★夫婦珍道徒然日記★

2ヶ月の準備期間で日本を脱出し、漂着した楽園ニュージーランド。その後の人生を語ります。

大地震

2005-10-09 17:39:59 | 旅日記
“The death toll from the huge earthquake in Pakistan and India has risen to more than 18,000, according to latest reports”

天災による悲劇がまた多くの人命を奪ってしまいました。日本のウェブサイトよりもいち早く海外のCNNでは18,000人以上の方々が亡くなり、41、000人の負傷者が出たことを現在まで発表しています。米地質調査所によると、震源はインドとの国境に近いイスラマバードの北方95キロの山岳地帯で、震源の深さは約10キロと推定されてとてつもなく大きな地震であったことが予想されます。

更にこの地震でイスラマバード市内に住む日本人のご家族の方々が、被害に巻き込まれご主人とその息子様が亡くなられたこと。同じくして亡くなられた大勢の罪なき人々を含め、ここに哀悼の意を表します。

ここ数年とかく自然による大災害が増えているように思えます。その天災の恐ろしい威力は、無神論者の私ですが人間の理解を超える神にも似た存在が、人間活動に対する制裁を加えているように感じさせます。皮肉にも、比較的同じ地域に住む人たちが何度も自然災害による大惨事に会うという・・・なんとも不平等のとも思える世の中に生まれてきてしまいました。

遡って1995年1月17日、朝5時46分、私も神戸で大震災を経験しました。震災による被害が一番大きかった地域に住んでおりました。今でもその当時の恐怖は昨日のことのように覚えています。家の前の道沿いに住んでいる人だけで約30人の死者が出ました。そのほとんどは20代の若者とお年寄りであり、古い賃貸のアパートに住んでいたのが原因でした。混沌とした状況の下、生きている自分が不思議な気持ちをおぼえました。

そのとき、人間は余りにも無力であることを知りました。全力を尽くしても、瓦礫の中からは大勢の人々を助ける術はありませんでした。

生きることの価値観を見失いかけていた自分の存在を感じたのは、学生時代からの友人・知人からの心温まる声援でした。日本のみならずニュージーランドや世界各国で出知り合った知人からも私のような“ちっぽけな人間”を忘れずにエールを送り続けてくれたときの感動は今でも忘れはしません。過去の自分の歴史がすべて凝縮され、「心の贈り物」を届けてくれた方々に、今でも心から感謝しています。

そんなことで、29歳にして無欲な人間になってしまったようで、これから先も高望みな生活は送らないようですし多分無理でしょう。人の評価に惑わされることなく、亡くなった方々の分まで、自分の納得する人生を精一杯歩もうと思います。

この度運良く神様から選ばれ生き残られた方々は、これから先も第二次・三次災害で色々な精神的問題を抱え、苦しい日々を送らなければならないことは必死だと思います。人によれば一生癒されることがなく、死んでしまったほうが良かったと何度も振り返ることもあるかもしれません。生きていることの意味を含め、微力ながら何ならかの形でエールを贈りたいと思っています。

皆さんも、いつ天災に巻き込まれるかわかりません。一日でも早く、リュックサックに防災グッズ用意しましょうね!懐中電灯・ラジオ・非常食・ミネラルウォーター、必須ですよぉ~!