シャガール展

６月２９日から道立近代美術館で開催されている

「シャガール展」を見てきた。


シャガールの絵画は書物でしか見たことがなく

是非リアルで見てみたかった。


「シャガール」(1887-1985)はロシア、ウィテブスク

に生まれる。


ユダヤ人であるがゆえ、ユダヤが絵の主題になる

ものも多く、民族や、異邦人の悲劇、悲哀など、

人間の苦悩が根底にあるという。


今日実際に見た感想としては、全体的に人が

たくさん描かれていて、とても人が好き或いは

興味があるのかな。



面白いのは色の使い方。


現実のものの色に全くこだわっておらず、それが

個性の一つになっている。


例えばどういうことかというと、人や街並みを

赤や青の単色の濃淡だけで描いていたりするから

面白い。


また、子供の絵のように全く基本を無視した人や

事物のデッサン。


実際にそんな世界はないわけで、そこが幻想的だっ

たり非現実だったりして前衛的な印象を与える。



また青と赤が効果的に使われているのも印象的

だった。


のちにステンドグラスの製作を手掛けるわけだが、

この青と赤がとても効果的で映えて見える。



メッツ大聖堂（北フランス）やハダサ病院（エルサレム）

などで彼のステンドグラス作品が使われているが、館内

でこれらを大きなスクリーンで映像として見せてくれる。


太陽の光が透過した大きなステンドグラス、これがまた

素晴らしい。


8月25日までなので、機会があれば是非どうぞ。