物つくり

早いもので今年も今日で最後。


こんな適当なブログにもたくさん方々に訪問して頂き

ありがとうございました。


今年は、夏の猛暑がとても記憶に残っているけれど、

それにもまして政治の混乱が目につき、いかに政治が

無力かということを痛感した１年だった。


今の政治に何かを期待しても日本のこの現状はほとんど

良くならないだろうというのが実感。



それから半年くらい前に読んで忘れられないコラムの

記事がある。



それは戦後日本は「物つくり」いわゆる製造業によって

奇跡的に急激な経済成長を遂げたわけだが、未だにその

記憶が忘れられず、日本の現在の低迷を製造業によって

再び乗り切ろうとしている。


しかし、もう「物つくり」は安く大量に作れる中国等の

新興国に任せて日本は次のステージに上るべき段階に来て

いるという内容だった。


それはＩＴなのか環境や省エネ技術なのか、それとも金融

のようなもっと他の分野なのかわからないが、とにかくもう

製造業に国の再生を託すのは止めるべき時期にきていると。



日本は早く次なる新しい成長エンジンを見つけて再生すべきだ、

という主旨で「物つくり」に携わっている自分自身にとって、

結構衝撃を受け、ことあるごとに脳裏をよぎる。



確かによほど技術や製造ノウハウが特殊なものでない限り、

もうどうしても日本で作らなければならない物というのも

どんどん少なくなってきているし、円高の影響もあって日本

の工場自体が今後ますます海外に移転するだろう。



では製造業に携わっている自分自身はこれから一体どうしたら

いいのか、大変悩むこととなった。



確かに物つくりの仕事は日増しに減っていると実感するし、

価格も下がり続けて一生懸命作っても利益が出ない一方だ。



このまま同じようなことを続けても、状況が良くなるはずも

ないわけで、はたして来年はどう行動すべきだろうか。




　最も強いものが生き残るのではなく
　　
　最も賢いものが生き延びるわけではない
　　
　唯一生き残るのは、変化できるものである


これは『種の起源』などで進化論を唱えた

チャールズ・ダーウィンの言葉だが、とても

身に沁みる今日このごろ。