
図鑑No.156
●SummerDays~サマーデイズ~
原作『オーバーフロー』
作画監督『ごとうじゅんじ』
アニメ制作『STACK』
サウンド制作『age(アージュ)』
ブランド『アイチェリー』
主な属性『フルアニメ/割と純愛路線/ロリ系/ファミレス』
■フルアニメフルボイス。パスワード。回想モード。スクールデイズ体験版付き(第1話をまるまる収録)。DVD4枚組。
「スクールデイズ~if~。もしも誠が夏休み中に刹那(女の子)と仲良くなっていたら?」
※この作品はスクールデイズの外伝なので、前作は知らない人は本編のページを最初に読んでくらはい。
今回の(ほぼ)主役はチビっ娘「清浦刹那」である。序盤は選択肢の権利を行使する為だけに誠が登場するイメージ。
◆ストーリー。
時期は学園新入生最初の夏休み。「西園寺世界」は母親が店長を勤める海水浴場そばのファミレス「ラディッシュ」でバイトをしていたが、突如「おたふく風邪」にみまわれてしまった。そこで親友である「清浦刹那」に代理を頼み込むのだが、断固拒否される。しかし、口八丁の世界さんは刹那が片思いをしている男子「伊藤誠」をダシにつかってまんまと了承させる事に成功する。
もともと人付き合いの苦手な刹那に、接客業は本人の予想通り困難なモノであった。しかし、世界の出任せで言ったセリフが現実になる。店の帰りにバッタリと「伊藤誠」と出会ってしまったのだ。このバイト、続けよう。恋のパワーは、小さな彼女の大きな原動力となった。
こうして、二人の夏休み「サマーデイズ」が開演する。
◇登場人物紹介。
『伊藤誠』‥‥小柄で、特に何って事のないプレイヤー代理の主人公。無意味にモテていて、何気にテクニシャンという才能により、後々エロスに開眼して女を弄ぶという本質はただの鬼畜野郎(笑)。
前作では殺されたり寝取られたりと、いろんな目に合わされましたが今回は「割と」平気です(爆)。
『清浦刹那』‥‥今回ストーリーパートでの主人公に昇格した142センチ。愛称は「せっちゃん」。主人公といえるだけあって、今回は刹那の家庭事情などもストーリーに組み込まれていて完璧網羅。
学園ではクラス委員長をしているが、基本的にローテンションで仏頂面で世渡り下手。口数も少なく知り合い以外との交流は苦手。なので、努力と結果で人を引きつける才女。
西園寺世界とは幼なじみで、彼女にだけは時代劇口調の「遊び」が出る。キメポーズは「ピースサイン」。
今回は夏休みという事で学園制服が出ない。その代わり私服とファミレスの制服、浴衣姿が拝見できるのだが、前作でも制服プレイがなかったのに今回も?(CV/山本華)
『止(いたる)』‥‥伊藤誠の妹。ピコピコスリッパ装備の完全なる幼女で攻略対象ではない。攻略出来たらピュアメールの「りん」より反響があっただろう(爆)。
ただ、バッドエンド系には絡んでいる。
現在は両親が離婚して父方に引き取られている。別姓になっているが、名字の設定は特にないらしい。今回は誠(母方)の家にお泊まり中で、中盤まではほとんど誠と一緒でかなり出番が多い。
おなじみ、マニアの為の入浴シーンも健在(核爆死)。
舌ったらずで甘えんぼの子供ツインテール。彼女の存在がロリ率アップに貢献している。(CV/南波華月)
『桂心(かつらこころ)』‥‥前作で「いつもテレビをみているヤツ」という印象しかない桂心が攻略対象として昇格。見た目は姉似だが、性格は180度違って口が達者で行動派。
