クイーンズタウンに3日滞在後、ミルフォード・サウンド向かうことになりました。クイーンズタウンからバスツアーもありますが、私たちはレンタカーを借りることにしました。
一日60ドル。とても手ごろな値段。
出てきた車は日産1993年のブルーバード。すでに15万キロ程度走っていました。ニュージーランドでは、こんなのザラです。
もともといい車だったと思います・・・・が、運転すると何となく騒音が変。やっぱり走り過ぎてたのかな?調子は今一つでした。
さて、荷物を車に詰め込み出発。この日はドライブ10時間の長旅が始まります。ミルフォードまでは途中テ・アナウを通過します。
Wakaputi湖を右に規定どおり時速100キロで走行。快調に運転していました。
途中トイレ休憩をしようと小さな町(名前も忘れました)に訪れたとき、悲劇が起こりました。誰も歩いていないような静かな街。道も全く車が走っていません。知らず知らず、アクセルを踏み込み100メートル走ったところで、
「Hey、Hey、Stop!」
と、突然前方左から警官が飛び出てくるではありませんか?
「Pull over! Show me your driver’s license, please」
ネズミ捕りに生まれて始めて捕まってしまった。街中は50キロ制限速度。
私は、69キロ出していた・・・・
でも、そんなつもりは全くなかったんです。広い道だったので、速度を感じませんでした・・・・と必死で言い訳。しかし、折角の旅行を、こんな〝卑怯な奴〝に台無しにされたくありませんでした。
さっさと、手続きを済ませ「いくらやねん?」と尋ねると、「140ドル」と申し訳なさそうに警官。
「げぇっ~、なんでそんなすんねん?」
どこかで、お金を節約しなければいけない羽目になってしまいました。
何となく、後味が悪いまま運転を再開。今度は絶対気をつけようと自分に戒めながらテ・アナウに到着。天気が次第に怪しく変化してきました。
〝天気まで、味方してくれへんなあ~〝
ミルフォード・サウンドは年の3分2が雨・・・・どうしょう?
旅を急ぎます。そこから休憩を殆どとらず、必死で運転。嫁さんは運転ができません。途中、「ロード・オブ・ザ・リング」で観るような景色が惜しげもなく現れます。その壮大で迫力あるスペクタクルに感動。感動しすぎて、二人ともちょっと酔いました。
急いだ甲斐もなく、ミルフォードは「大雨」で優しく迎えてくれました。有名な「シンドバッドの谷」は霞で全く見えません。
年末で超人ごみでした。クルージングは2時間待ち。一人70ドル。二人で140・・・・
どっかで聞いたことのある数字。そうあのスピード違反の罰金と偶然同じ。
「神様がこのクルージング・ツアーに参加しないほうがいいぞ!」と私に囁いてくれているようであります。常にポジティブ思考。
さっと、体を180度捻り、すたこらサッサと一路引き返したのでありました。
この続きは次回。