記事No.549
遊具から転落、15歳重傷…安全バーから足抜く(読売新聞)
※記事本文は上のリンクをクリックすると読めます。
今朝の新聞の社会面に、こんな記事がありました。としまえんのアトラクション「フライングカーペット」に乗っていた埼玉県立所沢特別支援学校の生徒が、安全バーから足を引き抜き、高さ約7mの位置から落下したそうです。頭に重傷を負ったものの命に別条はないそうです。
この記事を読んで、今年のGWの遊園地にて私の弟がやらかした、ヒヤッとする体験を思い出しました。
今年のGWは、実家に帰省していました。家に居てもつまらないので、近くにある遊園地に行くことになりました。
その遊園地は、第三セクターの会社が経営していて、アトラクションの数は少ないものの、入園料とフリーパス代合わせて1人約2000円くらいで遊べるということで、県内では人気の遊園地だそうです。GWということで結構な客がいました。
その遊園地には「マッハコースター」というアトラクションがありました。これは滑り台をゴーカートのような乗り物に乗って滑るというもの。一人乗りのアトラクションで、ブレーキは完全手動、安全バーやシートベルトは装備されていないという、危険なアトラクションです。
私の弟が「マッハコースター」に乗ったのは、遊園地が閉園時間を過ぎてからでした。アドラクションの入口にはすでにチェーンがかけられ、もう乗れない状態でしたが、弟はそのチェーンを乗り越えて入ったようです。でも、係員は「今回だけだよ」と乗らせてくれたそうです。
ちょうどそのころ、私はゴールにて待機していました。そして、弟の姿が見えてきました。しかし何か様子が変です。よく見てみると…
乗り物の速度が異常に速い
ということがわかりました。ゴール地点が近付いていますが、減速する様子はありません。ゴールの先では、係員が乗り物の整理をするため、係員がレール上に降りていました。この係員に、弟が乗った乗り物が突っ込んだら、係員は跳ね飛ばされ、大惨事となるところでした。
これは危ないと感じたそばにいたおじいさんは、「乗り物が来るよ」と、係員に言いました。その係員も事の重大さに気付き、入ってきた乗り物を必死に止めようとしました。幸い止まっていた他の乗り物にぶつかり停止。危うく難を逃れました。
そして、その係員が発した一言
「なんで、ブレーキをしなかったの?」
どうやら、弟はブレーキのかけ方が分からず、ノーブレーキのままゴール地点まで来ていたようです。ゴールした時の弟は、びっくりした表情でした。
読者の方は「この弟はどんだけ馬鹿なのか」と思うと思います。私もそう思いました。こういう人が乗ることもあるかもしれないのですから、乗り物にシートベルトを設置したり、ゴールなどに近付くと自動でブレーキがかかる装置を設置したりするなど、対策を十分取ってほしいです。今回行った遊園地は第三セクター経営なだけに、そのような資金はないかもしれませんが。
さて、話をとしまえんでの事故に戻しましょう。私のこの経験からして、この生徒は「安全バー」から足を引き抜く事の危険性がわからなかったのだと思います。もしくは、興奮のあまり足を引き抜いてしまったのかもしれません。
特別支援学校に通う生徒はみな障害児です。障害児にもいろいろな種類がありますが、おそらく知的障害児なのだと思います。年齢は15歳となっているので、中学3年生~高校1年生なのだと思います。普通の方なら、この年頃だと安全バーから足を引き抜くとどれほど危険か、十分理解していると思います。しかし、知的障害児の方はこの年になってもこのことが分からない人も多くいます。
知的障害児の方にもこの危険性は十分熟知してもらわないといけません。でもそれがなかなか難しいのです。いくらわかりやすく教えたところで、理解してくれる人は少ないです。
学校側は、このようなスリル系の乗り物にわざわざ乗らずに、メリーゴーランドなどの他の乗り物に乗らせるべきだったと思います。でも、スリル系の乗り物が好きな生徒がいると、これまた難しくなってきますが、最善の策を考えてほしかったと思います。
少なくとも「フライングカーペット」という乗り物自体に罪はないでしょう。
