カーボンニュートラル

2008-01-19 | コラム
今、仕事でBDF(バイオディーゼル燃料)について

少し絡んでいるが、不思議なことがある。


バイオディーゼル燃料とは、今流行の天ぷら油など、

廃食用油をメタノールなどと化学反応させて作られた

ディーゼルエンジン用の燃料。



このバイオディーゼル燃料を燃やして排出された

CO2(二酸化炭素)は、環境負荷が少ないと

言われているから、近年各自治体などが盛んに

廃食用油を集めて、ディーゼルエンジンのトラック

を走らせている。



植物の光合成によるCO2の吸収量と、植物由来の

物質を廃棄(燃焼)する際のCO2の排出量が相殺

されて、大気中のCO2の増減に影響を与えないと

考えられるために、これを「カーボンニュートラル」と

呼んでいる。



噛み砕いて言えば、木は地中の水、大気中のCO2を

用いて光を取り込んで光合成を行い育っているけれど、

朽ちると水とCO2に分解される。


これらの作用はゆっくりとした時間をかけて行われる

ため、地球上のCO2量へ影響を与えない。


燃やした場合は、急激にCO2と水(水蒸気)へ分解

され、室内などの狭い空間では一時的にCO2が

増えるが、地球環境で考えた場合には朽ちた時と

変わらないという理屈。


陸上の植物由来の炭素(カーボン)量は何をしても

変わらないという考え方。



そこにガソリンや灯油などの化石燃料を地中から

掘り出して燃やすと地上の炭素(カーボン)量が

どんどん増えてカーボンニュートラルが崩れ、

地球温暖化が進むというわけ。



ただ、化石燃料を使わなければ陸上の植物由来の

炭素(カーボン)量は何をしても変わらないかも

知れないが、開発によってこれだけ森林などの

緑が減ってくれば、その分固体炭素よりも気体炭素

(CO2)が増えて温暖化が進むと思うのだが・・・。



もっともっと地球上に森林等を増やして、今まで失った

緑の適正な再生があってこそカーボンニュートラル

と言えるはず。



しかしながら、これはカーボンニュートラルだからと

聞くと、少し油断してしまうから不思議w。


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6 コメント

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地球にやさしい (あやめ)
2008-01-19 21:39:44
この言葉をよく聞きますが、これは人間の思い上がりで、本当にやさしいのは地球の方。
これだけ環境破壊を繰り返されながら、人間を守ってくれている地球こそ人にやさしい存在だと思います。
地球がどこまで環境破壊に耐えられるのかは未知数。
もしかしたら何かのきっかけで明日突然大きな変化が現れるかも知れません。
子や孫の代の環境を云々という議論より、本当に今私たちが出来ることからやり始めないと取り返しのつかないことになりそうです。
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なるほど (shibatex)
2008-01-19 23:06:31
あやめさん こんばんは

地球が優しい、なかなかうまいこと言いますねw。

なんとかバランスを保とうとして地球も必死ですが、
最近は人間の素行があまりに悪いので異常な天災など、
かなり怒るようになりました。

人間も自分たちが進む方向をうまくコントロールしている
と思っているようですが結局、流されているだけなのかも
しれませんね。
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話題は変わりますが (あやめ)
2008-01-19 23:11:52
スポンサーリンク、豊胸やら包茎やら…にぎやかですねww。
偶然見た時がそうだったのかしら、笑っちゃいました。
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へへっ (∩∩)
2008-01-20 05:58:15
炭素と酸素を大量に結合させて
熱エネルギーを放射して参りました。
今日の雪質は最高でした。
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うんうん (shibatex)
2008-01-20 13:44:54
あやめさん こんにちは

さすが目のつけどころが違いますね。
全く目に入ってませんでしたw。
でもよく見ると、ころころ変わってるし
いろんなスポンサーがあって面白いです。
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Unknown (shibatex)
2008-01-20 17:01:29
ニコさん こんばんは

そうでしたか、それじゃこれからその熱エネルギーを
回収しに行ってきます。
自宅の暖房として使わせて頂ますw。
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