5月23日の石川県議会土木企業委員会の質問で、宇野邦夫議員は、元県職員(下郷稔さんのこと)が辰巳ダム事業認定取消訴訟の原告(団代表)になっていることを問題視し、「石川に住めないように」「かち殺してやれ」などと発言しました。
(かち殺す=ぶっ殺すの意)
議会での公式発言です。
お上に逆らう者は殺してしまえ。--戦前の特高警察そのもの。
議会での質問で「殺せ」などということを議員が言ったというのは、全国的にも前例がないのではないでしょうか?
この件、続報を用意します。
(H)
まったく厚かましく失礼なことです。
まじめに交渉する気はないんでしょう、たぶん。
(H)
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石川県土木部河川課ダム建設室
中谷様
その前に、前便でお尋ねした、私と用地交渉を行う意志があるのかないのか、明確なお返事をください。
自分は返事をせずにおいて、ひとには返事をよこせ、というのはあまりに不誠実、失礼ではないですか?
----- Original Message -----
From: "中谷 安孝" <y-nakaya@pref.ishikawa.lg.jp>
Sent: Monday, April 28, 2008 1:03 PM
Subject: 土地調書及び物件調書の署名・押印について
> 石川県土木部河川課ダム建設室の中谷です。
> いつもお世話になっております。
>
> さて、先般メールでもご案内させて頂きました、
> 標記の依頼文書が、お手元に届いたことと思います。
>
> 当方は、署名・押印をお願いしております調書につきまして、
> あらかじめ、
> 出席か否か
> 出席ならば、何日の何時頃にご都合がよろしいのか?
> を把握したいと思っております。
>
> お返事頂ければ、幸いです。
>
> よろしくお願いいたします。
> ************************
> 〒920-8580
> 石川県金沢市鞍月1丁目1番地
> 石川県土木部河川課ダム建設室
> 専門員 中谷 安孝
> 電話(直通)076-225-1739
> FAX 076-225-1740
> メール y-nakaya@pref.ishikawa.lg.jp
> ************************
石川県河川課ダム建設室の担当者から、ダム湖水没予定地に私たちがもっている土地について、測量など勝手に済ませたから文書に署名・押印せよというメールが届きました。
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石川県土木部河川課ダム建設室の中谷です。
いつもお世話になっております。
さて、昨年12月5日付でご案内させて頂き、
12月17日(月)に現地立ち入り調査をさせて頂きました、
先生所有の土地の所在、面積等及び立木の種類等について、
その成果がまとまりました。
近日中に、その成果の縦覧及び署名・押印の依頼文書が届くと思いますので、
ご確認方、よろしくお願いいたします。
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人の財産を強制的に奪おうとしておきながら、この文章。慇懃無礼とはこのことです。
人の財産を強奪する準備の「成果」とは…。
以下のメールを返信。
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> さて、昨年12月5日付でご案内させて頂き、
案内を受けた記憶がありません。
あなた方はなんでも一方的ですね。権力をかさに着た、誠意がまったく感じられないやり方です。
ところで、私はまだ一度も用地交渉を受けたことがありませんが、私とは用地交渉はする気はない、ということですか?
昨年12月7日のメールをもう一度読んでお返事ください。
(交渉に応じる用意があるといっている人間を排除しておいて、よくも「交渉が難航」などと言えたものだ…。恥を知りなさい。恥を。)
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ほんとうにいつも思うのですが、こういう、自分の子どもに見せられないような仕事ぶりだけはしたくないものです。
上司からの指示があって、やるのはしょうがないとは思いますが、それなりの誠意を感じさせる仕事の仕方というのはあるはずです。
(H)
弁護団会議で紹介した「だまし討ち」については、下記URLにアーカイヴされています。
市民運動にたいする石川県の背信行為に関する抗議文
http://www2u.biglobe.ne.jp/~saigawa/ken991013.html
“だまし討ち”に重ねて市民の善意を踏みにじる「弁明」
http://www2u.biglobe.ne.jp/~saigawa/ken991014.html
ひさしぶりに読みなおしてみましたが、……こんなことをする人たちが人命に関わる河川管理をやっていると思うと、寒気がします。
河川課職員諸君、読んで恥を知りなさい!
