27日、下郷・碇山両原告団共同代表はじめ4名で議会を訪ね、宇野邦夫議員に対し、県議会土木企業委員会での暴言について抗議しました。
はじめに抗議文を手渡し、趣旨を説明。議員辞職をもとめる内容に、さすがに険悪な空気に。
下郷代表の抗議に対して宇野議員は、「なぜあなたのことだととるのか。私は名前は挙げていない」などと述べました。
「兼六園の所長を長年つとめたあと広坂休憩館にいたという原告がほかにいるというのか。下郷でないというならその名前を挙げよ」と追求すると、「お名前を挙げてその人に迷惑をかけるようなことはしたくない」。
「原告はわずか15名。そのなかに元県職員は下郷しかいない」と詰め寄ると、やっと質問の対象が下郷代表であることを認めました。
下郷代表が、宇野発言における事実の誤認または歪曲を3点のみ指摘。
(1)「広坂休憩館に下郷のための部屋を増築した」
トイレを改装して倉庫になっていたところから荷物を運び出して、下郷用の机を置いただけ。エアコンを入れたが、それは他から移した中古品。
(2)「無駄飯を食っていた」
兼六園を訪れた皇太子や皇族はじめ国内外の賓客の案内から、小中高校生の遠足の世話まで、大忙しで働いていた。金沢市観光協会兼六園案内所(兼六園の料金所を運営)では無給で、30名の職員を束ね、休日返上で働いていた。
(3)「広坂休憩館には誰も行かない。あの人のための休憩館」
多くの人が利用しており、観光シーズンなど予約をお断りしなければならないほど。
夏は冷たいお茶、冬は温かいお茶を無料でふるまい、感想文でも「こんなすばらしいところが無料で利用できお茶までいただける。これが、文化水準が高いということですね」などと評価されている。
この指摘に、宇野議員は「そうでしたか」と答えました。
「石川県から叩き出せ」「かち殺せ」といった発言は不適切であったと反省の弁がありました。
ただ、元県職員が県の事業に反対するのは許せないという考えはかわらないとのこと。(個人的な信条の問題と(元)職員の権利の問題の区別がついていない様子でした。)
何度かの緊迫したやりとりののち、碇山から...
今回の発言はビデオに残っており、言い逃れのしようのないもの。言い訳すればするほど、政治家としての評価を下げるだけ。ここは潔くしたほうがいい。
辰巳ダム反対の人物がどうだとか、推進の政治家はどうだとか、そんなことでもめるのは本筋ではない。
こんな個人攻撃でなく、宇野さんの考える辰巳ダムの必要性を堂々と論じてほしい。私たちも堂々と反論する。
宇野議員はうなずきながら聞き、抗議文を読みよく考えて対応するようにしたいとの発言がありました。
ビデオでみた宇野議員はかなり粗暴な人物という印象でしたが、何度か緊迫した場面はあったものの、全体として冷静な話し合いでした。
誠実な対応を期待したいと思います。
(碇山洋)
地元各紙の見出し。
北國(ほっこく)新聞:宇野県議の委員会発言に抗議 辰巳ダム訴訟原告団
北陸中日新聞:辰巳ダム訴訟で宇野県議に抗議 原告団「不適切発言」
毎日新聞:県議会で「たたき出せ」 宇野県議が中傷・暴言
朝日新聞:「かち殺せ」発言 宇野県議は撤回・謝罪を
読売新聞:辰巳ダム原告に県議「かち殺せ」--「品格欠く」抗議
本文→http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20080527-OYT8T00879.htm
北國と北中はベタ記事で、「かち殺せ」という発言は文字になっていません。
毎日は写真入り4段見出しで大きく取り上げましたが、やはり「かち殺せ」の文字はなし。
宇野議員
「ダム建設を巡る県職員の対応がだらしなかったので、喝を入れるつもりで口がすべった。言い過ぎがあったことに悪かったという気持ちはある」(毎日)
「過激かなという気はした」(朝日)
「過激な発言があったと思い、委員会後すぐに不適切な部分の議事録からの削除を議会事務局に申し出た」(北國)
「かち殺す」という言葉について何件か問い合わせがありました。
穴水町(能登地方)あたりの方言で「ぶっ殺す」の意。喧嘩のとき以外は使わない言葉だそうです。
「かつ」は、「殴る」「ぶつ」といった意味。
(H)
辰巳ダム裁判の原告団代表を「石川県から叩き出せ」「殺せ」
宇野邦夫議員の石川県議会土木企業委員会(5月23日)での質問です。
<!-- 辰巳ダム裁判原告を「殺せ」--宇野邦夫県議の県議会での質問 -->
「殺してしまわんとダメ」に対して、同席の議員や土木部長はじめ県幹部たちは、
発言を諫めるどころか、ヘラヘラ笑ってます。
(H)
議会での暴言について、宇野議員に対する抗議を行います。
新進石川の議員控え室に電話をかけたら本人が出て、明日抗議に行くと告げ、本人の応対を求めたら、素直に了解しました。
すでに議会事務局に議事録からの削除を依頼したなど言い訳をはじめたので、電話では誤解のもとなので明日会ったときに反論なり弁明なりしてくださいと言うと、「弁明ということになるやろね」。
抗議のあと、懲罰を求める議長あての申入書を提出します。
5月27日(火)10時、石川県庁1階の大型ディスプレイ前集合。
(H)
5月23日の石川県議会土木企業委員会の質問で、宇野邦夫議員は、元県職員(下郷稔さんのこと)が辰巳ダム事業認定取消訴訟の原告(団代表)になっていることを問題視し、「石川に住めないように」「かち殺してやれ」などと発言しました。
(かち殺す=ぶっ殺すの意)
議会での公式発言です。
お上に逆らう者は殺してしまえ。--戦前の特高警察そのもの。
議会での質問で「殺せ」などということを議員が言ったというのは、全国的にも前例がないのではないでしょうか?
この件、続報を用意します。
(H)
原告団
共同代表:下郷稔(元石川県兼六園管理事務所長)
碇山洋(金沢大学経済学類教授)
暫定幹事:渡辺寛(ナギの会代表)
中登史紀(技術士)
弁護団
団長:鳥毛美範(金沢市民法律事務所)
事務局長:塩梅修(大手町法律事務所)
ブレイク(休憩)しながら辰巳ダム計画をブレイク(邪魔)する企画、「辰巳ブレイク」。
今回は、メロメロポッチのおいしいジュースなどいただきながら、ギターのライブと、20日に提訴した辰巳ダム裁判のお話。
日時: 5月25日(日) 午後3時~5時
会場: メロメロポッチ
金沢市下近江町68武蔵ビル地下、076-234-5556
地図はこちらから。
出演: 「超シャイな方のため、お名前は公表できません・・・残念!」
(メロメロポッチ店主・熊野盛夫さん談)
会費: 無料 (各自、ジュースなどご注文ください。)
(H投稿)