遊具から転落、15歳重傷…安全バーから足抜く(読売新聞)
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今朝の新聞の社会面に、こんな記事がありました。としまえんのアトラクション「フライングカーペット」に乗っていた埼玉県立所沢特別支援学校の生徒が、安全バーから足を引き抜き、高さ約7mの位置から落下したそうです。頭に重傷を負ったものの命に別条はないそうです。
この記事を読んで、今年のGWの遊園地にて私の弟がやらかした、ヒヤッとする体験を思い出しました。
今年のGWは、実家に帰省していました。家に居てもつまらないので、近くにある遊園地に行くことになりました。
その遊園地は、第三セクターの会社が経営していて、アトラクションの数は少ないものの、入園料とフリーパス代合わせて1人約2000円くらいで遊べるということで、県内では人気の遊園地だそうです。GWということで結構な客がいました。
その遊園地には「マッハコースター」というアトラクションがありました。これは滑り台をゴーカートのような乗り物に乗って滑るというもの。一人乗りのアトラクションで、ブレーキは完全手動、安全バーやシートベルトは装備されていないという、危険なアトラクションです。
私の弟が「マッハコースター」に乗ったのは、遊園地が閉園時間を過ぎてからでした。アドラクションの入口にはすでにチェーンがかけられ、もう乗れない状態でしたが、弟はそのチェーンを乗り越えて入ったようです。でも、係員は「今回だけだよ」と乗らせてくれたそうです。
ちょうどそのころ、私はゴールにて待機していました。そして、弟の姿が見えてきました。しかし何か様子が変です。よく見てみると…
乗り物の速度が異常に速い
ということがわかりました。ゴール地点が近付いていますが、減速する様子はありません。ゴールの先では、係員が乗り物の整理をするため、係員がレール上に降りていました。この係員に、弟が乗った乗り物が突っ込んだら、係員は跳ね飛ばされ、大惨事となるところでした。
これは危ないと感じたそばにいたおじいさんは、「乗り物が来るよ」と、係員に言いました。その係員も事の重大さに気付き、入ってきた乗り物を必死に止めようとしました。幸い止まっていた他の乗り物にぶつかり停止。危うく難を逃れました。
そして、その係員が発した一言
「なんで、ブレーキをしなかったの?」
どうやら、弟はブレーキのかけ方が分からず、ノーブレーキのままゴール地点まで来ていたようです。ゴールした時の弟は、びっくりした表情でした。
読者の方は「この弟はどんだけ馬鹿なのか」と思うと思います。私もそう思いました。こういう人が乗ることもあるかもしれないのですから、乗り物にシートベルトを設置したり、ゴールなどに近付くと自動でブレーキがかかる装置を設置したりするなど、対策を十分取ってほしいです。今回行った遊園地は第三セクター経営なだけに、そのような資金はないかもしれませんが。
さて、話をとしまえんでの事故に戻しましょう。私のこの経験からして、この生徒は「安全バー」から足を引き抜く事の危険性がわからなかったのだと思います。もしくは、興奮のあまり足を引き抜いてしまったのかもしれません。
特別支援学校に通う生徒はみな障害児です。障害児にもいろいろな種類がありますが、おそらく知的障害児なのだと思います。年齢は15歳となっているので、中学3年生~高校1年生なのだと思います。普通の方なら、この年頃だと安全バーから足を引き抜くとどれほど危険か、十分理解していると思います。しかし、知的障害児の方はこの年になってもこのことが分からない人も多くいます。
知的障害児の方にもこの危険性は十分熟知してもらわないといけません。でもそれがなかなか難しいのです。いくらわかりやすく教えたところで、理解してくれる人は少ないです。
学校側は、このようなスリル系の乗り物にわざわざ乗らずに、メリーゴーランドなどの他の乗り物に乗らせるべきだったと思います。でも、スリル系の乗り物が好きな生徒がいると、これまた難しくなってきますが、最善の策を考えてほしかったと思います。
少なくとも「フライングカーペット」という乗り物自体に罪はないでしょう。