(H投稿)
当方も、平成7年から、土木技術的な視点から、
辰巳ダムと取り組んで今年で14年目。
起業者である、石川県へ問題提起をしながら、
問題点について思考熟慮してきた。
考えれば考えるほど、問題山積である。
治水、利水の効果がほとんどゼロ、自然環境や文化財への悪影響だけである。
240億円も費消して、マイナスだけ(附帯の道路や橋はまったく無駄というわけではないが、
ダム本体はマイナスだけ。)
その上に、治水専用ダムとなった。土木エンジニアからすると、かなり疑問符がつく存在である。
(機能的な面というよりも維持管理の面で大いに問題がある!)
その上に、穴あきダムという、これまた二重に疑問符がつく「いざという時に本当に役立つの?」という代物である。実際に大洪水に直面してみなければわからない。
極めつけは、日本有数の鴛原超大規模地すべり地形がダム湖の中央に接していることである。こんなところに、ダムを立地すること自体が異常の沙汰である。洪水リスクを回避するための施設が、津波発生リスクを発生させているようなものである。
欠陥の総合デーパート、辰巳ダムである。
一方、起業者である石川県は、
法的な手続きを踏んで、住民の意見を聴き、国の指導も受け、学識経験者の意見も聴き、議会の承認も受けて、下流住民の要望も強い、そして、北陸地方整備局長の「事業認定」のお墨付きもおりたので、辰巳ダム事業は実現しないといけないというわけである。
起業者へ問題提起をしてきたが、数行の素っ気ない回答だけであった。これ以上の回答を求めるには、司法の場しかないのだろう。
法律の規定に違反して違法であると指摘するのは難しいが、100年間の既往の最大洪水が900m3/秒前後であり、現況が1600m3/秒に対応しているにもかかわらず、わずか150m3/秒能力アップして1750m3/秒にしなければ行政の努めを果たせないという「行政の裁量」が行政の裁量権の範囲なのか、範囲を超えて踰越あるいは逸脱して違法であるのか、司法の裁きを受けなければいけないだろう。
2008Jan29【N】
認定理由、反対意見と認定庁見解の対照表などが公表された。
争点がかなり、整理されてわかりやすくなった。
●基本高水流量について--1750m3/秒は100年確率でない、既往最大洪水に比べて大きすぎる、流量確率評価をしていない
●小洪水の内水被害--ダムは役にたたない
●河川維持用水--ダムを造らなくても確保できる
●費用対効果--ほとんどゼロ
●環境影響評価--法の対象外ではないとは言えない
●地すべり--日本でも有数の超大規模地すべり地形で立地の誤り
●穴あきダム--辰巳ダム規模の実績は2例目でいざという時に役に立たないのではないか?
●治水専用ダム--未来永劫、ダムの維持管理が必要、これに対して河川の拡幅では不要。
●早期施行の必要性--現時点で1600m3/秒、わずか150能力アップするだけなら、急ぐ必要はない、浅野川、手取川に比べて安全度は高く、緊急性はない。
などである。
特に、基本高水流量については、認定庁も慎重な判断に留意したようで、法22条にもとづき、専門的学識及び経験を有する者の意見の聴取を行っている。基本高水流量の決め方、既往最大洪水との比較、流量確率評価、観測流量の必要統計年数などについて、辻本、寶教授の意見を求めており、その回答もHPで公開されている。
この点が辰巳ダムの存在そのものを問う、最大の争点である。起業者はこれに加えて、さかんに、「犀川下流の水位を抑えられないことによる内水被害の軽減」を主張していた。犀川下流の住民の支持を取り付けるためである。このような理屈にもならない理屈で当方は無視していたが、認定庁は理由の大きな柱にこの点を重視している。ダム湖に接して超大規模地すべり地形があるが、起業者は現時点の検討で許容安全率以内で対策工はいらない、安全であるという結論である。もともとこんなところにダムの立地をすること自体が問題である。リスクを回避するための施設がリスクを発生させているからである。これも重大な争点の一つである。
これから、頭の整理を兼ねながら、コメントをします。
Nより
辰巳ダムに関する当面のスケジュールについて、中さんが辰巳ダム日誌に整理してくれています。
いよいよ裁判です。
現在、弁護士の意見をききながらどのように取り組むか相談しています。
物心両面でのご支援をお願いいたします。
(投稿者=H)
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