どうみても「つるぺた小○生」だが、言い寄ってくる複数のボーイフレンドを切った貼ったして付き合っているというマセガキ。でも当然子供のおつきあいという事で、性的知識や経験は無い。刹那より頭一つ小さいそれを攻略する鬼畜には、天国と地獄が待っている(笑)。(CV/神月あおい)
『世界の母(西園寺踊子)』‥‥DVDPGでは世界の母という位置づけだが、原作では「ロリ系vs熟女」という事で「刹那と踊子でダブルヒロイン」気味だった。
ディスク1のイラストでも「踊子×言葉×刹那」という謎の図式が構築されているし。
しかし、今回のDVDPG版は「熟女ルートオールカット」という悲しい編集になり、彼女は攻略不可になってしまった。
そんなワケでただの店長役に降格した。前作のちょい役で見て、いい女だなー、と思っていた私にはショックである。
ストーリー的には左遷されてたどりついた先が「現場の新人店長」という役柄で、ファミレスで結果を出して起死回生を目論んでいるが、かなりの大振り気味な空回りで最近お疲れ気味である。というモノ。
刹那の母とはよき友人であり、同じ職場最大のライバルでもある。
性格は世界がそのまま大人になった、という感じの激似。
本来なら清浦娘VS西園寺母になる図式が……もったいない。
ちなみに濡れ場だけは「おまけ」で補完されている。(CV/神月あおい)
『西園寺世界』‥‥前作ではダブルヒロインだった彼女だが、今回は伝染病のキャリアというばっちい女に降格(笑)。ずっとパジャマ姿だし。
母親の方を最初に紹介したのは、今回の世界最大の見せ場は「踊子ルート」に混ざっていた「親子丼」だったので、彼女のサービスシーンもカットとなりました、という「とばっちり」解説のため。DVDPG版ではOP以降はほとんど出番がない。
「おまけ」にシーンは補完されているが、とても前作ヒロインとは思えない出番の少なさ。OPムービーで刹那と戦っているシーンが笑える。(CV/柚木かなめ)
『言葉の母(桂真奈美)』‥‥ラディシュにやってくるクレーマーの女性。刹那を小姑のようにいびるヤな役だが、その正体は桂姉妹の母親。娘達とは違ってケバい女である。前作では声のみの登場で、理解ある母親役だったので、イメージ違うくね? というギャップもある。
本来攻略対象だったが熟女ルートカットにより、ただのストーリーキャラになってしまった。爆乳娘の爆乳母だったのに。例によってサービスシーンはおまけに補完されている。(CV/鈴美巴)
『桂言葉』‥‥前作でダブルヒロインだったお方。今回はヤンデレにならないが、心ルートで「会心の一撃」が炸裂する。
心に「誠君はいい男だけど、私にはボーイフレンドがいるから、お姉ちゃんの彼氏にしちゃえ」作戦にのせられてしまう。そんな経緯での攻略となる。
オーバーフローHPの人気投票では世界に勝っているのだが、グッズは世界の方が差をつけて売れているという複雑なキャラ。
今回は赤いワンピース姿がまぶしい。さらに「居合抜き」という特技が発覚し、武士娘属性という新たなスキルも追加された(笑)。(CV/遠野そよぎ)
『加藤乙女』‥‥誠と中学からの同級生。前作で陰湿極まるイジめもやった気の強い少女だが、こと恋愛に関しては消極的な性格のポニーテール娘。
ストーリー的には今回は妹の方が出番が多い。というか「加藤姉妹ルート」というくくりにされている辺りがなんとも。
青年団に所属する父親のせいで、今作のメインイベントである 「夏祭り」準備の手伝いに追われている。(CV/松永雪希)
『加藤可憐』‥‥新キャラ。加藤乙女の1コ下の妹で、いつも双子とつるんでいる。姉のポニーテールに対しての「ツインテール娘」。基本的に姉以上に不敵で、男性にも積極的。
