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兼六園と辰巳用水を守り、ダム建設を阻止する会 (辰巳の会)

石川県が犀川(金沢市)上流に計画している、不要・有害な辰巳ダム計画に反対するブログ。

「かち殺せ」発言 紐野義昭議長の回答について

2008年06月04日 | 総合

紐野義昭議長の回答について

                        2008年6月3日    

                          辰巳ダム事業認定取消訴訟原告団
                                     共同代表 下郷稔
                                        同     碇山洋


 石川県議会土木企業委員会での質問における宇野邦夫議員の暴言について、私たちは5月27日に県議会議長あての申入書を提出し回答を求めたが、本日、紐野議長から回答文「宇野邦夫議員の懲罰等に関する申し入れについて(回答)」が郵送で届けられた。

 回答文は、「各委員に対し本会議又は委員会等での発言は会議規則に基づき、議会の品格を重んじるものであるべきことを再度、強く申し入れる」「議長・委員長会議での席上においても、委員会の指揮については、くれぐれも不適切な発言がないよう、留意するよう申し入れる予定である」としている。これらは、現実に議会において暴言があったのだから当然のことであり、確実な履行を期待したい。

 しかし、回答文は、一般論に終始しており、今回の宇野議員の暴言についての分析・評価についてひと言も述べていない。私たちは申入書において、議会が宇野議員に対して懲罰または議員辞職勧告など厳格な対処をとることを求めたのであるが、なんらの対処の方針もしめされていなければ、とくに対処する必要がないと判断した理由もしめされていない。

 県の事業に反対する者は石川県から叩き出せ、かち殺せなどと暴言を吐いた宇野議員にたいして議会として何の処置もとらないということに、驚きを禁じ得ない。

 紐野議長は、議会ホームページの議長あいさつで「議会の権威を高めてゆく」と述べているが、宇野議員を免罪することによって石川県議会全体の権威を大きく傷つけたことを、厳しく指摘しておく。


【動画】 辰巳ダム原告団代表を「殺せ」--宇野邦夫議員の発言

2008年06月04日 | 総合

辰巳ダム推進勢力の正体見たり!

辰巳ダム裁判の原告団代表を「石川県から叩き出せ」「かち殺せ」
宇野邦夫議員の石川県議会土木企業委員会(5月23日)での質問です。


<!-- 辰巳ダム裁判原告を「殺せ」--宇野邦夫県議の県議会での質問 -->



「かち殺してしまわんとダメ」に対して、同席の議員や土木部長はじめ県幹部たちは、
発言を諫めるどころか、ヘラヘラ笑ってます。

(H)


紐野義昭議長からの回答

2008年06月03日 | 総合

 宇野邦夫議員の議会での暴言に関して石川県議会議長に提出した申入書に対して、紐野義昭議長からの回答が届きました。
 全文、紹介します。(あらためてコメントします。)

(H)


宇野邦夫議員の懲罰等に関する申し入れについて(回答)

 去る5月27日、貴殿からの標記に係る申し入れについて、真摯に検討した結果、以下のような対応を行う旨、回答します。

          記

1 5月29日、私から宇野議員本人に対し直接、事実関係を問いただしたところ、同氏は5月23日の土木企業委員会における辰巳ダム関連の発言に際して不適切な内容があったことを認め、深く反省している旨陳謝するとともに、同委員会終了後、ただちに発言の議事録からの削除・訂正を議会事務局に対し指示した、との報告を受けたところである。

2 これに基づき、来たる6月10日に開催予定の議会運営委員会で、各委員に対し本会議又は委員会等での発言は会議規則に基づき、議会の品格を重んじるものであるべきことを再度、強く申し入れる。

3 さらに6月下旬に開催予定の、議長・委員長会議での席上においても、委員会の指揮については、くれぐれも不適切な発言がないよう、留意するよう申し入れる予定である。

 県議会議員政治倫理要綱に定められている通り、県民の厳粛な信託を受けた議員には、自らの責務と規範を遵守し、議会の権威と名誉を守ることはもとより、常日頃議員としてふさわしい品位と見識を養うことが求められている。
 今後とも、県民の代表たる議員各位には、たとえ定例会や委員会等での議論が伯仲した場合であっても、上記の政治倫理要綱を遵守するよう求めてまいりたい。

平成20年6月2日

辰巳ダム事業認定取消訴訟原告団
    共同代表 下郷稔殿
      同   碇山洋殿

                       石川県議会議長
                              紐野義昭


宇野邦夫議員からの回答

2008年06月03日 | 総合

宇野邦夫議員から、県議会での暴言にたいする抗議に関して、回答文が届きました。
全文、紹介します。(あらためてコメントします。)

(H)


