たとえば模型道楽

イタレリ 1/35 M7 プリースト後期型 改め 初期型英軍仕様

得意の骨董品、懐かしの模型。今でも売っているのかな?これ。古いが値段がそれなりなら、良い模型だと思うのだが。プリーストは、確か、ドラゴンとアカデミーからも各種出ていて、そっちの方が出来は良いはず。

イタレリのプリーストは最終生産型を製品化しているので、今回作った英第8軍(初期生産型)にするには色々変えてやらねばならなかった。それでも、キットのデカールにしれっとこのマーキングを入れているのが昔のキットらしい所。組説の塗装図にも大きく描かれていてつい手を出したくなるのが、罠。その罠にはまって、もがいたのが私。

実物の写真を見るとすぐに、あれ、ちょっと違わねー、となる。よせば良いのにインアクションなんか買って読むと、「あれっ」が大きくなった。幸い、当時五月雨で買っていたファインスケールモデラー誌に大変親切な研究/製作記事(イタレリの組説ステップ毎に不要部品・変更点が書いて有る。更になんと3面図付き。)が載ったので疑問のほとんどは解消。したは良いが、結構な改造だったので薄刃ノコなんか無かった時代では手も足も出なかった、出したところであえなく敗退だったと思う。しかし、昔の模型雑誌には時々こんな手間暇かけた実際に使える記事が載っていたのだよ。

そんなこんなで幾年月、その間に作ったM3グラント、M4初期型が汚れたり壊れたりで退役となり、これ部品使えるぞで復活。

一番の相違は下部車体。トランスミッションハウジングが3分割、ボギーは転輪が真ん中に有る軽量タイプ。排気管、サンドフィルター等色々有るがM3の車体を使った極初期型で無ければタミヤのM4初期型の車体が使えるので頂いた。ボギーはM3のスクラップから。尚、ファインスケールモデラーの記事ではタミヤのM3から色々流用している。

上側も、銃座(パルピット)は浅いタイプ、ヘッドライト等の位置、側板の追加装甲等無し、リアデッキのアレンジ、物入等々細々と有ったが、記事を読みながらながらコツコツと。勿論インアクション、ネットの写真にも随分助けられた。

更に第8軍にするため、英軍タイプのサンドスカートとサンシールドレール,ジェリカンラックを付けた。前者はグラントから、後者はプラ板から。

久しぶりにハンブロールを使った。資料本を参考に、ライトストーン(H103)の地(これだけ吹き付け。ツールクリーナーで薄めた。)に茶色(H186/廃盤)とダークグリーン(H102)の迷彩。埃っぽい車両にはぴったりの塗料だと思う。

それっぽくするため色々載せて完成。巨大なキャンバスは紙。後は残り物を搔き集めた。埃・汚れ等はウエザリングカラー塗ったり吹いたりで。側面の三角マークが赤いが、くすんだ青の方が有りそう。スコードロンリーダー及びサブが赤、位が下がる順に黄、青だったとの事。

コメント一覧

辻堂ジップ
黒猫2号さん、ありがとうございます。
おかげさまで、AFVは順調に不良在庫整理が進み、作る物が無くなってきています。最近のキットはそそられる物もあまり無いしバカ高いので買い込んでいません。よって、ネタ切れ気味と言う奴です。
紙のキャンバス、色々試しましたがこの質感だとタミヤの組説をモミモミしたのが使いやすかったですね。コピー紙は張りが強くて柔らかいシワが出し難いし、不織紙だと柔過ぎました。ご参考までに。
ハンブロールは油断すると固まるし、かき混ぜるの大変だしと使い難い所も有りますが、なんとも言えない色味が捨て難く、あまり出番は無いのですが、いまだに手元に置いています。
辻堂ジップ
hajimeさん、ありがとうございます。
プリースト、このあか抜けないスタイルが好きで四半世紀前、もっとかもしれません、に買ったキットをようやく完成させました。これじゃ模型メーカー立ち行きませんね。
寝かせておいたおかげで部品取りのスクラップや残り物が溜まったし道具も色々進歩したしで、他力本願、親切な記事有りきの結果ですがようやく出来ました。結構大変でしたが、やってて面白かったですよ。
ドラゴンのキットは売り切れで買えかったし、今は有っても目をむくような値段、結果オーライです。
黒猫2号
んにちは、辻堂ジップ様
イタレリ 初期型英軍仕様改造版、完成おめでとうございます(^^)
お久しぶりのAFVではないですか?
M3グラント、M4初期型等、過去作の屍?を乗り越えての大改造力作ですね。
シャーマン系列のタイプ違いはあまり分からないのですが、車体下部はハル以外ほぼ転用のような💦
やはり一番に目に入ってくるのは、左側面の巨大なキャンバスですよね
止めてあるスリングの出来と云い、質感がよく出ていていると思います。

このキット、ワタシも作ったことが有ります。
ベタッとオリーブドラブを筆塗りして、デカールも貼らずにいたレベルでしたが(^^;
ハンブロールも昔は使っていましたね、隠ぺい力が強くて結構高価だったので、ヒコーキモデルなんかで大事に使っていました。
蓋のしまりが悪いと中が固まってしまって、そうなるとラッカーみたいに薄め液で戻せないし、あと薄め液が小瓶ですぐなくなるとか、
そのうちグンゼのラッカーが充実してきた事もあり、自然と遠のいてしまいました。
hajime
完成おめでとうございます。
なおかつ改造(修正?)、お疲れ様でした。
シャーマン系は足回り、地肌(鋳造かどうか)、構造などなどもう千差万別(笑)で突き詰めようとするとかなりの労力が必要になると思います。
大変有意義な研究/制作記事があって何よりでしたね。
それでもここまで修正するのは大変だったと思います。
サイドスカートに吊るされた大きなシートがまさに英軍ぽくってツボにはまりました。
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