魅央屋「DVD-PGの集まる店」

ここの筆者「水華ミオ」。注・ここで紹介しているゲームは全て18歳未満購入禁止の商品です。ご意見等は本店のBBSまで。

●羞中恥療室

2007年07月19日 | ☆4
図鑑No.91
●羞中恥療室
原作『r′uf』
原画『島有あつの』
システム・販売『Will(ウィル)』2003
・看護婦+女医凌辱モノ。
■女性フルボイス。アニメカット無し。字幕オンオフ。回想モード。

「二人の男の陰謀が病院に渦を巻く」

 このゲームは主人公が2人いて、どちらかを選択してスタートする。別々にストーリー解説。

・杉浦誠サイド。
 主人公は幼い頃、最愛の姉を医療ミスで亡くす。姉のような患者を減らすべく医学を学んだ彼は「潔癖の医師」を志し、今では若くして評価されるほどの優秀な内科医になった。ルックスも人当たりも性格も良く、しかも医者という肩書き。女性なら彼の第一印象に「不快」という烙印を押す者はいない程の好青年に成長した。
 そんな主人公が新しく赴任してきた「水野医院」には、彼が忘れるに忘れられない人物がいたのだ。昔、姉を手術してミスをした執刀医の姿である。しかも手術直後、スタッフに事を隠蔽するよう指示していた現場を、幼い主人公ははっきりと目撃していた。
 心の奥にしまっていた「殺意にも似た怒り」が再燃する主人公。
 しかも姉を殺した男は今、悠々と大病院の院長のイスで踏ん反り返っている現状。
 院長への恨みを心に隠して病院に勤務する事になった主人公は、院長の三人娘が同じ病院で働いている事を知る。彼は「自分と同じ愛する者を失った悲しみを院長に味合わせる」計画を思いつき、行動を開始する。

・影元仁サイド
 根クラで過去に医療ミスをした事もある、内部からも評判の悪い病院の恥部的外科医。それが「主人公その2」の彼である。
 実は彼の医療ミスは「院長の治療ミス」を自分がかぶったモノで、それで院長に取り入ろうとした下心と経緯がある。だが、あれほどのリスクを背負ったのに、これといった地位もポストも与えられず、院長からは切り捨て状態。唯一マシなのは院内でも上玉の看護婦を愛人に出来ている事ぐらいであった。
 そんな不満を持って卑屈に生きている彼が偶然目にしたのは、主人公その1「杉浦」が、看護婦と淫らな情事を行なっている現場だった。「期待され新しく赴任した医師が院内でまさかの不浄行為」これはネタになると考え、院長に報告したら自分の価値を再認識してくれるのではないかと考えた彼は院長室へとおもむく。しかし、彼は邪険に扱われ取り付くシマもなく、ただ屈辱の言葉を浴びせられただけに終わった。
 実は愛人の看護婦も院長の命令で「監視役」についていただけで、そこに恋愛感情がない事も知らされ、自分の惨めさを改めて実感させられただけだった。
 そしてふと考えがよぎる。影山は院長の娘3人をおとしめて、病院を制圧して自分のモノにしてやろうと。

 果たして、最後に笑うのは誰か?


 ゲームは「誰の様子を見に行くか」を選択していくシミュレーションチックな形式。当然あたりもあればスカもある。期間は6週間で結果次第でマルチエンディングになる。一回ザラっとやってみるだけでパターンは分かると思うので、2回目には一番いいエンディングを見れる難易度。ちなみに「回想モード」からもエンディングは見れる。
 思うようにいかなかったら「回想モード」でいつでも膨大な数の全シーンを見る事が出来る。DVD一枚にこれだけ収録出来ているのはすごいコストパフォーマンスだ。

 出てくる女性達の立ち絵は「見とれるほどのボディライン」をしたイイ女なのだが、いざシーンになると「足りない…」感じがしてならない。この原画家さんが美少女ゲームの絵に慣れてないせいなのか?
 CG量は軽く100枚突破しているボリュームなので、なかなか見応えはあるのが大きな救い。

 また杉浦サイドと影元サイドでもプレイ内容の傾向が違うので、同じヒロインでも二度おいしい。やはり凌辱モノはエンディングまで「屈して欲しくない」よね。その点では合格。

 ヒロイン紹介。なお、主人公によってヒロインの立場がやや変わるので、ここで紹介するのは主に「杉浦サイド」のパターン。
『水野七海』……水野姉妹の次女で、パッケージイラストにもなっているのでたぶんメインヒロインの看護婦。ゲーム中でも警戒心が強く、堕とすには姉妹をダシにしてフラグを立てる必要がある。奇麗な長髪と「白衣の天使」という言葉を絵にしたような性格と風貌で、女性としての評価にはスキがない清純派。
『水野珊瑚』……水野姉妹の末っ子。看護学校にまだ在学中の准看護婦。出来た姉達と違ってドジでロリ体系だが、実に愛らしい容貌をしている。仲間内でも黄色いウワサが立っている「杉浦先生」に誘われ、どちらかというと喜んでしまう思春期娘。
『水野潮音』……長女で外科医。患者や同僚からの憧れでもある白衣のクールビューティー。だが、次女の「七海」が気づかずやってしまった医療ミスをネタに製薬業者の男に脅迫され癒着をしている。

『橘美夏』……内科の看護婦。水野医院では1人の医師に1人の専属ナースがつくシステムで、杉浦赴任後は彼の専属になる。ナースキャップで分かりづらいがポニーテール系髪型のメガネっ娘で、マニアなら叫びたくなるほどの愛らしさを持っている。純真で献身的な性格かつ、細いラインに出るところは出ている正に萌え系。杉浦の野望の布石として最初のターゲットになる。
『藤野紫織』……外科の看護婦。影元の専属ナースだが、院長にあてがわれた情婦と監視役も担っている女性。美夏と同じくメガネの美女だが、どこか野暮ったさがあり、どちらかと言うと同年代より中年以上に人気があるような女性。家計が苦しいらしく、職にしがみつくため影元に従う。
『その他(患者)』……その他にも、イタズラできる入院患者や、ちょっと困った性癖に目覚めた女子校生というのも登場する。


 さすがウィルのシステムは安定してプレイできる。原画家の趣味なのか味なのか、登場する女性は皆「乳輪が大きい」可愛い顔して開けたら巨峰のようなモノが出てくるのは好みがわかれるかと。
 二つの主人公で正統も変態も楽しめる。とにかく「シーンの多さ」に進行度合いによる「マルチエンディング」と、楽しめる要素はキチんと押さえている良作。
 シーン重視のゲームといえるが、汁物が少なく個人的趣味として残念(笑)。それでもDVD一枚でこのボリュームはDVDPGの中では圧巻と言える。

 CVは「北斗南」「金田まひる」「海原エレナ」「木葉楓」「彩世ゆう」「櫻井流海」「AKIRA」。


 オススメ度☆☆☆☆。


07/3/10

最終更新07/3/20


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