
東京二日目、上野の森美術館で開催中の
『井上雄彦最後のマンガ展』を訪れる。
面白いとはまわりから聞いていたけれど、
井上雄彦のマンガを読んだことの無い私。
見るまではちょっぴり半信半疑。
開館が10時からなのに10時10分ぐらいに着いたら
もう長蛇の列が...。
列に並んでやっと変えたチケット(人数制限している)
は15時~の入場券だった。
列の回りを見渡すと年齢層が若い!!!
ますます不安に・・・。
入場時間まで暇つぶしに上野界隈を散策する。
●『アメ横』でブラブラ。
●『うさぎや』(上野松坂屋さんの斜め向かい。大正2年開業の老舗)
で看板商品の「どらやき」と「喜作最中」を購入。
●『カフェ・ラパン』サンドイッチと本格コーヒーでランチをとる。
●『有職組紐 道明』を見に行く。
●上野の森を散歩+『東京国立博物館 法隆寺宝物館』見学。

やっと・・・・。『井上雄彦最後のマンガ展』
めっちゃめちゃ面白かったです。
普通、マンガってペンで描かれることが多いけれど、
井上雄彦は独学の筆も使う。その表現が力強かったり、繊細だったり。
普通、まんがって小さなコマに描かれることが多いけれど、
小さな画面から壁一面の巨大サイズまで、ストーリーに意図した
大きさで自在に描いてる。
けっして拡大コピーしたのを貼ってるのでは無く手書きなのだ。
美術絵画と取るかマンガと取るか境界が曖昧なのがいい。
じっと鑑賞したくなったり、マンガ読むようにストーリーを追って進んだり、
マンガの内容を知らないから、作品から作品までの展開を自分で創造して
継ぎ足していかなければ成らなくって(←私の性格上のことですが・・。)
でも、ただマンガでは絶対無くって、展示構成や照明も良く考えられてて
ここでしか見れない今までの美術館では体験したこと無い展示でした☆
上手く説明できな~い。
井上雄彦の「バガボンド」を知らない私でも
迫力ある筆使いや構成がとてもお上手なので十分惹きつけらました。

興味がある方は今月号の『BRUTUS』でも特集してます☆
なかなかオススメですよ。
上野の森美術館
『井上雄彦・最後のマンガ展』
2008年5月24日(土)~ 7月6日(日)
大人 1,500円

今週、急遽東京に行くことになり、
前から直に見たかった『旧白洲邸武相荘』に行って来ました。
私自身は特に文学や骨董に興味があったわけでは無く、
たまたま着物好きで、以前図書館で着物の本をあれこれ借りて読んでた時、
表紙の綺麗さに白州正子の「衣匠美」という本を手にとってから
この白州夫婦に興味を抱いていたのです。
羽田空港からリムジンバスで約1時間「小田急小田原線-新百合丘駅」
そこから電車で本厚木方面へ2駅進んで「鶴川駅」で下車。
さらにバスで5分の「平和台入口」下車して徒歩数分で到着☆
ユニクロやカレーのチェーン店がある大通りから左に折れ
(武相荘の看板があり、スタッフのおじさん?が案内してました。)
少し住宅街を抜けると濃い緑が茂る『旧白洲邸武相荘』に・・・。

(中は撮影不可)
やはり着物を選ぶ感覚と同じく、絢爛豪華なものは無く
使いこまれた器や道具、建物、さりげなく気のきいたしつらい、
類稀なセンス、今も静かな美しさ・・・。
そこに有るのがあまりにもすんなりと納まっていて、
見落としそうになるものまでも良く見ると
「わぁぉ~・・・」と、とんでもない物があったり・・・。
人柄を感じさせるお茶目な部分も。
直に見れて良かった。

ちなみにウチの父(健在!)が「葬式無用 戒名不用」と言っていたのは
白州次郎の影響だったのね・・・。
最近、自宅の畑を頑張ってるし。
う~ん。もっと別のところも影響受けて欲しかった。(笑)
けど、同じ人物に感動するところはオドロキ!やっぱり親子なんかな?
東京に不慣れな私を今回も色々とご一緒いただいた
お友達夫妻にはホントに有難うございました。