開催趣旨
新見公立大学は日本の典型的中山間地域にある唯一の保健福祉系の公立大学です。2023年4月、本学は保健・医療・福祉の課題が複雑化、多様化、重層化する中山間地域での共生社会の構築基盤となる「中山間地域の全世代型地域包括ケア看護学/福祉学」の体系化と課題解決を目指して、実践的指導者ならびに研究者、教育者を育成する「新見公立大学大学院健康科学研究科」を新設しました。
同時に、産学官民協働での中山間地域の生活課題解決の方策を研究し、実践モデルを構築するために「全世代型地域包括ケア研究センター」を創設しました。
本公開講座・鳴滝塾Ⅶは、日々の暮らしを支える「食」と「排せつ」について、人生の最期まで「口から食べること」や「気持ちよく排せつすること」の大切さとその幸せを守るための知恵を学び、人間の尊厳と生活の質に関わる食と排泄のケアを地域ぐるみで支えあう仕組みとしての「新見モデル」の構築を目指して、本研究センターと小山珠美氏、西村かおる氏、ならびに地域の皆さんと共に考えていきます。
<食について>
小山珠美氏(NPO法人「口から食べる幸せを守る会」理事長、新見公立大学臨床特命教授)が「人生の最期まで食べる幸せを実現するために!」と題して講演した=写真。
世界が経験したことのない長寿国の日本で、長生きを楽しむための一つは「おいしく食べ続けること」。ところが、長寿により要介護者が増加すると、食べることが困難な人も増えてきた。そうした摂食嚥下障害を持った人々に対し、近代医療は口から食べることを禁止し、点滴などの人工栄養に依存してきた。病気や障害が重度であっても、食べる幸せは誰しも等しくある。安全という隠れ蓑を盾に個別性の尊重や多様性への配慮が欠けている現場をどうにかできないか。
2013年に設立したNPO法人「口から食べる幸せを守る会」は、➀口から食べる意義や支援の普及 ②口から食べることが困難な本人・家族への支援 ③口から食べる支援スキル(技能)をもった人材の育成 ④団体やメーカーとの共同ネットワークづくり――を活動の柱にしている。医療や福祉の関係者だけでなく地域住民が一体となり包括的な食支援システムの構築が必要。今後新見公立大学でも食事介助スキルアップ講座などを開く予定で、人生の最期まで当たり前に食べられるような社会の仕組みづくりを共に考えていきたい。
<排せつについて>
西村かおる氏(コンチネンスジャパン株式会社専務取締役・新見公立大学客員教授)が「心地よい良い排せつ生活を創る方法」と題して講演した=写真。
排せつをコントロールできている状態をコンチネンスといい、そうでない状態をインコンチネンスという。排せつ障害の予防については皆さんそれぞれに課題があり、自分に合った対処法「コンチネンスケア」を見つけていただきたい。
自分でできる排泄のケアは、➀適切な水分摂取…飲水量は体重(g)の2~2.5%を目安に。 ②膀胱訓練…なるべく尿意を我慢する。早めに行くのが習慣になると膀胱が小さくなる。 ③骨盤底筋体操…女性であれば膣、男性であれば尿道を、肛門と共に締める。どれだけ長く締め続けることができるか(持久力)。どのくらいの速さで締めることができるか(瞬発力)。 ④適正体重維持…⑴標準体重(kg)=身長(m)²×22 ⑵標準体重(kg)=(身長-100)×0.9 ⑶BMI指数=体重(kg)÷身長(m)² 普通体重18.5~25未満。 ⑤食事の改善…望まれる食事(不溶性食物性繊維、水溶性食物繊維、腸内の善玉菌を増やす食品、腸の動きを高める食品) ⑥運動…運動療法で体内に貯留した水分を排出させる。身体を使うことで疲労し、深い睡眠を得る。日光に当たることで睡眠物質のメラトニンの夜間分泌を促進させる。 ⑦リラックス…⑴腹式呼吸 ⑵緊張と弛緩を体感する ⑶アロマ・音楽・ストレッチ運動など。 ⑧適切な用具の使用――などが挙げられる。
排せつを大切にすることは、生活を大切にすること! 明るい考え方を習慣に、まず気持ちから!
<質疑応答>
会場からの質問に、ふたりの講師はそれぞれ答えた。
――「人生の最期まで食べる」の〝最期〟は、どの程度まで?
小山氏 食を身体が求めていない場合もあるし、一概に「人生の最期」がどういう状態なのかは分からない。ただ言えることは、本人も家族も「頑張ったね」という気持ちになれることが、「人生の最期まで食べる」ことにつながるのではないかと思う。
――便器が和式から洋式に変わってきているが、その影響は?
