★夫婦珍道徒然日記★

2ヶ月の準備期間で日本を脱出し、漂着した楽園ニュージーランド。その後の人生を語ります。

ミルフォードの旅

2005-12-29 09:54:13 | 旅日記



クイーンズタウンに3日滞在後、ミルフォード・サウンド向かうことになりました。クイーンズタウンからバスツアーもありますが、私たちはレンタカーを借りることにしました。

一日60ドル。とても手ごろな値段。

出てきた車は日産1993年のブルーバード。すでに15万キロ程度走っていました。ニュージーランドでは、こんなのザラです。

もともといい車だったと思います・・・・が、運転すると何となく騒音が変。やっぱり走り過ぎてたのかな?調子は今一つでした。

さて、荷物を車に詰め込み出発。この日はドライブ10時間の長旅が始まります。ミルフォードまでは途中テ・アナウを通過します。

Wakaputi湖を右に規定どおり時速100キロで走行。快調に運転していました。



途中トイレ休憩をしようと小さな町(名前も忘れました)に訪れたとき、悲劇が起こりました。誰も歩いていないような静かな街。道も全く車が走っていません。知らず知らず、アクセルを踏み込み100メートル走ったところで、

「Hey、Hey、Stop!」

と、突然前方左から警官が飛び出てくるではありませんか?

「Pull over! Show me your driver’s license, please」

ネズミ捕りに生まれて始めて捕まってしまった。街中は50キロ制限速度。
私は、69キロ出していた・・・・

でも、そんなつもりは全くなかったんです。広い道だったので、速度を感じませんでした・・・・と必死で言い訳。しかし、折角の旅行を、こんな〝卑怯な奴〝に台無しにされたくありませんでした。

さっさと、手続きを済ませ「いくらやねん?」と尋ねると、「140ドル」と申し訳なさそうに警官。

「げぇっ~、なんでそんなすんねん?」

どこかで、お金を節約しなければいけない羽目になってしまいました。

何となく、後味が悪いまま運転を再開。今度は絶対気をつけようと自分に戒めながらテ・アナウに到着。天気が次第に怪しく変化してきました。

〝天気まで、味方してくれへんなあ~〝

ミルフォード・サウンドは年の3分2が雨・・・・どうしょう?

旅を急ぎます。そこから休憩を殆どとらず、必死で運転。嫁さんは運転ができません。途中、「ロード・オブ・ザ・リング」で観るような景色が惜しげもなく現れます。その壮大で迫力あるスペクタクルに感動。感動しすぎて、二人ともちょっと酔いました。



急いだ甲斐もなく、ミルフォードは「大雨」で優しく迎えてくれました。有名な「シンドバッドの谷」は霞で全く見えません。

年末で超人ごみでした。クルージングは2時間待ち。一人70ドル。二人で140・・・・

どっかで聞いたことのある数字。そうあのスピード違反の罰金と偶然同じ。

「神様がこのクルージング・ツアーに参加しないほうがいいぞ!」と私に囁いてくれているようであります。常にポジティブ思考。

さっと、体を180度捻り、すたこらサッサと一路引き返したのでありました。



この続きは次回。