誠ラブを公言しているが、とうのダーリンには「加藤妹」程度にしか認知されていない。「加藤姉妹」として、姉とセットだし、新キャラなのに位置はあまりおいしくない。(CV/GUNTA)
『二条一葉』(CV/神月あおい)
『二条二葉』(CV/草月弥生)
‥‥ちょっとマニアックだが、新キャラではない。前作のエンディング「さよなら世界」に後輩役として登場している双子キャラが昇格。
だがしかし、原作では攻略キャラだったのだが、DVDPG版では熟女ルートと一緒にバッサリとカットされました。よって、可憐の友達の双子というポジションに……。前作を見たら「一葉と双葉」になっていたけど、まあ、よくあるコトだね!(笑)。
お約束でPC版のサービスシーンは「おまけ」に一部収録されている。
『黒田光』‥‥いつも世界達とつるんでいるケーキ屋の娘。通称 (髪型)イカリング。可愛く言うとコアラヘアー。この髪型は明治時代になって「江戸時代に主流だった油でカチカチにした頭は不潔」という事で考案されたらしい。つまり日本で初めて流行した洋風ヘアスタイルという古風なモノ。まめちしき。
今回は世界も甘露寺もいないので、下記の「山県愛」と絡む役割に。
世界を差し置いて今回も攻略対象で、前作のデジャブのような展開になる。
個人的には前作含めて一番好きなキャラ。今回もMにはたまらない「後でぶっ殺してやる」と吐きつつ、感度のいい彼女はもう抵抗できない……という設定がスキ(笑)。唯一、ほぼ完全着衣プレイヤー(爆)。(CV/一色ヒカル)
『山県愛』‥‥新キャラのメガネっ娘……か?
前作で山県という名前だけは出ていたような?
新規でいて攻略対象では無いという、設定もポジションも中途半端な、このゲーム1不幸な娘。性格は消極的。
誠の昔の……というワケありなおいしい設定なんだけど、結末が空しい……。(CV/桜川未央)
・その他CV
『誠の母』‥‥「野上奈々」
『刹那の母』‥‥「夏海萌」
・その他キャラCV
「小栗杷子」「はるかめぐみ」「柏倉れん」「越智悠」「浜田結夏」「秋山那美」「双海葉月」「腹由菓」「桃井いちご」「青井美海」
「小田茉莉菜」他。
あ~……。
やっちまったな~。
残念ながら今回は完全移植ではなく「ダイエット版」になっちゃいました。
選択肢が減ったのに、ゲームオーバーは多かったりする。
あと、シナリオのサブタイトルが同じでも中身が微妙に違うことも。これはパスワードで確認できる。
「ロリ系vs熟女」がダブルメインになっていたのだが、世界母系のルートがオールカット。これにより「世界母」「言葉母」「世界」「双子」ルートが全滅。
削られたPC版のサービスシーン部分のみ「おまけ」で鑑賞できる、という内容。
本編は全4話で成り立っていて、ディスク1、2、3が本編。4が回想モードとスクールデイズ体験版を入れた「おまけデイスク」となっている。
外伝から始める人はあまりいないだろ、DVDPG版は発売日が半年程度しか違わないんだから。という不満も。
今回は「修羅場はやめよう」というコンセプトで、前作のような「ただれた展開」がなくて、世界に代わる暴れキャラが存在せず、なかなか盛り上がらない。まあ、目的通りだが、ちょい地味目。
いわゆるフツーの美少女ゲーだわ。
スクールデイズ(刹那)ファン以外には退屈かもしれない展開かも。
選択肢によっては「刹那のバドガール」とかギャグ系も出てくるが、おふざけ系選択肢には地雷が多く、一歩間違えると即ゲームオーバー直行となる。
刹那がファミレスで四苦八苦して奮起するストーリーがメイン。
Piaキャロか!
