紐野義昭議長の回答について
2008年6月3日
辰巳ダム事業認定取消訴訟原告団
共同代表 下郷稔
同 碇山洋
石川県議会土木企業委員会での質問における宇野邦夫議員の暴言について、私たちは5月27日に県議会議長あての申入書を提出し回答を求めたが、本日、紐野議長から回答文「宇野邦夫議員の懲罰等に関する申し入れについて(回答)」が郵送で届けられた。
回答文は、「各委員に対し本会議又は委員会等での発言は会議規則に基づき、議会の品格を重んじるものであるべきことを再度、強く申し入れる」「議長・委員長会議での席上においても、委員会の指揮については、くれぐれも不適切な発言がないよう、留意するよう申し入れる予定である」としている。これらは、現実に議会において暴言があったのだから当然のことであり、確実な履行を期待したい。
しかし、回答文は、一般論に終始しており、今回の宇野議員の暴言についての分析・評価についてひと言も述べていない。私たちは申入書において、議会が宇野議員に対して懲罰または議員辞職勧告など厳格な対処をとることを求めたのであるが、なんらの対処の方針もしめされていなければ、とくに対処する必要がないと判断した理由もしめされていない。
県の事業に反対する者は石川県から叩き出せ、かち殺せなどと暴言を吐いた宇野議員にたいして議会として何の処置もとらないということに、驚きを禁じ得ない。
紐野議長は、議会ホームページの議長あいさつで「議会の権威を高めてゆく」と述べているが、宇野議員を免罪することによって石川県議会全体の権威を大きく傷つけたことを、厳しく指摘しておく。