8月20日から施行されるFBAについての発送料金体系についてのポイントについて。
まずは全文掲載
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FBA 手数料改定(2012 年 8 月 20 日付)
1. 出荷作業手数料を次の通りとします。出荷作業手数料は出荷する個数ごとに発生します。
a. メディア小型商品の料金を 65 円から 80 円とします。
b. メディア標準商品の料金を 60 円から 80 円とします。
c. メディア以外小型商品の料金を 50 円から 70 円とします。
d. メディア以外標準商品の料金を 80 円から 90 円とします。
2. 注文あたりの発送手数料と発送重量手数料を廃止し、出荷あたりの発送手数料とします。発送手数料は出荷ごとに発生します。
発送手数料は、商品の種類(メディア、メディア以外)、大きさ、そして出荷重量をもとに算出します。出荷重量は、同一出
荷に含まれるすべての商品の重量と次に定める出荷時の梱包資材の重量(箱や緩衝材など)を合算した重量となります。重量
の端数については繰り上げて計算します(例: 出荷重量が 2.1kg の場合は 3kg とします)。
a. メディア小型商品の発送手数料を 50 円とします。梱包資材の重量として 50g を含めた最大出荷重量を 250g とします。
b. メディア標準商品の発送手数料を 2kg までは 70 円、以降は 1kg 追加するごとに 5 円加算します。出荷重量には梱包
資材の重量として 150g を含めて計算します。
c. メディア以外小型商品の発送手数料を 150 円とします。梱包資材の重量として 50g を含めた最大出荷重量を 250g と
します。
d. メディア以外標準商品の発送手数料を 2kg までは 200 円、以降は 1kg 追加するごとに 5 円加算します。出荷重量には
梱包資材の重量として 150g を含めて計算します。
3. 小型サイズの重量制限を 150g から 250g とします。
4. 大型サイズの料金を 550 円から 500 円とします。
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以下、メディア商品(本、CD、DVD、ソフトウェア、テレビゲーム)についてのみ考察。
ポイント1
1注文で複数商品の発送がある場合、発送ごとに手数料が発生する。
→今までは1注文あたり、1つの発送手数料で済んでいた。
こういうのは今まで実質アマゾンの赤字だったと思われる。
ポイント2
小型サイズの定義が変更された。
→今までは「150g」までが小型サイズ。新体系では「250g」までが小型サイズ。(サイズは25×18×2.0cmより小さい)
ただし梱包用材の50gを含んで250gなので、実質的には商品の重量が150g→「200g」の50gのみの拡張となる。
この枠に収まる具体例) 標準的な文庫(厚いものは200gを超える)、かなり薄めの単行本w、2枚組みまでのCDやDVDなど。
ポイント3
重量ごとの手数料の増減(「出荷作業手数料」+「発送重量手数料」の合計額)
旧体系 新体系 手数料の増減
150gまで 65 130 +65
200g 68 130 +62
300g 72 150 +78
500g 80 150 +70
1000g 100 150 +50
1500g 120 150 +30
2000g 140 150 +10
2500g 160 155 -5
3000g 180 155 -25
5000g 260 165 -95
注意) 旧体系の発送重量手数料は25gにつき1円、言い換えると1000g(1kg)につき40円。
新体系の発送重量手数料は、2kgを超えた分について1kgあたり5円。
また新体系下では標準サイズの場合は梱包用材が150gを上記の重量に含めて考える必要がある。
「大型サイズ」の定義は「45×35×20cm以上、または9kgを超えるもの」
まとめると、通常の単行本は1点あたり70円~78円の負担増になる。
2.5kgを超えるもの、具体的には大型の函入り本、コミックのセットなどは、むしろ手数料が減額になる。
ポイント4
損益分岐点について
いわゆる1円本をFBA価格250円で販売された場合の手数料試算。
150gの文庫の場合→(旧体系)カテゴリー成約料60円+出荷作業手数料65円+販売手数料(250円の15%)38円=163円
(新体系)カテゴリー成約料60円+出荷作業手数料80円+発送手数料50円+販売手数料(250円の15%)38円=228円
300gの単行本の場合(旧体系)カテゴリー成約料60円+出荷作業手数料60円+発送重量手数料12円+販売手数料(250円の15%)38円=170円
(新体系)カテゴリー成約料60円+出荷作業手数料80円+発送手数料70円+販売手数料(250円の15%)38円=248円
上記の通り新料金体系では、文庫の場合228円、単行本の場合248円の手数料が発生するので、ほとんど元がとれないし、単行本の場合は、
Amazon保管手数料・Amazon倉庫までの輸送料まで考えると、実質赤字となる。
ポイント5
今後の影響について
例えば毎月1000点単行本をFBAで販売している人にとっては、7万円以上の収入減となる。
安易に1円本を納品するケースが殆ど無くなる。
またFBAを引き揚げる人も出てくるものと思われる。(自分で保管場所を借りた方が安いとかw)
一方でセット物を出品する人にとっては追い風になるので、FBAへの納品が増えるものと思われる。