というツッコミ。
アニメの質は上がっているが、シナリオの魅力度は下がっているのが難。
前半のメインは刹那のバイトなので、ファミレスと海岸が主な舞台になる。後半にある縁日(夏祭り)がヤマ場。
前作は「次回はどうなるの?」って展開だったが、今回は全4話なので1話分がかなり長くなって、起伏が少なく黙々と進行していく。第2話までは刹那中心に回るので、他のヒロインルートに行くには少なくとも第3話まで耐えないといけない。
前作より高度で高画質なフルアニメは賞賛に値するが、シナリオが「フルアニメで日常生活を描く必要性あるか?」という疑問も。
やはり、世界母系ルートを消した(ボリューム半分にした)のは色々と大きなマイナス。
主題歌もトライアングルラブの女王、栗林みな実とオーバーフローフルアニメ系主題歌担当だったKIRIKOが外れたし、何か全体的にパンチに欠ける。
あと字幕が手書き風になっている。どうでもいいけどね。
……これ、内容的に回想モードがなかったらちょっとヤバかったニオイがする。おまけディスク作るくらいなら、限界まで内容を移植しろって感じで。
総括。
「まずはスクールデイズをやれ」
エロスはいい感じで良くなってるんだけど、ダイエット移植だからナー。ストーリーに派手さがない。恋愛ドラマを1クール平気で見られる人なら丁度いいかもしれないけど。
スクールデイズは、ある程度の緊張感があるゲームだったが、今回は分岐が少なくゲームオーバーがあるだけで分岐に影響が無い分気楽ってのもあるのかな?
それをどっちにとるかだね。
まあ、アニメはスクールデイズより濃くなっているんだけどネ。
いわゆるフツーすぎのありきたりすぎ?
「この商品はウチにしかありませんぜー」ってのが今回感じられなかった。完全移植だったら文句なかったと思う。
まあ、それでもDVD4枚組という大手の力技もあって、並のDVDPG作品は軽く凌駕しているんだけどネ。
オススメ度……☆☆☆☆(大当たり確立30%オーバー)。
08/夏(日付記入忘れちゃった)
09/06/05 加筆修正
●SummerDays~サマーデイズ~
原作『オーバーフロー』
作画監督『ごとうじゅんじ』
アニメ制作『STACK』
サウンド制作『age(アージュ)』
ブランド『アイチェリー』
主な属性『フルアニメ/割と純愛路線/ロリ系/ファミレス』
■フルアニメフルボイス。パスワード。回想モード。スクールデイズ体験版付き(第1話をまるまる収録)。DVD4枚組。
「スクールデイズ~if~。もしも誠が夏休み中に刹那(女の子)と仲良くなっていたら?」
※この作品はスクールデイズの外伝なので、前作は知らない人は本編のページを最初に読んでくらはい。
今回の(ほぼ)主役はチビっ娘「清浦刹那」である。序盤は選択肢の権利を行使する為だけに誠が登場するイメージ。
◆ストーリー。
時期は学園新入生最初の夏休み。「西園寺世界」は母親が店長を勤める海水浴場そばのファミレス「ラディッシュ」でバイトをしていたが、突如「おたふく風邪」にみまわれてしまった。そこで親友である「清浦刹那」に代理を頼み込むのだが、断固拒否される。しかし、口八丁の世界さんは刹那が片思いをしている男子「伊藤誠」をダシにつかってまんまと了承させる事に成功する。
もともと人付き合いの苦手な刹那に、接客業は本人の予想通り困難なモノであった。しかし、世界の出任せで言ったセリフが現実になる。店の帰りにバッタリと「伊藤誠」と出会ってしまったのだ。このバイト、続けよう。恋のパワーは、小さな彼女の大きな原動力となった。
こうして、二人の夏休み「サマーデイズ」が開演する。
