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【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

[IT土方]客先常駐のモチベーション

2007-04-16 06:08:05 | IT土方(外注という立場について)
オイラたち外注は、客先常駐は常だが、デカいSIerのプロパで、客先に連れてこられているヒトがたくさんいる。前も書いたけど、そういうヒトたちのモチベーションって。。 はっきりいって目もあてられない。自分のオフィスでぬくぬくと仕事できるわけでもなく、いる場所は客の会社の中でしょ。ことあるごとに呼び出されて、客の役職にオコられたり、逆に「案件あるんだけど」ってなだめすかされたり。。
やってることはほぼ、既存システムの運用・管理だしな。
(はっきりいっとくけど、運用管理の仕事ってツマんないよ。間違いない。アレに動機付けというかモチベーションを与えようという動きは、はっきりいってムナしい。そんなことしたって優秀な人材は集まらねーよ)

たまに追加の案件があってそこでIT土方の出番。増設だの撤去だの、バージョンアップだのインストールだの。プロパはそれら細かい案件にいちいち見積もり立てなくちゃならなかったりするから、ちまちまと忙殺される。んで、いっちばん忙しいときに限って障害が発生したりしてな。。 
既存システムの近くにいる人間は、常に障害と隣り合わせだ(そして、呼び出し用のPHSね)。自分のオフィスにいれば、逃げられるからな。

ちまちまと案件をとってゆくためには、客先常駐ってのは非常に効率のいい仕組みなんだろうけどな。(サーバ更改とか、そういうのちまちまやってるだけである程度の売り上げにはなんだろ。あとは常駐の保守費用をぶんどる、と)

・・・あれ? この話で結論にしたかったことってなんだっけ?

まあいいや、客先常駐だと、長くいればいるほど割食うから、「逃げるが勝ち」だよ。ベテランにばっか負荷が集まっていくような仕組みが確立されてるからね。まさか、常駐先に転職する、なんて淡い期待持ってるんじゃないだろうな?? それならそれで、別にいいんだけど。

とにかく客先では、消耗するだけなんだ。たとえ、外からみてラクそうに見えたとしても、だ。

[IT土方]業界の「闇」

2007-04-15 05:54:49 | IT土方(外注という立場について)
この業界のこの仕事(インフラ・基盤まわり)は、大したスキル(「レイヤが高いスキル」ってことね)もいらず、全体的にやってることが「泥臭い」こともあって(だって、ラック敷設とか絡むからね。リアルドカちんみたいに、重いものを運んだりするのも常だし)誰もがやりたくな「闇」のところなんだよ。

たとえばシンクタンクですら、運用含めてインフラやってる事業部、部門があるけど、ここにきてるプロパって出世街道じゃないんだろうなあ、って感じはする。
でも、インフラは開発と切っても切り離せない。たとえば新規開発とかはインフラの更改と絶対に絡んできてしまうものだからね。
開発部門はインフラ側に絶対に深入りしてこない。それにはいくつか理由はあるんだけど、ホントの理由はね、我々ドカちんにプライドを傷つけられるのがイヤだからだよ。

だからこそ我々IT土方にも参入の余地があるわけだが。。
つまり、丸々外注の対象ってことね。やりたくないから外注する。これ当たり前のこと。オイラたちは3次、4次請けの弱小の工務店みたいなもんだ。あるいは孫請子会社みたいな。
丸々外注だから、現場を仕切れる現場監督的なリーダが求められる(それぐらいプロパでやれよ、とも思うが。。)のだが、アプリレイヤと比べて笑っちゃうぐらい単価が低い。ふざけんなよってぐらい。

[IT土方] 主体的に働かせたいならそのインフラの整備を

2007-04-12 06:29:19 | IT土方(外注という立場について)
以前の話の続きでさ、プロパと同じように仕事してくれ、とかいってるそばから、外注だけは入館できないセキュリティの高いところってあるよね。同じように動いてくれといってるくせに、その環境は整備しないという。。

で、それを文句言うと、「まあそのへんは柔軟に対応してもらって」って、下手に言ってくれるならまだしも「そんなの柔軟にやれよ」って逆切れタイプもいる。
逆切れされたら、自分は逆切れ返しはしないけど、その現場には長居無用だと考えることにしている。(だから結果、オイラはひとつの現場に長続きしないのだよ。。)

別部門と調整しろ、っていうくせにその別部門には入れないIDカードだったりとか。。 それって常識的に考えておかしいでしょ。

オペレーションやれっていわれてんのに単独ではオペレーションルームに入れないってこともあったっけなあ。それを言ったら「誰かに頼めば入れますから、誰かに頼んでください」だって。あくまで自助努力を求めるわけね。自分が動こうとせずに。

人に(外注に)仕事を頼みたいくせに、環境不十分な状態で頼もうとするんだよね。で、それがムシのいい話だっていう考え方がどこからも発生しない。
そういう考え方がまかり通っている理由というのは、あまりにもこちらのドカちん側の立場が弱いからなんだよ。

はたから見ると美談なわけよ。我々ドカちんにも好きにやっていいよ、と。ウチはパートナーSE様にも自由にやっていただいています、と。上流をかいま見せるわけ。(こっちは望んでないのに)
指示がヘタくそなことをひた隠しにするのね。案件を作業におとしこむことができないから、そこ(タスクの洗い出しと指示の仕切り)までやれよ、という。それが「好きにやっていいよ」っていうことなんだ。これにダマされちゃあいけないよ。

それで、これは重要なことなんだけどさ、好きにやっていいよっていわれても好きに動けるほどの政治的権限を持ってない(与えてくれない)んだよね。だから、仕事がやりずらくてしょーがない。
権限がないというと、さっきの話と似てるけど、「申し訳ない。。」と言ってくれるならまだしも「それをなんとかするのがSEだろ」みたいに言うヤツもいるよ。だから、そんな現場は長続きしない。そんな現場は、人の入れ替わりが激しいにきまってるからいつまでたっても安定しない。いつまでたっても安定しない職場だから常に人を求めている。
常に人が足りない現場は、怪しすぎ。それと、「自由にやってくれていい」とか「主体的に動ける人材求む」とか言ってくるところもね。

なんだか、いつも愚痴の結論は似てくるなあ。。

[IT土方]「アナタの仕事でしょ」

2007-04-10 06:24:00 | IT土方(外注という立場について)
我々外注にさ、「強い立場のポジション」を所与で与えてくれるのであればね。たとえば最初から客側で、SIerにあれがなってない、これがなってない、と強く言えるとか。最初から上流でベンダとか情シス子会社にデカい顔できるとかさ。
最初、弱いポジションにアサインして、そこから「ポジションを強めてゆくのもアナタの仕事ですよ」っていうのが、ものすごく企業側の甘えというか。。 それは正論だけど社員を育てるときの常套句でしょ、っての。そこまで外注しないでほしいんだよなあ。。

この話を単なる「下請けのワガママ」ととらえる人とは話は合わんだろう。

この業界でようわからんのはね、たとえば、自社で余剰な技術力(含人材)を抱えたくないからアウトソースする、っていうのはまだわかるんだけど(賛成か反対かは別として)、指揮命令系統というかね、そういう「ヒューマンリソース」的なところまで外注しようという動きになってきていること。
自社でさ、情シス部門に特化したマネージャクラスを育てる気がないというか実際育てられないというか。。
これは、ユーザ企業側のたとえだけど、ホントはSIer側のほうがヒドいかもしれない。SIerのくせにマネージャクラスの仕切れるエンジニアを育てられないんだからね。