西村氏 和式はしゃがむので力が入りやすいが、その姿勢をとれない人もある。災害時に異なるトイレ形式にとまどうケースもあり、両方に慣れるのに越したことはないが、和式は過去のものになりつつある。
当日のアンケートより<感想>
【一般】
・具体的な話が多く、大変良くわかった。食生活と排せつを良くして楽しい人生にしたい。
・第一部では医療専門職(医療従事者)と在宅ケア(フレイル対策も含めて)のスキルアップが必要と感じた。絶飲食の根拠を医師に問い正して拒絶されたら…。第二部もタメになった。刺激を受けた。
・食と生きていての楽しみが同一線上にあると思った。私も最期まで食事を摂りながら生きていたいと思った。私はトイレ(排尿)が近いので、体操して整えていきたいと思った。
・「食について」は、バランスシートや数字化、図式化でわかりやすかった。他の人が見てもよくわかると思った。「排せつについて」では、運動と食事が大切だと分かった。講演会があれば、次回も出席したい。
・「食について」…私の母は認知症、パーキンソン病がベースにあり、昨年脳出血も起こした。入院中に食がなくなり、嘔吐もして、胃カメラなどで検査しても異常なし。結局、意欲低下ということになった。9ヵ月間の入院生活をして、昨年12月に退院。毎日、食事形態の工夫、味付け、見栄え、好きなもの、食べる時間、姿勢など工夫しているが、いまだになかなか食べてくれない。当然ながら痩せる。講演を聴いて、私がやってきたこともまちがっていなかったと、少し認められたような勇気がもてた。まだアプローチできるところがあるようなので、チャートを使ってさらに食べてもらえるように家族みんなで実践していきたい。
「排せつについて」…タブーとしてとらえられがちなテーマだが、高齢になればなるほど困るもの。入院している高齢者はたいてい頻尿。認知症もほとんどの人にあり、少しずつ指導していける内容だと思った。本当に大切な内容で、心に響いた。また機会があったら参加したい。
・心地よい排泄について考えたことがなかった。先生方のパワーを感じた。知識、経験、鍛錬のアップデートを心がけたいと思った。人の人生について考える時、食は楽しみの一つとして大切だと思う。自分にスキルがないために、食べさせてあげられなかったと思うことは悲しいので、誰かのために役に立ちたいと思った。
・「食べる」と「排泄」は、QOL(生活の質)で大切だと思った。それぞれの分野でパイオニア的な活動をされている先生方から、もっとお話を聴きたかった。食に関しては実践にぜひ参加したい。
・すべての人に共通で避けられない分野でありながら、理解が進んでいないことが認識できた。また、楽しく話が聞けてよかった。
・ほとんど食べることが難しい状態から、家族と一緒に外食できる状態まで回復できるということに驚いた。クイズをまじえながら、分かりやすく説明していただいたので、興味深かった。
・排せつの講演は、初めて聞いて、おもしろかった。多くの人に知ってもらえたらと思った。小山先生の講演は、前回も聞き、食の仕事をしているので、今後にいかしていきたい。
・お二人の先生方のすばらしい内容に、いつも心が熱くなる。人にとって、デリケートな部分の悩みが一つ一つクリアされ、在宅へ向けて世の中がよくなることを切に願っている。もっともっと勉強していきたい。
・「食と排泄が幸せにつながる」ということがよく理解できる講演だった。支援できるように深めたいと思った。また、教育へつなげていきたいと思った。
・訪問介護をしており、どの内容もとても参考になった。今後の業務に生かしたいと思った。
・口から食べれることの大切さ、たとえDrから経口摂取は無理と言われても本人が少しでも食べたいという欲求があれば、多職種連携としてかかわりたい。食べることと排泄はつながりがあると思う。まずは自分の排泄物の観察をしようと思った。骨盤底筋体操は継続していこうと思った。
・先生お二方とも大変ためになるお話を聞かせて下さって感謝。今後、両親を介護するようになっていくと思うが、食べることが大好きな二人なので、今日のお話を活かして、楽しく過ごしてもらえるよう、勉強していきたい。
・昨年10月22日、今年の4月22日の小山先生の講演会や講習会の参加させて頂いて、お話を聞けば聞くほど勉強になった。日々の食事介助でも、教えて頂いたポジショニングなどを、少しでも実践できるように努力を続けていきたい。今回は、排泄についても為になるお話が聞けて、とても参考になった。食と排泄は、死ぬまで大切なことなので、少しでも幸せを実感できる生活を患者さん達に感じて頂けるようにしていきたいと思った。
・食べることと排せつ、当たり前のように暮らしの中で行われているが、病気をしたり、歳を重ねたりで、できなくなっていく。悲しいが現実。今からでも予防できることはしていきたいし、家族や仕事でその場面に遭遇したときのために知識を増やしていきたい。本人も家族も、笑顔で最期を迎えられるように、努力次第で何とかなると思うと恐いものなし。
・ふだん何気なく過ごしているが、便と食がつながっていることを改めて感じた。また、このような会に参加したいと思った。今後の生活に生かしたい。
・大変勉強になった。自分の生活を見直したい。