◇登場人物紹介。
『伊藤誠』‥‥小柄で、特に何って事のないプレイヤー代理の主人公。無意味にモテていて、何気にテクニシャンという才能により、後々エロスに開眼して女を弄ぶという本質はただの鬼畜野郎(笑)。
前作では殺されたり寝取られたりと、いろんな目に合わされましたが今回は「割と」平気です(爆)。
『清浦刹那』‥‥今回ストーリーパートでの主人公に昇格した142センチ。愛称は「せっちゃん」。主人公といえるだけあって、今回は刹那の家庭事情などもストーリーに組み込まれていて完璧網羅。
学園ではクラス委員長をしているが、基本的にローテンションで仏頂面で世渡り下手。口数も少なく知り合い以外との交流は苦手。なので、努力と結果で人を引きつける才女。
西園寺世界とは幼なじみで、彼女にだけは時代劇口調の「遊び」が出る。キメポーズは「ピースサイン」。
今回は夏休みという事で学園制服が出ない。その代わり私服とファミレスの制服、浴衣姿が拝見できるのだが、前作でも制服プレイがなかったのに今回も?(CV/山本華)
『止(いたる)』‥‥伊藤誠の妹。ピコピコスリッパ装備の完全なる幼女で攻略対象ではない。攻略出来たらピュアメールの「りん」より反響があっただろう(爆)。
ただ、バッドエンド系には絡んでいる。
現在は両親が離婚して父方に引き取られている。別姓になっているが、名字の設定は特にないらしい。今回は誠(母方)の家にお泊まり中で、中盤まではほとんど誠と一緒でかなり出番が多い。
おなじみ、マニアの為の入浴シーンも健在(核爆死)。
舌ったらずで甘えんぼの子供ツインテール。彼女の存在がロリ率アップに貢献している。(CV/南波華月)
『桂心(かつらこころ)』‥‥前作で「いつもテレビをみているヤツ」という印象しかない桂心が攻略対象として昇格。見た目は姉似だが、性格は180度違って口が達者で行動派。
どうみても「つるぺた小○生」だが、言い寄ってくる複数のボーイフレンドを切った貼ったして付き合っているというマセガキ。でも当然子供のおつきあいという事で、性的知識や経験は無い。刹那より頭一つ小さいそれを攻略する鬼畜には、天国と地獄が待っている(笑)。(CV/神月あおい)
『世界の母(西園寺踊子)』‥‥DVDPGでは世界の母という位置づけだが、原作では「ロリ系vs熟女」という事で「刹那と踊子でダブルヒロイン」気味だった。
ディスク1のイラストでも「踊子×言葉×刹那」という謎の図式が構築されているし。
しかし、今回のDVDPG版は「熟女ルートオールカット」という悲しい編集になり、彼女は攻略不可になってしまった。
そんなワケでただの店長役に降格した。前作のちょい役で見て、いい女だなー、と思っていた私にはショックである。
ストーリー的には左遷されてたどりついた先が「現場の新人店長」という役柄で、ファミレスで結果を出して起死回生を目論んでいるが、かなりの大振り気味な空回りで最近お疲れ気味である。というモノ。
刹那の母とはよき友人であり、同じ職場最大のライバルでもある。
性格は世界がそのまま大人になった、という感じの激似。
本来なら清浦娘VS西園寺母になる図式が……もったいない。
ちなみに濡れ場だけは「おまけ」で補完されている。(CV/神月あおい)
『西園寺世界』‥‥前作ではダブルヒロインだった彼女だが、今回は伝染病のキャリアというばっちい女に降格(笑)。ずっとパジャマ姿だし。
母親の方を最初に紹介したのは、今回の世界最大の見せ場は「踊子ルート」に混ざっていた「親子丼」だったので、彼女のサービスシーンもカットとなりました、という「とばっちり」解説のため。DVDPG版ではOP以降はほとんど出番がない。
