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【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

仕事の方程式

2011-11-10 10:04:00 | IT・ICT業界

こんにちは!


 


(突然ですが)問題は、おおよそわかっているのです。。


それは、ごく一部の「先進的な」企業さんをのぞき、現場の人間が楽しく充実した様子で仕事をしているのをみると、それに「嫉妬」して、良からぬ風評を立てるような旧態依然とした人が少なからず存在するということです。


そういうタイプの人間は、どの時代も、どの業界でも絶滅することはありませんが。。


え? ウチの会社そんなのぜんぜんないけど? と思われた方は、かなり恵まれています。


旧態依然とした人、というのは、一概に、年齢的に上というわけでもないのです。かなり若い世代の中にも悲しいかな、考え方が「旧態依然」に凝り固まってる方、いるんですよねー。。(最初にOJTでついた先輩がいけなかったのか。。)


 ◆


「楽しく充実した様子で仕事をしている」人たちは、高い確率で、生産性も高く、会社に貢献しています。まわりにポジティブな影響を与えている、という意味でも会社への貢献度は非常に高いです。


と、いうことは、


暗くつまんなそうな様子で仕事をしている」人たちは、高い確率で、生産性も低く、会社に貢献していません。まわりにネガティブな影響を与えている、という意味でも会社への貢献度は非常に低い(どころか、マイナス)です。


このように対比させてみましたが、どちらも間違っていないように思われます。にも関わらず。


後者が会社の「空気」(風評操作)を握っていて、後者が前者に対して風評操作をする。具体的には、「楽しく」仕事しているメンバーに対して「楽してる」という風評を流す。


「仕事ってのはそんな甘いもんじゃねえんだぞ」と、(なぜか)生産性の低い側の人たちが吠える。生産性の低い側の人たちは当然残業します。生産性の高い人たちは早く帰りますしプライベートも充実。前者はますます吠え続ける。自分たちの保身のために、前者に会社を牛耳られないように、とにかく風評は握っておく。そのために最大限の努力をする。


その努力の方向性が思い切り間違っていて、組織全体での生産性向上にまったく、寄与していないのです。



日本のほとんどの企業というのは昔からぜんっぜん変わっていない。そして、業界としては後発で、日本の土着的企業体質から逃れ得る可能性をかなり秘めているはずのこの業界でも、レイヤの低いところはぜんっぜん日本的です。


そしてこれは、僕一人でどうにかなるものでもありません。現場の空気、企業風土といった類のものは、そうカンタンには変わらないものです。



私の場合フリーという立場でありながら、現場に入り込んでチームに入って仕事をするスタイルをずっと続けているものですから、いわゆる「サラリーマン」の生態をつぶさに、かつ客観的に観察できる立場にあるのですが。。


でも、現場の中で問題点を進言して、現場の空気を変えていこう、なんて(今は)これっぽっちも思っちゃいないんです。


なぜならば、外様の人間は現場にアジャストさせてゆくことがもっとも重要な仕事であって、「ご注進!」などした日にゃすぐさまクビなのです。働きずらい現場であればその環境の中でのそれなりの貢献を考えます。


外様の人間がご注進するのは余計なお世話ですし孤立するだけです。疲弊している組織ほど外様の人間に意見を求めたりしますが、それはポーズで。。母親が子どもに「おこらないからしょうじきにいってごらん」っていうのと同じで、その手に引っかかるとブラックリストに乗り、次の契約がなくなることもしばしば。


良くも悪くも、僕らは現場から現場へと渡り歩く稼業なので、その現場がどうしようもない問題があれば次にゆくだけです。なぜなら、現場の問題で自分の生産性が損なわれたり、成果をその現場自身に邪魔されて正当な評価を得られないのであればたまったもんではありませんからね。。



こういうことを言い出すと(最近はほとんど口を出しませんが)がじゃあどうすればいいんだよ! って、現場の中にいる方にキレられたりするわけですが(図星だけに)、どうしようもないんです。つまり、「じゃあどうすればいいんだよ! って外様の人間にキレるような方」がいる時点で、どうしようもないんです。黙々と、ただ黙々と、自分から、自分だけでも、内側の人間が変わっていかなければならないのです。



とにかく僕のやるべきことは、その現場で、その現場の質に関係なく、自身の生産性を最大限に上げること。成果を出すこと。その現場の質を変えようとする努力はしない。


僕は僕のやるべきことをやるだけであって、その現場を「去る」ことが僕のやるべきことであることも多々ありました。


 


うーん、もう少しポジティブな方向に話が進むはずだったのですが。。一旦寝かせておきます。


読んでいただきありがとうございました。