・「食について」…特別支援学校には、手の力が弱く食器を持つことが難しい子どももいるが、今日のお話で両肘を机につけて食べるとよいことを知り、参考になった。様子を見て、声をかけてみようと思った。食事指導をしているとマナーの方に気が向いていた。父母は70代で、今は元気だが、将来のことを考えながらお話を聞いた。「経口で食べさせてあげたい」と意見が言えるくらい知識を増やしていけたらと思った。
「排せつについて」…あまり気にしたことがなかったので、とても興味深く聞かせて頂いた。自分で予防できることを知ったので、「今日から毎日、死ぬまで」がんばりたいと思った。
・人生の最期まで食べる幸せについて、昨年度の小山先生の講演を聞かせて頂いたが、資料等も重ならないように配慮して下さっていて、とても分かりやすい講演だった。知識とスキルを持った人材育成の大切さもよく分かった。西村先生の講演も普段あまり耳にすることのない内容で、とても勉強になった。便秘などは高齢者だけでなく子どもにとっても課題なので、教えていただいたことを子ども達にも伝えていきたいと思った。
・介護福祉士の養成をしており、ケアの大切さ、「食」や「排泄」の基本を学生に伝えていきたいと思った。
・食と排せつ、とてもよいコンビネーションのお話だった。
・口から食べることの幸せや大切さを学ぶことができた。点滴でも栄養を取ることはできるけれど、痩せ細くなったり飲みこむことができなくなったりする欠点があるため、口で食べることがどれだけ大切かが分かった。排便や排尿は生活する上でどちらも必要だし欠かせないので、正しい知識を知ることができてよかった。骨盤底筋の強化トレーニングをしてみて、できているようで少しできていなかったので、一生の中で毎日続けていって正しい排せつにつながるようにしていきたいと思った。
・口から食べることの大切さを改めて考えることができた。排せつについて、楽しく学習することができた。3日排便がなくても便秘ではないことがわかり、安心した。
・食べることの大切さ、そして排泄の大切さが良くわかった。今日から体操をして、死ぬまで頑張ってみたいと思う。
・施設に勤務して介護に従事しているので、口から食べることと排泄については日々気をつけている。ひじをつけて食べる、排尿はがまんするなど、今までの常識がちがっていることなどに気がつき参考になった。
【学生】
・「食について」…嚥下機能が低下し管を入れた患者が再び経口摂取に戻るのはとても難しく、なかなか行えないイメージがあった。しかし、実際にやっていたと聞き、全国の病院にも広がってほしいと思った。安全性と秤にかけたとき、安全性を優先しそうになるけど、本人や家族の意向を尊重できる人になりたいと思った。少しでも疑問を感じたら医師に伝えること、また少しでも違和感を感じると訴えていくという行為がすばらしいと思った。
「排せつについて」…生活に関連した話で、とても興味深かったし、これから意識したいと思った。骨盤底筋運動を習慣化してみようと思った。
・「食について」…口から食べることができるのは幸せなことだと思う。もし肺炎(誤嚥性肺炎)であれば経口摂取のリスクは高いが、危険だからといってすぐに経口摂取を禁止するのは必ずしもよいとはいえないと思う。経口摂取を止めることでリスクを減らせるけど、本人や家族が「口から食べたい、食べさせてあげたい」という思いをもっていたら幸せにはなれないと思う。講演を聞いて改めて、口から食べることは幸せであること、そしてそれを実現させることは大切なことであると分かった。「ちょっとでもいいから食べたい、食べさせてあげたい」という思いを本人や家族がもっているのならば、医療者は、口腔ケアや食事の姿勢、介助方法など一つひとつを確認して、ささやかな願いを叶えてあげる、叶える支えをしないといけないと思った。もし自分がそういう状況になったら、最期までちょっとでもいいから口から食べたいと思うだろうから、今回学んだことを看護職となったときに活かせるようにしていきたい。
「排せつについて」…「コンチネンス」という言葉は知らなかった。「排泄状況はいいから、このままでいたい」と思う人もいれば、「オムツをしていれば安心して外出できる」という人もいて、一人ひとりの考えるソーシャルコンチネンスは異なるということが分かった。クイズを通して、楽しみながら、知っていたことの確認、新しい知識を得ることができた。また、自分の排泄状況の確認もして、自分でできるケアなどから患者さんや利用者さんに伝えられる内容を知ることができてよかった。排せつに関係してくる食事や運動などについても考えないといけないなと思った。
・管理栄養士と医師の「責任をとれるのか」という発言はパワハラに近いと思うが、実際に直接命を救うのは医師で、医師にとっては患者の生活よりも患者の命が最優先と考える人もいるだろうなと思った。多職種が連携することでKTバランスチャートの得点が高くなるのはもちろん、患者や家族の思いも大切であるということが分かった。排尿障害があっても満足に生活できていたらコンチネンス(コントロールできている状態)という考え方はとても良いと思った。保育園や学校では食事中や授業中はトイレに行ってはいけないと言われていたが、便秘を防ぐためには行った方が良いと教育することも大切だと思った。否定的な考えを肯定的に考え直すキーワードを頭に入れて明るい生活習慣を身につけようと思う。
