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~Sunny Side~

日々の出来事や趣味の観劇のことなど、徒然なるままに書いてます。

流れ星

2009-06-07 23:35:41 | Play
東京セレソンデラックス
『流れ星』
作・演出:宅間孝行
出演:宅間孝行・うつみ宮土理・山田まりや
   永田恵悟・越村友一・須加尾由二・丸山麗・万田祐介
   牟田圭吾・小谷早弥花・池田沙耶香・尾畑美依奈・小野了

宅間さんはドラマの脚本家としても売れっ子。
今は「スマイル」書いてます。
以前は‘サタケミキオ’で書いていらっしゃいましたが、
今は宅間で統一されたようですね。
役者としても、NHKの朝ドラ出演中。
そんな多才で多忙な宅間さんが主催する劇団東京セレソンデラックス。

この舞台、いろんなところから

‘泣ける’ってはなしは聞いていましたが・・・、

ホントに号泣

私、舞台観てもそんなに泣く方じゃないんですよ。

パンフに書かれてる通り、ベタですよ。
でもね、そのベタがもの凄くツボを付くのですよ。

下宿屋の個性的な面々が織り成すドタバタの人間模様が
とても可笑しい
前半はホントコメディです。

でもラストは
うつみさん演じる夏子と
同じような心情になってしまいます

宅間さん演じる謙作の
若い頃と年取ってからの対比がなんとも言えないです

チアキナオミにヤラれました
そっか、そうだったよね。

最後の流れ星
もしかして
マリーはあの魔法使っちゃったのかな

切ないけど、
ハッピーエンドだよね。
40年以上気付かなかった愛に最後は気付けるんだもの。

これね、結婚してしばらく経ったご夫婦とかが観ると
凄くいいんじゃないかなー。
私なんかが泣く以上に、泣けると思います。

開演前のゴタゴタで
観る前、ものすごくテンション下がったんですけど、
舞台はホント良かったです。

終演後には役者さんがロビーに出て
物販やら送り出しで対応して下さいます
握手とかしてもらっちゃったー♪

宅間さんもふつーに居て、
サインとか写真撮影に応じていらっしゃいました
あー、デジカメ持って来とくんだったな。

夏の夜の夢

2009-05-30 23:03:08 | Play
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
演出:ジョン・ケアード

出演:
村井国夫 麻実れい
チョウソンハ 細見大輔 石母田史朗 小山萌子  宮菜穂子
青山達三 大島宇三郎 吉村直 大滝寛 小嶋尚樹 酒向芳 水野栄治
神田沙也加 JuNGLE 倉田亜味 清家悠圭 森川次朗 浅井信好 柴一平 西田健二

2007年の初演の好評を受けての再演です。
私が今まで観たシェイクスピア作品の中でも、
これはとても楽しい作品♪

私にとっても待望の再演です

この舞台以外で「夏の夜の夢」を観た事はないんですが、
チョウソンハさんが演じた妖精パックが
もうソンハさん以外に考えられない!ってくらいに
とても魅力的だったので、もう一度観たい!と思ってたのです

だから舞台上にソンハパックが現れたらもう嬉しくって
ソンハパックを観てると、
顔がずっとこんな感じ→になっちゃうのですよ。
すっごくキュートなんだなぁ♪
オーベロン村井さんがぶちゅってやっちゃう気持ちが分かる(笑)
今回は黒髪短髪。
うーん、髪型は前のメッシュの方が好きだったなー。

可愛いといえばもうひとつ。
ロバさんの瞳。
真っ黒でうるるるしててすっごくかわいいんですよー

今回の再演メンバーは
ダンサーさんの一部が新しくなったくらいで、
ほとんど初演と代わっていません。
実力派のキャストさんばかりですー♪

沙也加ちゃんを初めて観たのがこの舞台。
上手くなったな~!って印象です。
歌のトコはちょっと音量が小さい感じなので
マイクのボリューム上げてー!って思いました(笑)

この舞台のラストとパックの口上に
なんかじーんときちゃうんですよ。
私は一観客に過ぎないんだけど、舞台好きだから、
創り手の想いが凄く伝わってくるんですよね。

ホントにね、楽しい束の間の夢を観させて頂きました♪

とても素敵な舞台だと思うんだけど、
これが結構空席あるんですよねー
チケットも新国立だからそんなに高くないと思うんですが。

なんか勿体無いなぁ。

大パルコ人 メカロックオペラ R2C2~サイボーグなのでバンド辞めます!~

2009-05-27 23:01:22 | Play
2044年、パルコは跡形もなく、
渋谷の街はびっくりドンキーで埋め尽くされた!