「おまけ」にシーンは補完されているが、とても前作ヒロインとは思えない出番の少なさ。OPムービーで刹那と戦っているシーンが笑える。(CV/柚木かなめ)
『言葉の母(桂真奈美)』‥‥ラディシュにやってくるクレーマーの女性。刹那を小姑のようにいびるヤな役だが、その正体は桂姉妹の母親。娘達とは違ってケバい女である。前作では声のみの登場で、理解ある母親役だったので、イメージ違うくね? というギャップもある。
本来攻略対象だったが熟女ルートカットにより、ただのストーリーキャラになってしまった。爆乳娘の爆乳母だったのに。例によってサービスシーンはおまけに補完されている。(CV/鈴美巴)
『桂言葉』‥‥前作でダブルヒロインだったお方。今回はヤンデレにならないが、心ルートで「会心の一撃」が炸裂する。
心に「誠君はいい男だけど、私にはボーイフレンドがいるから、お姉ちゃんの彼氏にしちゃえ」作戦にのせられてしまう。そんな経緯での攻略となる。
オーバーフローHPの人気投票では世界に勝っているのだが、グッズは世界の方が差をつけて売れているという複雑なキャラ。
今回は赤いワンピース姿がまぶしい。さらに「居合抜き」という特技が発覚し、武士娘属性という新たなスキルも追加された(笑)。(CV/遠野そよぎ)
『加藤乙女』‥‥誠と中学からの同級生。前作で陰湿極まるイジめもやった気の強い少女だが、こと恋愛に関しては消極的な性格のポニーテール娘。
ストーリー的には今回は妹の方が出番が多い。というか「加藤姉妹ルート」というくくりにされている辺りがなんとも。
青年団に所属する父親のせいで、今作のメインイベントである 「夏祭り」準備の手伝いに追われている。(CV/松永雪希)
『加藤可憐』‥‥新キャラ。加藤乙女の1コ下の妹で、いつも双子とつるんでいる。姉のポニーテールに対しての「ツインテール娘」。基本的に姉以上に不敵で、男性にも積極的。
誠ラブを公言しているが、とうのダーリンには「加藤妹」程度にしか認知されていない。「加藤姉妹」として、姉とセットだし、新キャラなのに位置はあまりおいしくない。(CV/GUNTA)
『二条一葉』(CV/神月あおい)
『二条二葉』(CV/草月弥生)
‥‥ちょっとマニアックだが、新キャラではない。前作のエンディング「さよなら世界」に後輩役として登場している双子キャラが昇格。
だがしかし、原作では攻略キャラだったのだが、DVDPG版では熟女ルートと一緒にバッサリとカットされました。よって、可憐の友達の双子というポジションに……。前作を見たら「一葉と双葉」になっていたけど、まあ、よくあるコトだね!(笑)。
お約束でPC版のサービスシーンは「おまけ」に一部収録されている。
『黒田光』‥‥いつも世界達とつるんでいるケーキ屋の娘。通称 (髪型)イカリング。可愛く言うとコアラヘアー。この髪型は明治時代になって「江戸時代に主流だった油でカチカチにした頭は不潔」という事で考案されたらしい。つまり日本で初めて流行した洋風ヘアスタイルという古風なモノ。まめちしき。
今回は世界も甘露寺もいないので、下記の「山県愛」と絡む役割に。
世界を差し置いて今回も攻略対象で、前作のデジャブのような展開になる。
個人的には前作含めて一番好きなキャラ。今回もMにはたまらない「後でぶっ殺してやる」と吐きつつ、感度のいい彼女はもう抵抗できない……という設定がスキ(笑)。唯一、ほぼ完全着衣プレイヤー(爆)。(CV/一色ヒカル)
『山県愛』‥‥新キャラのメガネっ娘……か?
前作で山県という名前だけは出ていたような?