・「食について」…「食べたい」という欲求は生理的なもので、〝マズローの法則〟でも一番ベースの部分にある。その部分が病気や加齢などによって難しくなった場合でも、対象者が「食べたい」という思いがあれば、看護師や周りのサポーターは一緒になって、食べることを支えていかなければならないと強く考える。実際にあった事例を聞いて、KTバランスチャートの最初の結果と経口摂取ができるようになってからの結果を比べ、その変化が大変すごいと思った。院内から在宅や施設へ移行したあとも継続してケアを行えることができると知り、継続看護や退院支援に興味があったので勉強になった。
「排せつについて」…「便秘=排便の回数(数日あたりの)が少ない」というイメージを持っていたので、「便の性状により便秘が判断できる」ということに驚いた。排便回数の平常は人によって異なるため、回数よりも性状を見るように留意したいと思った。骨盤底筋運動を実践した際に、短い時間で膣や肛門を締めることはできたが、締めて一定の時間保とうとすると5秒ももたなかった。我慢した時に漏れてしまわないよう、今日から骨盤底筋運動を生活の中に取り入れていきたいと思う。
・「食について」…食は人を良くするものという考えはほんとにそうだなと感じた。そのため、誤嚥を恐れて終わりの見えない絶食を強いることはとても残酷だと感じた。少しでも食べられる可能性があるなら、本人の食べたいという願いを叶えてあげられるような医療従事者になりたいと思った。
「排せつについて」…排せつは毎日行っている身近なものなのに、思ったよりも排せつのことが知られてないなと感じた。毎日骨盤底筋体操を行って、一生つきあっていく排せつが気持ちよく行えるようにしたい。「今回はきっと次こそ大丈夫」という言葉で、気持ちが楽になった。
・前半の小山先生の講演で一番印象に残ったのは、実際にあった高齢者ケアの例で、口から食べることが難しかった高齢者が、胃ろう手術、入院、食べることの練習を一ヵ月繰り返したことにより、以前のように口で食べることを楽しむことができるようになったということ。これを聞いて、今学んでいる社会福祉サービスの管理をする社会福祉士として、このようなサポートができるという実感が湧いた。また、サポートをうまくすることで高齢者の悩み解決につながることを知り、自分が将来つくであろう仕事について、さらに考えが深まった。
後半の西村先生の講演では、聞けたアドバイスを十分に実践し、排せつをよくしていきたいなと思った。
・尿意は我慢した方が良いということに驚いた。普段の生活で気にしていないことにも何かしらのメカニズムがあるのだと思って興味深かった。
・排せつについての講演は暗い内容になるかなと思っていたが、とてもユーモアあるお話でおもしろかった。
・普段の生活や授業では知ることのできない知識を得ることができ、本当によかった。食についても排せつについても一生ついて回る行為なので、考えていくきっかけにしたいと思った。
・口から食べることの幸せを大切にし、障害や病気があっても口から食べることをあきらめないという考えを学ぶことができた。そして、今、自分が口から食べることができていることの幸せを大切にするべきだと感じた。排泄については、誤った考えで生活していることに気づいた。排尿を我慢することが大切だなどと、詳しい解決策を知ることができた。
・食べることの大切さや、正常な排尿、排便をすることの大切さを知ることができた。食生活や生活習慣を直すきっかけにしていきたいと思う。知らなかった健康について、たくさん知ることができた。
・「食事をする」というのは、栄養を取るということだけでなく、生きている実感や、本人や家族の満足など、様々な利点があることが分かった。排泄についてでは、日々の様子を振り返ることができた。
・実生活に関わる説明が多く、さっそく明日から役に立てることができそうなので、大変有意義な時間だった。
・尿は少し我慢した方が良いと知って、とても驚いた。クイズ形式だったので、楽しく排尿について学ぶことができた。
・普段当たり前に行っている“食べる”ことと“排泄”の大切さについて、改めて知ることができた。食べることについて知識を持ち、食べさせる技術を身につけることが求められているということを学んだ。支援を受ける人、その家族、支援者など関わる人たちで一緒に食べることを考える必要があるということが分かった。排泄に関しても適切な知識をもって気を付けていきたいと思う。
・食や排せつは日常で何気なくしていることだったが、健康ととても深い関係があることに驚いた。また、「食べられないから食べさせないのではなく、食べられないから食べられるようにする」という言葉が強く印象に残った。
・食についても、排せつについても詳しく考えたことがなかったので、今回お話を聞いて、たくさんの新しい発見があった。食について、食べられるように少しずつ慣らしていくなどの〝食べるリハビリ〟というものがあることを初めて知った。高齢になって介護が必要になっても食べる楽しさを体験できるようにするということは、とても大切なことだと感じた。排せつについては、知らないことがたくさんあった。これからも健康な排せつができるように、今日学んだケアをしっかり実践していきたいと思った。
