2020年7月23日(金)
ようやく今年一発目の沢登りに行くことができました。先月から計画する度に雨ばっかりで・・・。
行けたと言っても本当ならこの連休は沢中泊で遡行する計画だったのに、また天気が怪しくなって、二転三転した挙句、23日の午前中だけは何とか雨は降らなさそうってことで、祖母傾山系のサマン谷に決まりました。半日で登れる初級の沢です。
6時に宮崎市内をミドリマンさんと出発して高千穂町でKさんと合流。尾平の駐車場に8時半に到着して9時ちょうどに行動開始です。
黄色い吊り橋から入渓します。長雨の影響で水量が少しは多いのかと思っていたけど多くはありません。川床が遠くまで透き通って見える清らかな水が流れてます。
5分ほど遡行すると右手に支流となるサマン谷が現れました。そして一つ目の滝。
水から這い上がる所にステップがないので、Kさんは中央からショルダーで、ミドリマンさんと私は右のクラックにカムとアブミをセットして突破です。そこから上は右のクラックをレイバックで登ります。
久々の沢登りの感覚、いやあー、こりゃ楽しい♪
ここから先は、さすがゲレンデ沢と言われているだけあって、次から次に間髪入れずアトラクションが出現して楽しませてくれます。
心配していた天気は薄日が差したりして、花崗岩の白さが明るさを増して渓相も素晴らしいです。
ホールドとスタンスがありそうでないクラック。ここはミドリマンさんのナイスリードで突破。
サマン谷の遡行記録に必ず登場するチョックストーンが現れました。何度も言いますが本当に綺麗で変化に富んだ渓相の沢です。
ここは固い股関節と短い足を限界まで開いてチョックストーンまで接近してから、
チョックストーンと岩壁の間で体を突っ張っりながら上に乗り込みます。
ここで事件が!
ミドリマンさんがチョックストーンから左岸の水心に足を伸ばして飛び移ろとしたとき、滝つぼにドッボーン!!! 一瞬の気の迷いと油断ですな。
まあ、落ちても怪我をするような場所じゃなかったので、オプションを付けて倍楽しんだということで(笑)
最後の滝は3人それぞれ挑戦したけど、滝の水圧に押し返されて誰も滝下の岩に取り付けませんでした。今思えばスカイフック使ってたらどうにかなったかな??
まあ、取り付けたとしてもこの水量では上部も厳しかっただろうね。
滝を右岸から巻いて上部に出るとナメの平場が続いてます。
少し歩くと堰堤が見えて遡行終了。時刻はまだ11時過ぎ。2時間ばかりの遡行でしたが、遊園地でいえば、待ち時間なしで次々にアトラクションに乗り続けた感じの楽しい沢でした。しかも脱渓から車の所まで30分弱で戻れるという便利さですし。
高千穂に戻ったら岩戸温泉に浸かって、14時半からKさんのお宅で反省会。天気予報どおりに外は土砂降りの雨となりました。雨が降ってこないと遊ぶ時間を損した気分になってしまうからいい雨です。
反省会は沢登りの2時間を圧倒的に凌いで夜11時まで。沢登りと反省会どちらががメインだったのかわかりません(笑)
チョックストンに向かう後ろ姿は強そうですが、引っ張り上げられている写真は腰が引けてますね(笑)
シーズンインの肩慣らしにベストな沢でしたね。しかも温泉に宿まで付いて。
一旦気持ちが萎えてしまうとダメですねー 再チャレンジする度に目に見えて力は入らなくなっていくし。
次回の沢は、始めの難しいクラックをリードしたときのイメージだけ持って臨みましょう。
ハプニングもありましたが、次の遡行にむけていい意味で気合が入りました!
面白い沢でしたね。走ってでも行ける(?)所に住んでいるKさんがうらやましい!