新規でいて攻略対象では無いという、設定もポジションも中途半端な、このゲーム1不幸な娘。性格は消極的。
誠の昔の……というワケありなおいしい設定なんだけど、結末が空しい……。(CV/桜川未央)
・その他CV
『誠の母』‥‥「野上奈々」
『刹那の母』‥‥「夏海萌」
・その他キャラCV
「小栗杷子」「はるかめぐみ」「柏倉れん」「越智悠」「浜田結夏」「秋山那美」「双海葉月」「腹由菓」「桃井いちご」「青井美海」
「小田茉莉菜」他。
あ~……。
やっちまったな~。
残念ながら今回は完全移植ではなく「ダイエット版」になっちゃいました。
選択肢が減ったのに、ゲームオーバーは多かったりする。
あと、シナリオのサブタイトルが同じでも中身が微妙に違うことも。これはパスワードで確認できる。
「ロリ系vs熟女」がダブルメインになっていたのだが、世界母系のルートがオールカット。これにより「世界母」「言葉母」「世界」「双子」ルートが全滅。
削られたPC版のサービスシーン部分のみ「おまけ」で鑑賞できる、という内容。
本編は全4話で成り立っていて、ディスク1、2、3が本編。4が回想モードとスクールデイズ体験版を入れた「おまけデイスク」となっている。
外伝から始める人はあまりいないだろ、DVDPG版は発売日が半年程度しか違わないんだから。という不満も。
今回は「修羅場はやめよう」というコンセプトで、前作のような「ただれた展開」がなくて、世界に代わる暴れキャラが存在せず、なかなか盛り上がらない。まあ、目的通りだが、ちょい地味目。
いわゆるフツーの美少女ゲーだわ。
スクールデイズ(刹那)ファン以外には退屈かもしれない展開かも。
選択肢によっては「刹那のバドガール」とかギャグ系も出てくるが、おふざけ系選択肢には地雷が多く、一歩間違えると即ゲームオーバー直行となる。
刹那がファミレスで四苦八苦して奮起するストーリーがメイン。
Piaキャロか!
というツッコミ。
アニメの質は上がっているが、シナリオの魅力度は下がっているのが難。
前半のメインは刹那のバイトなので、ファミレスと海岸が主な舞台になる。後半にある縁日(夏祭り)がヤマ場。
前作は「次回はどうなるの?」って展開だったが、今回は全4話なので1話分がかなり長くなって、起伏が少なく黙々と進行していく。第2話までは刹那中心に回るので、他のヒロインルートに行くには少なくとも第3話まで耐えないといけない。
前作より高度で高画質なフルアニメは賞賛に値するが、シナリオが「フルアニメで日常生活を描く必要性あるか?」という疑問も。
やはり、世界母系ルートを消した(ボリューム半分にした)のは色々と大きなマイナス。
主題歌もトライアングルラブの女王、栗林みな実とオーバーフローフルアニメ系主題歌担当だったKIRIKOが外れたし、何か全体的にパンチに欠ける。
あと字幕が手書き風になっている。どうでもいいけどね。
……これ、内容的に回想モードがなかったらちょっとヤバかったニオイがする。おまけディスク作るくらいなら、限界まで内容を移植しろって感じで。
総括。
「まずはスクールデイズをやれ」
エロスはいい感じで良くなってるんだけど、ダイエット移植だからナー。ストーリーに派手さがない。恋愛ドラマを1クール平気で見られる人なら丁度いいかもしれないけど。
スクールデイズは、ある程度の緊張感があるゲームだったが、今回は分岐が少なくゲームオーバーがあるだけで分岐に影響が無い分気楽ってのもあるのかな?
それをどっちにとるかだね。
まあ、アニメはスクールデイズより濃くなっているんだけどネ。
いわゆるフツーすぎのありきたりすぎ?
「この商品はウチにしかありませんぜー」ってのが今回感じられなかった。完全移植だったら文句なかったと思う。
まあ、それでもDVD4枚組という大手の力技もあって、並のDVDPG作品は軽く凌駕しているんだけどネ。
オススメ度……☆☆☆☆(大当たり確立30%オーバー)。
08/夏(日付記入忘れちゃった)
09/06/05 加筆修正