・最近は晩ご飯がお菓子だけで終わることがあるため、しっかり食事しようと思った。また、排便や排尿はセルフチェックするように心がけようと思う。
・食の大切さ、食の与える影響について改めて考えることができた。ご飯を食べるだけで、だんだん健康になっていくということは、本当に食べるというのは大切なことなんだなと思った。排せつについてでは、自分がいかに排せつについて知らないんだと驚いた。自分の排せつについてあまり関心がなかったので、これからは意識してみようと思った。
・食事の姿勢を変えるだけでご飯が食べられるようになったという話を聞き、びっくりした。「失禁」の逆の言葉「禁制」があることを知って驚いた。
・経口摂取が難しくなったら、経口摂取をやめるのではなく、口から食べられるようにするべきだということを初めて知った。尿は少し我慢したほうが良いということに驚いた。失禁の逆の言葉「禁制」を初めて知ったので、覚えようと思った。
・とても楽しく勉強になる講演だった。
・普段の講義では学べないことを学ばせていただいた。
・今回の講演を聞いて、やっぱり食事というのは幸せだから、ずっと食べ続けたいなと感じた。人によっては食事は生きがいになりうるものだからこそ、摂食嚥下障害になったからといってあきらめるのではなく、KTバランスチャートなどを使って前向きに食べられるようにしてQOL(生活の質)を守っていくことの重要性を感じた。そして、先生がおっしゃっていた〝慈心妙手〟という言葉は、まさに先生がやっておられる活動に当てはまっていると感じた。排せつについても、最初のクイズでは、自分が今まで知らなかったことばかりで、今まで我慢した方がよいと思っていたことは実はしない方がよかったり、排せつの問題は実は筋力トレーニングで治ったりするということを知り、老後までしっかり自分で排せつするためにトレーニングを頑張りたいと思った。
・普通に口から食べられていることに対し、幸せなのだと感じられるようになっていきたいと思った。高齢になって自分で口から食べられなくなったとしても、リハビリテーションをしたり、ケアを重ねたりすることで、食べられる幸せを取り戻すことができるのだと知り、希望を捨てるのは良くないと考えた。食べられなくなった人の「食べたい」という気持ちを叶えてあげられる活動があると知った。普段当たり前のようにしていた排せつも、自分の知らないこともあって、このような勉強の場は大切にしなければならないと思った。骨盤底筋を強化する体操は毎日続けていきたいと思う。健康でいるために、食事管理やストレス解消などにも力を入れていきたいと考えた。自分の身に異常を感じたら、早めに医療施設に受診することも大切だと思った。
・基礎知識が足りず難しかった個所もあったが、クイズ形式で学んだりするなど、2時間半の講演がとても楽しかった。将来医療機関で働きたいと考えているので、〝慈心妙手〟の考えを忘れず、これからも勉強や実習をしようと思う。あと、便秘気味なので食事改善や骨盤底筋体操を今日から実践してみようと思う。ネガティブな言葉もうまく変換してポジティブに生きてQOL(生活の質)を上げられるようにしたい。
・「食について」…自分自身の基礎知識が足りないため、内容の理解が難しかった。食のことや口腔ケアなどについて知識を深めたいと感じた。KTバランスチャートを活用して、食べるトレーニングを行えば、食事のスタイルを良い方向へ変えることができるのだと理解した。
「排せつについて」…クイズを入れながらお話されたので、楽しんで話を聞くことができた。排せつに関するケアの方法や体調管理方法について理解がしやすかった。
・今回の講演会を受けて、〝支援〟について改めて考えることができた。食についてでは、食べることが難しいけど食べたいという患者さんや高齢者の方の願いを考え、支援者が知識や技術を身につけて、家族も医療関係者も共に行動することが大切だと分かった。排せつについてでは、身近にある排せつについても知らないことが多くあることに気づき、普段からのケアを大切にしたいと思った。
・今回の講演会ではとても素晴らしい講師のおふたりの話を聞くことができ、とても有意義な時間となった。食べることが好きなので、年老いたときに食べられなくなることが怖かったが、ていねいにケアしていくことによって美味しいものを美味しく食べられることを続けていくことができると知って安心した。「100人に1人、1000人に10人、10000人に100人でも、できる人がいる。だから続ける」という言葉がとても印象に残った。救えたり与えられる人が多くなくても、また全員に与えられるわけではなくても、それを1人でも10人でも100人でも、できるだけ多くの人を救えるように努力し続けていくことが、この分野では重要なんだと思う。食べることと排せつは生きることに強く繋がるので、これからも今日の学びを大切に生活しようと思う。
・食事も排泄も当たり前だと感じていたが、どちらも当たり前にできていることが幸せなことだと分かった。健康でいられる今のうちに、正しい生活習慣やトレーニング習慣を身につけることが必要だと感じた。私はまだどちらも正常にできているが、噛んで食べる回数が少なかったり、水分を摂る量が日によって違いすぎたりしているので、気を付けなければいけないと思った。貴重な話を聞くことができ、新たな学びをすることができた。
