昔かなり重要なシステム運用の現場にいた。
そこに入ったとき空気がどんよりしているのを感じた。メンバー同士の仲が悪いわけでもないが活気もない。
自分がJoinしたのと同じ日に、運用を任されていた会社の別部門の人間がなんだかよくわからない調査(査察)に入った。
1週間ぐらい?いろいろ聞き取り調査等をして引き上げていった。(自分は入ったばかりなので見ていただけ)
数週間後にわかったことだがこちらの現場は運用品質が悪く慢性的に顧客からのクレームが発生していた。で、その原因を探るために査察が入ったというわけ。
運用品質が悪い理由は誰の目にも明白で、リーダが無気力だから。
よく休むしサブリーダに全部任せてるし(育てなきゃいけないという理由で)自分は顧客から離れた居室に閉じこもって出てこないし
全体定例ぐらいしか出てこない。
はっきりいってしまうと少しだけ病的だった。
あともうひとり問題のあるベテランがおり、サボっていてもリーダも何もいえず…だったけど
それは今考えると全体を俯瞰してみてみればそれほど大きな問題ではなかったかもしれない。
ただただ仕事しないだけで邪魔はしないし、システム障害発生時はハッスルして対応してくれるし。
スキルはある(スキルしかない)ので皆しょうがねえなという感じでみていた。
結局何が言いたいのかというと、査察など入らなくとも顧客のクレームの内容から無気力なリーダに問題があるのは火を見るよりも明らかで
でも便宜上査察という形で現場にヒアリングし、レポートをまとめなければならない。死ぬほど無駄な工数である。
そのレポートはだいぶ後になって読んだけど回りくどい表現でリーダシップに問題ありみたいなまとめ方をしていたけどこれで上層部に訴求したのだろうか?と疑問だったけど
当時はタバコ部屋文化がまだまだ全盛だったのでリアルなところ(リーダがちょっと病的)は口頭で伝わっていたのだろう。
結局そのリーダは自分が参画して半年後ぐらいかなあ?親御さんが亡くなっただかで、それはお気の毒ではあったが3週間ぐらい休んで(親が亡くなったからといって3週間休むかよふつう)
でしばらくしていなくなった。
代わりに来た人も数ヶ月で病みそうになっていた。現場の最前線にいる我々からするとなぜ?っていう話で。
病みそうになるのを踏みとどまって現場回してるのリーダじゃねえぞこっちだぞと。
どんだけ温室育ちなのよ?という感じで
まぁ、突然思い出した話でオチはないけど。
自分はこのような歪んだ現場にばかり投入されていたけど、その歪んだ現場でたち振る舞うことで金をもらっているのだとおもっていたし、自分自身が歪むことはなかったと思う。
こいつら絶対反面教師だな、と俯瞰してみていたのがよかったのかもしれない。