5月23日開催の土木企業委員会における発言について

 標記土木企業委員会において、私は辰巳ダム関連についての質問及び要望を、県側に対して行った。その際、私が行った発言が
 ① 議会の品位と信頼を損なう。
 ② 事実誤認にもとづく、個人批判の内容を含んでいる。
  との指摘を受けたところである。

 私の発言は、流域に住んでおられる県民の安心・安全を確保する観点から、辰巳ダムの早期、円滑な進捗を図る立場に基づいたものである。
 ただその際、私自身も指摘されるように一部不適切な内容が含まれていたと判断したことから、委員会終了後ただちに事務局に対し、発言の議事録からの削減、訂正を指示したところである。

 私自身、議会人として、長年のキャリアを有する者の一人であり、県民の生命、財産、さらには災害から県民を守らねばならない、という議会人としての思いは人一倍強いという自負もあり、こうした言動につながった。
 私は委員会において、指摘される本人の名誉を考慮し、特に具体的な名前を挙げて批判したつもりはないが、仮に私の発言により、本人に精神的苦痛を与えたのであれば、率直にお詫びしたい。
 また、私の発言が議会の品位と信頼を損なうものがあるとの指摘に関しては、率直に耳を傾けたい。

 以上の思いから、過日、私は、まず紐野議長及び土木企業委員会の森委員長に対し、このことについて陳謝したところである。
 同時に、議会人として、また県民から負託を受けた者として、こうした発言により、さまざまな誤解、ご迷惑をおかけしたことに対し、深く関係者にお詫び申し上げたい。

 今後は、さらに議会人として精進し、県民の負託に立派に応えられるよう努めてまいる所存である。

平成20年6月2日
辰巳ダム事業認定取消訴訟原告団
    共同代表 下郷稔殿
      同   碇山洋殿
                           石川県議会議員
                                宇野邦夫


土地等の買取り(?)のお願い

2008年06月03日 | 総合

石川県辰巳ダム建設事務所長・東出孝良氏から「土地等の買取りのお願い」なる文書が郵送で届きました。

買い取りのお願い?
なぜ?

本文を読むと、ダム湖水没予定地内にもっている土地を売ってほしい、ということらしい。

「損失補償協議書」なる文書が同封されていました。一方的に送りつけておいて「協議書」という神経…。

出だしから「かねて協議中」とウソを書いたうえに、「最終協議額」を提示。いきなりで「最終」、一方的なのに「協議額」、です。

以下のような手紙を送りました。

(H)



石川県辰巳ダム建設事務所
所長 東出孝良殿

 「損失補償協議書」(辰ダム第191号、5月29日)なる文書を受け取りました。
 この文書では「かねて協議中」という言葉がつかわれていますが、私はまだ一度も協議を受けていません。それにも関わらずいきなり「最終協議額」とはどういうことですか。
 土木部長は、県議会において、任意交渉に誠意をもって取り組む旨の発言を繰り返していますが、石川県の誠意とはこのようなものですか。
 石川県とは、協議もせずに「協議中」といい、一度も協議せぬまま一方的にこれが「最終協議」だという県なのですね。今後の公共事業の際の参考になるように、このことはインターネット等でひろくしめしておくことにします。
 私が地権者になって10年、一度も用地交渉に来ずにおいてよくも「協議中」などという言葉が使えたものです。県が行うあらゆる事業の権威を失墜させる行為です。
 このような人として恥ずかしいことはやめなさい。ほんとうに恥ずかしいことです。


宇野邦夫議員の「かち殺せ」発言 文字にしました。

2008年06月02日 | 総合

録音状態があまりよくないのと方言のために、石川県議会土木企業委員会における宇野議員の発言(You Tube)がよく聞き取れないという問い合わせが何件かありました。
すべて反訳するのはたいへんなので、もっとも深刻な問題発言部分を紹介します。

こうやって文字にすると、すごい。……議会での公式発言です。

(H)


(辰巳ダムに)反対しとるとは何ごとや、と…。
こんな者は、お前、石川県から叩き出してしまえというくらいの方向にもっていかんとやな。
心構えが、しとかんとダメやわいね。中途半端な、半殺しみたいなこと言うとっても。
ほんとにかち殺してしまわんとダメやわいね。ダラなことばっかり言うとる奴は。
ほんとやぞ。

 ※ダラ=石川の方言で、「バカ」「アホ」に相当。昔、「探偵!ナイトスクープ」で東西アホバカマップをつくったとき、どちらにも属さない特異な地方として紹介された。


宇野邦夫議員への抗議行動 大要

2008年05月29日 | 総合

27日、下郷・碇山両原告団共同代表はじめ4名で議会を訪ね、宇野邦夫議員に対し、県議会土木企業委員会での暴言について抗議しました。

はじめに抗議文を手渡し、趣旨を説明。議員辞職をもとめる内容に、さすがに険悪な空気に。

下郷代表の抗議に対して宇野議員は、「なぜあなたのことだととるのか。私は名前は挙げていない」などと述べました。
「兼六園の所長を長年つとめたあと広坂休憩館にいたという原告がほかにいるというのか。下郷でないというならその名前を挙げよ」と追求すると、「お名前を挙げてその人に迷惑をかけるようなことはしたくない」。