『大パルコ人 メカロックオペラ 
 R2C2~サイボーグなのでバンド辞めます!~』

作・演出 宮藤官九郎
音楽 富澤タク
〔出演〕
阿部サダヲ 森山未來 三宅弘城 皆川猿時
近藤公園 平岩紙 宮藤官九郎
片桐はいり 松田龍平

これはもう、‘キャラ’ありきの舞台ですね
ストーリー性とかより、
俳優さんの怪演を楽しむ感じ♪

サダヲさん、白いー。もち肌ー。

未來くん、やっぱ踊ってる姿カッコイイー
ピアノも弾けるんですねー♪

三宅さん、の沖縄少女・・・意外と可愛かった
夢が体操のお兄さん、ってウケる~。

ミナ‘カワ’さん!!
ガワじゃなくてカワなんですね~。
私的にこの舞台1番のヒットでしたー
ミナカワさんといえば常々、脇で強烈な個性を発揮する役者さんですが、
今回やけにクローズアップされてません(笑)?

今まで数々のドラマで
いろんな「店長役」を演じてきたそうですが・・・
「ガンジス川でバタフライ」のカレー屋の店長話が最高に面白かったです!!
このへんアドリブなのかなー。
未來くんホントに困ってたように見えたよ(笑)

近藤さん、まさに可もなく不可もない(笑)

紙ちゃん、カワエェーの一言に尽きマス。

宮藤さん、相変わらず細っ!
サイトウアジヨシ・・・誰かに似てます

はいりさん、相変わらずインパクト大。

そして、
こんな濃いメンバーの中にあって
異色な松田さん。

一体、松田さんは
どういう方向に行こうとしてるんだろうか・・・

たしかにあの松田龍平がこんなことを・・・!
みたいな衝撃はかなりありますけど

生バンドで客席もライブ並みに
盛り上がるのかと思ってたら、意外とクールでした。
大人計画の舞台じゃないからかなぁ。

役者のテンションに圧倒されて、ただただ面白おかしくも、
後に何も残らない(笑)ハイスピードな140分でした♪

雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた

2009-05-23 23:47:47 | Play
作 清水邦夫 演出 蜷川幸雄
《出演》
鳳蘭 三田和代 真琴つばさ 中川安奈 毬谷友子
石井愃一 磯部勉 山本龍二 横田栄司 ウエンツ瑛士 古谷一行 他

冒頭、薔薇戦士の会のみなさんのメイクにびっくりです。
席がとても近かったので、思わずうっ、と(笑)

磯部さんの渋いお声を聞いてると、
どうもハリソン・フォードが浮かんでしまいますー(笑)
(H・フォードの吹き替えされてるので)

時間が止まったままのフーコを演じる
三田さんが凄い
なんかね、目を離せない力があります。

鳳さんの役、弥生俊は鳳さんが演じるからこその
説得力がありますよね。
往年の大スターの貫禄って感じ

真琴さんは、台詞回しがやっぱり
宝塚の男役さんだなぁー、と
鳳さん、三田さんの迫力にちょっとおされ気味。

急展開を迎えるラスト。
でも、この物語の終結はああぁしかないよな、とも。

熱に浮かされたようなジュリエット達のパワー。
まとわり付くような夏の夜の暑さを感じました

今回初舞台のウエンツくん。
女装が話題となってますが、可愛かったですよ
足・・・すね毛生えてるままですが

出番少なかったけど、
舞台向いてるんじゃないかなーという印象
あの可愛さなら、オールメールシリーズもいけそうです

花咲くチェリー

2009-05-23 23:26:50 | Play
文学座本公演です。
3回忌を迎えた北村和夫さんの追悼公演として、
29年ぶりに文学座で再演されました。

『花咲くチェリー』
作 ロバート・ボルト
訳 坂口玲子 演出 坂口芳貞 
《出演》
渡辺徹 名越志保 植田真介 佐藤麻衣子 石川武 大原康裕 吉野実紗

チェリー役は北村和夫さんの当たり役。
今回チェリーを演じるのは渡辺徹さんです。

残念ながら
北村さんの舞台は一度も拝見することができませんでした。
北村さんのチェリー観て見たかったな。

私、てっきりこのお話、
永年の夢が叶う、とかの感動作なのかなぁと思ってたのですが・・・

これが真逆でして。

叶わないのですよ、夢。

いざ夢を実現するチャンスが訪れても、
一歩を踏み出す勇気が持てない男。
そんな煮え切らない夫に愛想を尽かし、去っていく妻。
出て行こうとする妻に必死ですがる夫。

痛々しい。。。

ラスト、チェリーの夢の中で咲く、
満開のリンゴの花が美しかったです

夢は夢のまま終わり、
夢の中で事切れる男の心中は幸せ、という、
ちょっとやりきれないお話。

きっとチェリーと同年代くらいのお父さん方が観ると
凄く泣けるんじゃないかな。
現実はこんなもんだよ、って。

この日は終演後にアフタートークがありました。
演出の坂口さんと出演者全員がご参加です。

客席の男の方からの感想では、
やはりチェリーに共感された方が多かったようです。

逆に女性は、奥さんの立場から観てるようで。

男女の考え方は永遠に相容れないものがあり・・・

このへんの客席間の応酬は苦笑いしながら観てましたけど、
徹さんが上手くまとめてましたー(笑)