・食べることは、栄養を摂取する以上のものが得られることが分かった。チューブなどで栄養を得るのではなく、食べ物を口から食べるという行為によって、身体だけでなく精神的にも良いことがたくさんあることが分かった。排せつについてでは、最近悩んでいることがあったので、健康的な排せつができるような工夫や生活を改善することが学べて大変良かった。ぜひ今日から実践してみようと思った。そして尿は多少我慢したほうが良いということや、便秘は日にちで判断するものではないということを初めて知り驚いた。誤った認識なども知ることができる良い機会となった。
・小山先生の講演は、主に「食」に関しての内容だった。「食」は「人を良くする」と書くというのが、とても印象に残った。また、「一緒になって食べるを支える」という考え方が素晴らしいなと思った。西村さんの講演は、主に「排泄」に関する内容だった。講演の中でクイズやジョークも交えていて、とても楽しく聞くことができた。尿は少し我慢した方が良いというのはとても意外で驚いた。今回の講演で教えてくださった「ケア」や「トレーニング」をしっかり行って、排泄を大切にしていきたい。
・「食について」…楽しく食事ができることはとても幸せなことなのだと感じた。誰もが生涯楽しく食事ができるような世の中になってほしいと思った。「排せつについて」…生きる上で欠かせない「排せつ」だが、知らないことも多くあり、たくさんのことが学べた。これからの自分のためにも、普段から運動をしたり、食事に気を付けたりしようと思った。
・日ごろ深く考えず行っている「食事」と「排泄」について詳しく学べた機会で良い時間となった。後で、KTバランスチャートを行ってみようと思う。また、家族にも普及して、身のまわりの人々の健康について、私自身から目を向けていきたいと思う。
・食べることは、人の最期まで大切にされるべき行為であることが分かった。経口摂取が困難だと経管摂取が当たり前であると考えていたが、人生の楽しみであり、喜びであり、幸せである「食事を口から行うこと」の大切さが分かった。自分は食べさせる技術を身につけていきたいと思った。排せつは毎日行っているけど、知らないことが多く、とても勉強になった。
・「食について」…医師などは、経鼻胃管を留置したり、中心静脈栄養などで食べることを禁止したりしがちだが、一口でも食べられるように工夫をすることが大切だと分かった。多職種と連携し合いながら支援することも大切だと分かった。食事は、人を幸せにし家族や友人など人との関わりも広がるので、食事が困難な方でも、食べることを簡単に禁止してはいけないなと感じた。
「排せつについて」私は、少し便秘気味なので、腸内環境を整えて、運動をしっかり行いたいと思った。骨盤底筋を鍛えることが大切だと分かったが、骨盤底筋がどこか分からなかったので、確かめたい。また、和式のほうが便が踏ん張りやすいと聞いて、とても共感できた。
・私にとって食べることは、空腹を満たすため、栄養を摂るためであった。しかし、今回の講義を通して、老衰が進んだご老人にとって「食べることが」が幸福を感じさせるのだと分かった。「食べられる人」と「食べられない人」でこんなにも表情の違いがあるのだとは思わなかったので、とても驚いた。男性は便秘、女性は尿失禁が多いと知った。骨盤底筋体操を通して、私の頻尿が少しでも改善できたらいいなと思った。小学生の時は洋式1つしかなく和式がほとんどだったので、逆に洋式が苦手だった。しかし、高校から和式がなくなったので、今となっては和式が難しくなった。
・普段何気なくしていた食事や排泄の大切さが改めて分かった。食べることと出すことはセットであって、それらを楽しむことが生きる活力につながって、幸福な気持ちになれるのだと思った。これからも自分の健康的な身体に感謝して、さらなる健康を目指していきたい。
・知らなかったことばかりでとても面白かった。一番印象に残っているのは便秘の基準で、3日以上出なかったら便秘だと思っていたので安心した。私はご飯が大好きなので、年をとっても固形で食べたいと思った。
・私は現在、介護職として働いている。利用者の方と関わるなかで、食事と排泄は記録や観察などで健康状態を観察することが大切だと改めて理解できた。
・短い時間だったが、とても分かりやすく、たくさんの情報が詰まった時間になり、とても楽しく勉強になった。今日の話を自分の今後に活かせるようにしたいと強く思った。
・どちらの講義も有益で、参加できてよかった。小山先生の話では、口での食事の大切さを学ぶことができた。口からの食事が幸せにつながるという考えそのものがなかったので、これからの実習等で意識していきたい。西村先生の話ではクイズがあり、楽しみながら学ぶことができた。排尿、排便について学んでいくにつれて、自分が無知であることを痛感した。今回習った筋トレを家族に伝え、健康につなげていきたいと思う。
・普段自分の習慣として何気なかった「食べるという行為」が生きがいだったのかとびっくりした。誰か人を支えるためには沢山の人の支えがないといけないことを学んだ。排せつに関しては、自分がここまで笑って学べるとは思わなくて、排せつに対しての抵抗感が少なくなった。