「原告はわずか15名。そのなかに元県職員は下郷しかいない」と詰め寄ると、やっと質問の対象が下郷代表であることを認めました。

下郷代表が、宇野発言における事実の誤認または歪曲を3点のみ指摘。

(1)「広坂休憩館に下郷のための部屋を増築した」
 トイレを改装して倉庫になっていたところから荷物を運び出して、下郷用の机を置いただけ。エアコンを入れたが、それは他から移した中古品。

(2)「無駄飯を食っていた」
 兼六園を訪れた皇太子や皇族はじめ国内外の賓客の案内から、小中高校生の遠足の世話まで、大忙しで働いていた。金沢市観光協会兼六園案内所(兼六園の料金所を運営)では無給で、30名の職員を束ね、休日返上で働いていた。

(3)「広坂休憩館には誰も行かない。あの人のための休憩館」
 多くの人が利用しており、観光シーズンなど予約をお断りしなければならないほど。
 夏は冷たいお茶、冬は温かいお茶を無料でふるまい、感想文でも「こんなすばらしいところが無料で利用できお茶までいただける。これが、文化水準が高いということですね」などと評価されている。

この指摘に、宇野議員は「そうでしたか」と答えました。

「石川県から叩き出せ」「かち殺せ」といった発言は不適切であったと反省の弁がありました。
ただ、元県職員が県の事業に反対するのは許せないという考えはかわらないとのこと。(個人的な信条の問題と(元)職員の権利の問題の区別がついていない様子でした。)

何度かの緊迫したやりとりののち、碇山から...
今回の発言はビデオに残っており、言い逃れのしようのないもの。言い訳すればするほど、政治家としての評価を下げるだけ。ここは潔くしたほうがいい。
辰巳ダム反対の人物がどうだとか、推進の政治家はどうだとか、そんなことでもめるのは本筋ではない。
こんな個人攻撃でなく、宇野さんの考える辰巳ダムの必要性を堂々と論じてほしい。私たちも堂々と反論する。

宇野議員はうなずきながら聞き、抗議文を読みよく考えて対応するようにしたいとの発言がありました。

ビデオでみた宇野議員はかなり粗暴な人物という印象でしたが、何度か緊迫した場面はあったものの、全体として冷静な話し合いでした。
誠実な対応を期待したいと思います。

(碇山洋)


報道 宇野邦夫県議の「かち殺せ」「石川県から叩き出せ」発言

2008年05月28日 | 総合

地元各紙の見出し。

北國(ほっこく)新聞:宇野県議の委員会発言に抗議 辰巳ダム訴訟原告団

北陸中日新聞:辰巳ダム訴訟で宇野県議に抗議 原告団「不適切発言」

毎日新聞:県議会で「たたき出せ」 宇野県議が中傷・暴言

朝日新聞:「かち殺せ」発言 宇野県議は撤回・謝罪を

読売新聞:辰巳ダム原告に県議「かち殺せ」--「品格欠く」抗議
       本文→http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20080527-OYT8T00879.htm


北國と北中はベタ記事で、「かち殺せ」という発言は文字になっていません。
毎日は写真入り4段見出しで大きく取り上げましたが、やはり「かち殺せ」の文字はなし。

宇野議員
 「ダム建設を巡る県職員の対応がだらしなかったので、喝を入れるつもりで口がすべった。言い過ぎがあったことに悪かったという気持ちはある」(毎日)
 「過激かなという気はした」(朝日)
 「過激な発言があったと思い、委員会後すぐに不適切な部分の議事録からの削除を議会事務局に申し出た」(北國)


「かち殺す」という言葉について何件か問い合わせがありました。
穴水町(能登地方)あたりの方言で「ぶっ殺す」の意。喧嘩のとき以外は使わない言葉だそうです。
「かつ」は、「殴る」「ぶつ」といった意味。

(H)


【動画】 辰巳ダム原告団代表を「殺せ」--宇野邦夫議員の発言

2008年05月27日 | 総合

辰巳ダム裁判の原告団代表を「石川県から叩き出せ」「殺せ」
宇野邦夫議員の石川県議会土木企業委員会(5月23日)での質問です。


<!-- 辰巳ダム裁判原告を「殺せ」--宇野邦夫県議の県議会での質問 -->



「殺してしまわんとダメ」に対して、同席の議員や土木部長はじめ県幹部たちは、
発言を諫めるどころか、ヘラヘラ笑ってます。

(H)