今回は以上です。
まずは全文掲載
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FBA 手数料改定(2012 年 8 月 20 日付)
1. 出荷作業手数料を次の通りとします。出荷作業手数料は出荷する個数ごとに発生します。
a. メディア小型商品の料金を 65 円から 80 円とします。
b. メディア標準商品の料金を 60 円から 80 円とします。
c. メディア以外小型商品の料金を 50 円から 70 円とします。
d. メディア以外標準商品の料金を 80 円から 90 円とします。
2. 注文あたりの発送手数料と発送重量手数料を廃止し、出荷あたりの発送手数料とします。発送手数料は出荷ごとに発生します。
発送手数料は、商品の種類(メディア、メディア以外)、大きさ、そして出荷重量をもとに算出します。出荷重量は、同一出
荷に含まれるすべての商品の重量と次に定める出荷時の梱包資材の重量(箱や緩衝材など)を合算した重量となります。重量
の端数については繰り上げて計算します(例: 出荷重量が 2.1kg の場合は 3kg とします)。
a. メディア小型商品の発送手数料を 50 円とします。梱包資材の重量として 50g を含めた最大出荷重量を 250g とします。
b. メディア標準商品の発送手数料を 2kg までは 70 円、以降は 1kg 追加するごとに 5 円加算します。出荷重量には梱包
資材の重量として 150g を含めて計算します。
c. メディア以外小型商品の発送手数料を 150 円とします。梱包資材の重量として 50g を含めた最大出荷重量を 250g と
します。
d. メディア以外標準商品の発送手数料を 2kg までは 200 円、以降は 1kg 追加するごとに 5 円加算します。出荷重量には
梱包資材の重量として 150g を含めて計算します。
3. 小型サイズの重量制限を 150g から 250g とします。
4. 大型サイズの料金を 550 円から 500 円とします。
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以下、メディア商品(本、CD、DVD、ソフトウェア、テレビゲーム)についてのみ考察。
ポイント1
1注文で複数商品の発送がある場合、発送ごとに手数料が発生する。
→今までは1注文あたり、1つの発送手数料で済んでいた。
こういうのは今まで実質アマゾンの赤字だったと思われる。
ポイント2
小型サイズの定義が変更された。
→今までは「150g」までが小型サイズ。新体系では「250g」までが小型サイズ。(サイズは25×18×2.0cmより小さい)
ただし梱包用材の50gを含んで250gなので、実質的には商品の重量が150g→「200g」の50gのみの拡張となる。
この枠に収まる具体例) 標準的な文庫(厚いものは200gを超える)、かなり薄めの単行本w、2枚組みまでのCDやDVDなど。
ポイント3
重量ごとの手数料の増減(「出荷作業手数料」+「発送重量手数料」の合計額)
旧体系 新体系 手数料の増減
150gまで 65 130 +65
200g 68 130 +62
300g 72 150 +78
500g 80 150 +70
1000g 100 150 +50
1500g 120 150 +30
2000g 140 150 +10
2500g 160 155 -5
3000g 180 155 -25
5000g 260 165 -95
注意) 旧体系の発送重量手数料は25gにつき1円、言い換えると1000g(1kg)につき40円。
新体系の発送重量手数料は、2kgを超えた分について1kgあたり5円。
また新体系下では標準サイズの場合は梱包用材が150gを上記の重量に含めて考える必要がある。
「大型サイズ」の定義は「45×35×20cm以上、または9kgを超えるもの」
まとめると、通常の単行本は1点あたり70円~78円の負担増になる。
2.5kgを超えるもの、具体的には大型の函入り本、コミックのセットなどは、むしろ手数料が減額になる。
ポイント4
損益分岐点について
いわゆる1円本をFBA価格250円で販売された場合の手数料試算。
150gの文庫の場合→(旧体系)カテゴリー成約料60円+出荷作業手数料65円+販売手数料(250円の15%)38円=163円
(新体系)カテゴリー成約料60円+出荷作業手数料80円+発送手数料50円+販売手数料(250円の15%)38円=228円
300gの単行本の場合(旧体系)カテゴリー成約料60円+出荷作業手数料60円+発送重量手数料12円+販売手数料(250円の15%)38円=170円
(新体系)カテゴリー成約料60円+出荷作業手数料80円+発送手数料70円+販売手数料(250円の15%)38円=248円
上記の通り新料金体系では、文庫の場合228円、単行本の場合248円の手数料が発生するので、ほとんど元がとれないし、単行本の場合は、
Amazon保管手数料・Amazon倉庫までの輸送料まで考えると、実質赤字となる。
ポイント5
今後の影響について
例えば毎月1000点単行本をFBAで販売している人にとっては、7万円以上の収入減となる。
安易に1円本を納品するケースが殆ど無くなる。
またFBAを引き揚げる人も出てくるものと思われる。(自分で保管場所を借りた方が安いとかw)
一方でセット物を出品する人にとっては追い風になるので、FBAへの納品が増えるものと思われる。
今回は以上です。