喫茶店にとんぼ玉を飾るようになってから5カ月が過ぎた。
私の得意とする『薔薇のネックレス』を求める客はめったにない。
イヤリングやストラップなどの小品が多い。
限られた客だから、同じものをたくさんも欲しいとは思わないだろう。
違うものを…と、考えてみた。
以前つくった『ペンシルホルダー』があったので、『雪ん子』に換えて飾った。
力を入れた作3個、出来の悪いのは下に置いた。
久しぶりに来たと言う若い女性が、「あら、かわいい!」と~。
この『ペンシルホルダー』は、失敗した作品や小さくなったガラスを重ねて作った物。
最初に基本になるガラスを使い、その上にかたまりのガラスを溶かしのせていく。
平常使うガラス棒をつかうとたくさんの分量がいるので、採算がとれない。
割れて飛び散ることも多く、労力などを考えると、「もう作るまい!」と、考えていた。
自分の描く『美しい物を創造する』こと~それだけを考える…?
今の自分にそんな余裕はない。
だったら、他人が<欲しい>と、思う物をつくることも考えねばなるまい。
( かわいいね 女性のことばに 救われて また作ろうかと 考え直し )