが、当事者が弱いからか、自殺に追い込まれるほどプレッシャーをかけ続けてきたマジョリティーの課題なのか。それは後者だと思う。(杉山文野氏)

・トランスジェンダーであることをカミングアウトするのは、声を上げなければ理解されず、何も変わらないから。(杉山文野氏)

・LGBT迫害の過去を知ることが大切
(オーストラリアの「ホモ狩り」、ナチスドイツの「ホロコースト」の標的となったこと、資本主義陣営で共産主義者の同調者として「赤狩り」に遭ったこと、など)(李琴峰氏)

・23年5月時点で国連加盟の64カ国が同性愛行為を犯罪としたり、事実上の犯罪とみなしたりしている。これはアルジェリアやカメルーンなどのアフリカ、アフガニスタンやバングラディシュなどのアジア・中東に多く、死刑とする国もある。(新聞記事)

・女性用トイレの利用に関して、「心は女性と偽って男性が入ってくるのでは」との疑念があるが、スウェーデンでは、男女共用のトイレが普通。(明確に男女に分かれたトイレがあるのは、ストックホルムの空港だけ。そこでも場所によっては共用とのこと。日本でも列車や飛行機、コンビニなどは共用だが。)(新聞記事)

 

 


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