先始末

昨日のカンブリア宮殿というテレビ番組で

急成長を遂げたニトリ家具を取り上げていた。


ニトリ家具は、ここ札幌が発祥の地で、割と

近所だったけれど、昔は本当にごく普通の

家具やさんだった。

もちろん何度か、家具を購入したことはある。



それが今では年商1891億という成長ぶり。

デフレ終焉といわれる中、低価格路線を

維持する戦略で21期連続の最高益更新。




ホント世の中、わからないもの。

こんなに大きくなるとは夢にも思ってなかったｗ。


なにせ、その他の家具やさんは短いサイクルで

栄枯盛衰を繰り返しているから。


あれっ、以前ここに○○家具があったんだけどなぁ

という感じ。



ニトリの社長さんは、とにかく１に安さ、２に安さ

３に安さ、というくらい徹底的に家具を安く提供する

ことにこだわってきた。


価格を下げる為には中間マージンを削る必要が

あるということで、通常のメーカー⇒問屋⇒販売店

という流れを壊し、メーカー⇒販売店という流れに

しようと頑張り続けた。


コレは誰もが考えることだが、日本の古くからの

商習慣に逆らうことに他ならない為、何度も圧力を

かけられ取引を断られる。


普通ならここで諦めてしまいそうだが、それなら

ということで、とうとうベトナムに自社工場を

建ててしまったという。


でも、そんな「やり手」には正直見えない社長さんｗ。



また、いくら現在黒字でも古くなった店舗は

閉店し、新しく建て直すことも着々と進めている。


こういうことは企業の体力が無くなってからでは

遅いわけで、今体力のあるうちにやらなければ

ならないと。



そして、このことを「先始末」と言っていたのが

とても印象的。


本来「先始末」なんて言葉は、存在しないが

「後始末」では手遅れになる、という意味で

使っていた。


ウマイこと言うなぁ。

なんかこの言葉ちょっと気に入ってしまったｗ。





【金言（１）】
価格帯を上げて成功した企業はない

【金言（２）】
大都市の企業はメタボリック　"地方発"企業は筋肉質　

【金言（３）】
スクラップを決めて　先にビルドしろ