・日常ではあまり意識していない「食」「排せつ」について考えることができた。今の自分では当たり前にできているこれらが歳と共に難しくなると思うと、とても恐くなった。しかし、できる範囲で対策ができるということが分かったので安心した。また、自分が周りの方たちを支えることもできると分かったので、もっと知識をつけたいと思った。
・胃ろうを施された方が食事を自力摂取、しかも「とろみなしの普通食」を摂取されたという話を聞き、とても驚いた。排せつの話では8つ対策を知り、今からでも実行していこうと思った。
・クイズがあったり、実際に骨盤底筋体操をしたり、特に排泄の講義が興味深かった。
・食についての話を聞いて、食べることの楽しさや幸せを感じられるようにする大切さを学んだ。本人に食べたい意志があるときは、少しでも食べることができるように食べさせてあげるだけのスキルが必要なのだと思った。食べられないとあきらめるのではなく、今どのくらいの状態なのかを見て、周りと協力してケアすることにより、食べることができるようになっていくのだと分かった。次に排泄について、知らないことが多いと思った。話を聞いて、排尿、排便についての概念が変わった。食事や運動など普段の生活から改善していきたいと思った。将来何かしらの病気にならないために、今できることから予防していきたいと感じた。
・「食について」では、人生の最後まで食べられる幸せを実現するためにはどうしたらよいのかについて考えさせられる講義だった。「排せつについて」では、今まで知らなかったことをたくさん知ることができ、とてもおもしろかった。
・食についてでは、食べることは幸せだと改めて感じることができた。排せつについてでは、新しく学んだことを忘れないようにしたい。
・食についてのお話を聞いて、最初は医師の判断に任せなくて本当に良いのかなと思ったが、支援を受けた方とその家族の「食べたいという強い思いと食事をする時の笑顔」を見て、口から食べられるよう支援することの大切さを理解することができた。誤嚥のリスクがあるからといって食べることを完全に禁止するのではなく、どのような点で食べることに支障が出ているのかを分析したり、食べやすいものから食べていくことを段階的に行ったりしてプロセスを踏み、リハビリしていくことで、口から食べる幸せを取り戻すことができるのだと分かった。経管栄養のみで寝たきりなどにより苦しんでおられる方やその家族の気持ちを明るくするために、口から食べる支援スキルを持った人材を増やすことが重要だと教えていただいたので、今回学んだことを忘れずにしていきたいと思った。排せつについてのお話も、すぐ実行できる対策や知らなかったことをたくさん学ぶことができた。尿は少し我慢した方が良いということに特に驚いた。また、菌がつかないようにするために、トイレットペーパーで拭くのではなく、押さえる感じで使うようにしたいと思った。骨盤底筋訓練も今日教えていただいたことを取り入れて継続していきたい。
・「食について」…KTバランスチャートについて初めて知った。食事というのは「生きるために重要である」ということは周知であるが、ただ栄養を取るだけでなく、生きがいや楽しみを感じることこそ大切なんだと思った。食べるものを口に含んで笑顔になる患者さんの写真に大きく心を動かされた。嚥下をする力の低下は高齢になるにつれて避けられないことであり、肺炎などのリスクが高まる。そのリスクを避けることも大切ではあるが、一番大切なのは口から食べたいという本人や家族の意志をできる限り尊重することだと思った。食事の質はQOL(生活の質)に大きく影響するので、適切に支援できる福祉職になりたいと思った。
「排せつについて」…自分の知らなかったことをたくさん知ることができた。尿のことや便のことは生きる上で大切だが、どこかタブーな感じがしたり、不潔だと思われたりして、話題に上がることは少ない。しかし、正しい知識を持つことで、排せつによって自分の健康状態を知ることができると思った。男女で排せつの悩みがかなり違うということも分かった。対策できることは今からトレーニングして将来健やかでいられるように心がけたい。心の健康も大きくお腹の状態に関わってくるので、ストレスや悩みへの対処方法を見つけることも大切だと思った。目を背けず、きちんと向きあっていきたい。
「まとめ」…今日の講義を受けて、健康の基盤である食と排せつについて学ぶことができた。これらを更に学習し、自分だけでなく周りも健康にできるような福祉職につきたい。
・なかなか機会のない食と排泄の話を聞いてすごくためになったし、教わったトレーニングなどを試そうと思った。
・一人暮らしを経験し、食事を不適切にとっていたが、もっと考えながら食事を楽しんでいきたいと考えた。尿や便をこれから観察して、自分の健康状態を知っていきたい。
・体験を交えながらお話してくださったため分かりやすかった。写真を使用してくださっていたため、イメージが湧きやすかった。排尿は我慢しても良いということが分かったが、便は我慢してはいけないということが分かった。排泄について、人間誰しもあること、当たり前のことだが、意外と知らないことも多く、学びになった。当たり前のことほど知らないことが多くあると思ったので、当たり前のことに疑問をもって生活していきたいと思う。
