ミルフォード・サウンドはとても残念でしたが、次回また帰ってこれることを夢見て、それまでのお楽しみとすることに致しました。
私は旅に出ると、基本的にすべて見ないようにしています。ワザとそうします。その土地を離れることに後ろ髪をひかれないよう・・・・また帰ってくるよと希望をもって。。。。そんな意味をこめて思い出の土地を去ります。また帰ってくるかもしれませんし、そうでないかもしれません。
サウンドという言葉は正確には「Sounds」と複数形になると思いますが、ニュージーランドでのみ使われる単語。他の英語圏では余り馴染みがありません。
「Fiord(フィヨルド)」がもっと一般的。もともと語源はノルウェー語です。
「Sounds」が「静音、静けさ」を感じるところから、この奥深い入り江を総称することになったのでしょうか?言葉を深く探ると面白そう。
太古の日本にもこんな世界があったことでしょう。想像は膨らむばかりです。
言葉で思い出しましたが、ダニーデンからこの辺りにかけてスコティッシュの発音の影響を強く受けていると聞いていましたが、私はとてもビックリしました。
スーパーの店員からして、北島の人たちの発音と全く違うことが分かったからなんです。気分は、昔スコットランドを旅したときに突然タイムスリップ。いいもんですね。好きです、この感覚。異次元空間を飛びまわっている錯覚に陥ります。スコットランドには背の高い山(因みに彼らは山のことをValleyと呼びます)はありませんが、この地を最初に訪れた英国人はさぞかし、感動したことでしょう。自分の国に似ているって。。。。。。。。。
日本の種子島に漂着したポルトガル人たちも、同じような心境だったということを何かの本で読んだことがありました。
私たち夫婦は、途中またテ・アナウに立ち寄りました。有名なダウトフル・サウンドのツアーがここから始まります。ダウトというくらですから、さぞかし疑わしい入り江だと好奇心が駆り立てられるところだったのです・・・・・・・が、日本人観光客の恐ろしい団体を目の当たりにし、気分は一変・・・・
「さっ、行こ、行こ」と私。
途中、罰金を科されたところを、睨み付けながら最大限の注意を払い、そのまま北上。ワナカと呼ばれる小さな街を目指したのでありました。