★夫婦珍道徒然日記★

2ヶ月の準備期間で日本を脱出し、漂着した楽園ニュージーランド。その後の人生を語ります。

アルファベットは芸術?

2005-12-23 13:59:55 | 旅日記


神戸では、昨日の寒さどうやら峠を越したようです。

観測史上第二番目の積雪量を記録。ポートアイランドの橋は地震以来、全く麻痺状態でした。凄かった。交通事故も800件を越えたそうです。

いまだ路面は凍った状態。歩くのが怖い。皆さん、くれぐれも気をつけましょう。





さて話はガラっと変わるのですが、私は小学生のときから、書く文字がとても「古風」に成長しました。無意識に書くといつの間にか大正時代の人が書いたような形を崩した筆跡になってしまいます。書道となると、江戸時代?まで遡ります。特に習ったわけではないのですが、

完璧な「遺伝」でした。

高校生まで正月に行われる「書初め展覧会」では毎年いい思い出・・・・しかし最近ちょっとしたコンプレックス。履歴書を書くと何ともいい年したお爺さんが書いているように思えます。

一方、嫁さんは書道が上手?らしいのです・・・・(嫁さん談)が、ペン字となるととても個性的?な字を書きます。とても味がある。一つとして同じ字がないのです。「あ」という字を書くと必ず何種類かの「あ」の形にお目見えします。こういった字は若い子の心を掴み親近感を感じさせます。

適材適所があるのですねえ。

さて、一方英語のアルファベットはどうでしょう。

ニュージーランド人が書く文字は多種多様。正直とても読み難い。人によって様々でしたが、一番辛かったのは、ディレクターの字

とても小さくミミズのようなフニャフニャな字を書くのです。

大切な訂正文章ともなると、とても困ります。読めなければ、また公正をさせられます・・・・が・・・とても読めたものではありません。しばし、美人秘書のEP女氏の助けを借りなければなりませんでした。



私は慣れてないせいだと思っていました。しかし、相当汚かった・・・らしい。

スペルミスも大量にありました。これも困ります。そんな単語が存在するのか??と必死になり辞書で調べてしまいます。しかし、そんな単語はありません。これでアッという間に無駄な時間が過ぎていくのでした。

ネイティブといっても必ずしも正しい英語のスペルを書いているとは限りません。

気をつけましょうね。みなさん。







(おまけ・・・・12月1日「ラストサムライを振り返り」より)

ノリユキ・パッド・モリタ氏が11月24日73歳、老衰のため亡くなられました。3日前にニュージーランド・ヘラルドのウェブサイトでその事実を知りました。名前を聞かれてすぐ分かった方は、私の同世代で映画をよくご覧になっていた方だ
と思います。

映画「ベスト・キッド(Karate Kid)」のミスター・ミヤギといえば、ピ~んときたのでは?この映画以後、それほど多くの作品ではみかけませんでしたので、ご存知ない方のほうが多いでしょう。

その当時は映画「ロッキー」が爆発的ヒットを飛ばし、勧善懲悪・必ずヒーローが勝つという如何にもアメリカ的発想で映画がもてはやされていた時代。「ロッキー」ほど大掛かりなキャスティングはありませんでしたが、日本人役として大抜擢された無名のノリユキ・パッド・モリタ氏。ハエを箸でものの見事に一発でつかむシーンは懐かしく思い出されます。「空手」の腕前のほうは素人でもわかりました。


まったく下手くそのようでした・・・・


もともとは、Stand-up Comedian(おしゃべり中心の漫才師)だったそうです。役柄から全くそういったイメージはありませんでしたが、今から思えば、確かにヒョウキンなところが風貌からうかがい知れるような気がします。

彼の出演する映画の中で、日本の家屋または文化を紹介するシーンがありましたが、それはそれは勘違いもいいところで、「もうちょっと、日本のこと勉強しようよ~」と願っておりました。その頃は。でもまだ「クロコダイル・ダンディー」よりましかな。登場してきた日本人役はいかにも中国人。黒ぶち
メガネのカメラをもった観光客の役をやってましたもんね。



・・・・フルい話です。



時代は変わって、2003年。ニュージーランドではトム・クルーズが主演する「ラスト・サムライ」の撮影がクランク・イン。日本からも大勢の有名な俳優が続々到着。また日本人の無名キャストやアルバイトで雇われたワーキング・ホリデー軍団もオークランドからMt Taranaki(富士山にそっくりの山)までの特別に用意されたロケバスに乗り、何台も毎日運行。

私の知合いから学生までもが、その目的でわんさか日本からやってきてお祭り騒ぎでありました。給料もバイトにしては破格値だったそうであります。

その知合いN君情報によりますと、トム・クルーズは3人いた???


正確な日本語でいいますと、本物のトム・クルーズは1人ですが、後2人ソックリのトム・クルーズがいたそうです。パッと見ただけでは見分けがつかない2人。世の中似た人が3人いるとは、よくいいますが必死で探してきたのでしょう。

危険なシーンはすべて、偽トム君たちが担当しました。本物のトム君と他の豪華俳優(渡辺健・真田ひろゆき・小雪など)は毎晩一流のフランス人シェフが招かれ、毎晩フランス料理を食べていたそうな。一方、知人他もろもろは毎日弁当。なんともこの差!4ヶ月もの間バッパー(安宿)で拘束。



アメリカ映画で大物日本人が抜擢されたことは喜ばしいことだったのですが、ほんとのところは「Shall we dance?」の役所コウジさんが出る予定だったんですよね。でもオーディションでの不当な扱いで渡辺健さんが恥じも承知でラッキー採用。まだまだ日本とアメリカではフェアな関係とは言い難いようですね。


さて、その知人N君はトム・クルーズを雨の中、人力車で引っ張る役に運良く大抜擢。同じ給料であれば打たれてアッと言う間に死んでまた登場という役よりはマシ。トム・クルーズと一言でも話たかったそうですが、結局緊張のあまり話せなかったそうでした。

「ラスト・サムライ」が完成し、楽しみにしながら映画館で鑑賞。出演するだろう彼を必死で探しました・・・・・そして、いよいよ彼が登場する問題の人力車シーン。。。。



彼は番傘を深くかぶり下をむいたままではないか・・・・・


全くわかりませんでした。少しでも映っていたら、その年の「オスカー」で名脇役車夫部門かなんかで受賞してたかもしれないのに・・・・????!