・講師の方々の実体験や自分の身近な環境を考えながら聞いたため、イメージがしやすかった。写真があったため、視覚的に分かりやすかった。表やクイズを挟んでくださっていたので、自分の知識が間違っていたことがよく分かった。
・口から食事ができないから胃ろうにすれば良いという考えではなく、食べられるための技術を身につける必要があるということが理解できた。「食は人を良くする」と言っておられたのが、とても印象に残った。私も高校で嚥下に関する実習をしたことがあり、乱れた姿勢だと食べづらかったことを思い出した。排せつは毎日あたり前にしていて深く考えたことがなかったが、健康と密接に関係していると知り、これから意識して生活していきたいと思った。
・「食について」…生きている中で食事は必要となり、高齢になるほど自分で食べることができなくなるのは悲しいなと改めて思った。一度、食べることができなくなると死ぬまで点滴や流動食になってしまうと思っていたので、食べさせることによりサンドイッチや普通のパンが食べられるようになるまで回復できると知って驚いた。
「排せつについて」…今の自分は排泄に問題ないけれど、年をとるほど悩みは出てくると思うので、食事や運動で改善していこうと思った。適切な排せつをするためにも健康に気をつけようと思った。
・小山先生と西村先生の講演を聞き、食や排せつは健康に生きるために大切であると改めて学ぶことができた。小山先生の講演では、口から食事することは人々にとって幸せを感じる大切なことであり、障害や病気で口から食べることが難しい人がいたとしても、介護者や医療関係者は本人の幸せを尊重し、食べることの知識を深め、質の高い支援をしていくことが大切だと感じた。西村先生と講演では、排せつについて様々なクイズがあり、普段日常的に行っている排せつについて、あまり理解できていなかったことを知った。そして排泄をコントロールすることは重要であり、食事の改善や骨盤底筋体操や運動によって、より良いケアをすることができることを知った。これから時間がある時には骨盤底筋体操をしたいと思う。
・「食について」…自分の意志で食べられなくなったらどうするかという備えの大切さが分かった。「排泄について」…尿や便について詳しく学ぶ機会を設けて下さり、たくさんのことを知ることができた。
・普段聞くことのできない貴重な講演を聞くことができて良かった。食や排せつについての大切さを改めて感じることができた。
・食と排せつという生きているあいだ付き合い続けないといけないことについて、貴重な話を聞かせていただき、新しく知識を身につけることができた。
・食と排せつは共通して、誰もが死ぬまで我慢することなく行いたい人間の行為だと分かった。食いおいては、病気や障がいによっては、自分で食べたり、口に入れたりすることは不可能であると思いがちであるが、一人ひとりに合わせた適切なケアやサポートを行うことで、再び食事を行えることもできると分かった。私も食事を行うことで喜びや楽しみを感じることができているので、家族と幸せな時間を共有できる食事の時間を最期まで送れるようサポートしていきたいと思う。
・食べられない時と食べられる時の表情の変化を見て、食事の大切さを痛感した。支援者になったときに備えて、食を最期まで行えるサポート技術をしっかり身につけたい。食事を口から行うということが大切にできる人になりたいと思った。骨盤ケアであったり、排尿、排便に対する認識を正しく教えていただいて良かった。病院だけでなく、自分で食生活や運動、ストレッチを意識するだけで排泄ケアが行えると知って驚いた。今回学んだ知識を広められたらいいなと思う。
・食べられないといわれていた人が自分の手や口で食べられるようになる取り組みがあり、実際に喜んで食べている人の写真を見て感動した。クイズを通して、身近ながらよく知らなかった排せつについて正しく理解することができた。間違った解釈をしていたものもあったので、今回の講義がとても役に立ったし、排せつの習慣を改善していきたいと思った。尿の色で体内の状況が分かるというのはすごいと思った。今まで骨盤底筋について何も知らなかったが、死ぬまでにトレーニングするべき大事なことなのだと学んだ。
・普段、何気なく、口から食事を食べているけれど、それは当たり前のことではなく、幸せなことなのだと気づかされた。食べられないと言われていた患者さんが、4ヵ月入院して訓練を受け、食べられるようになったという事例。患者さんの表情がみるみる明るくなって、食べることの偉大さを感じさせられた。
・口から食べる幸せを最期まで感じられるよう(感じてもらえるよう)に、介助スキルを身に付けたいと思った。自分でできる排泄ケアを学び、食事の改善や運動など今からできることを行いたいと思った。
・食と排せつの大切さを学んだ。とくに食では「食べる」ことの大切さを学んだ。誤嚥性肺炎の患者さん、誤嚥にならないように絶飲食が良いと考える人が多いが、ちゃんとしたプロセスを行えば自分で食べられるようになるし、KTバランスチャートの評価も上がることが分かった。排せつでは、便秘の定義が日数ではなく状態だと聞いて驚いたけど、たしかに…と思った。