NiU「鳴滝塾」

産官学民が連携して地域課題の解決策を探ろうと
新見公立大学に設置されています

地域共生「鳴滝塾」Ⅳ

2021-12-11 | ☆定期講座

 
 12月11日(土)午後3時から新見公立大学講堂で地域共生推進センター「鳴滝塾」Ⅳが開かれた。講師は㈱日本総合研究所主席研究員(新見公立大学客員教授)の藻谷浩介氏。「ポストコロナのまちづくり」について話し、一般や学生ら108人が熱心に耳を傾けた=写真
 

 
 開会にあたり公文裕巳学長が「藻谷先生は客観的なデータ、とくに数字を自分で調べて今の〝姿〟をとらえられている。コロナにしても、世界中のすべてのデータを解析しながら、いろんなことを考えていらっしゃる。これからの大きな課題は〝ポストコロナのまちづくり〟ということで、藻谷先生のお話は大変参考になると思います」とあいさつした。
 藻谷氏はまず同じ縮尺の航空写真で、東京都心と新見市中心部を比べて話した。細長い谷(盆地)の新見は山に囲まれている。一方、東京都心に山はなく、巨大なビル群が乱立している。果たして100年後、新見と東京はどうなっているか。ビルは普通50年ぐらいしかもたない。何十万棟というビルを100年以内に壊さなければならない。ごみの山をどこに捨てるのか。新見だと家を建て替えるにしても多くは木造でしょうから燃やすことができる。新見は100年後も「持続可能」。都会はSDGs(持続可能な開発目標)を考えていない。
 

 
 日本での新型コロナ感染第5波で陽性判明者数が圧倒的に多いにもかかわらず死者数が少ないのは、ワクチン接種効果が大きい。
新型コロナの死者数(2020年1月~21年12月9日の累計)】
     ―人口100万人当たりに換算して比較―
  ★米国 2,398人
  ★英国 2,172
  ★EU 1,940
  ★南アフリカ
      1,534
  ★インド  343
  ★日本   144
   岡山    71
新規感染が深刻なのは(2021年12月3日~9日の一週間の毎日平均)】
   ―新規陽性判明者数を人口100万人当たりに換算して比較―
  ★英国 704人
  ★EU 584
  ★米国 355
  ★南アフリカ
      256
  ★韓国 128
  ★日本 0.9(過去最悪時は8月下旬の182)
   岡山 0.3
 

 
 感染状況は、東京も大阪もやばいけど世界から見るとそうでもない。東日本大震災と同じぐらい亡くなっているが、異常に騒ぎすぎではないか。日本は感染を抑えている割に経済がガタガタの状態。ワクチンの効果は、感染の抑止よりも死亡の防止(背景には重症化防止、後遺症防止)にある。感染者数で騒ぐのはやめて、重症化率、死亡率を基準にしよう。
新規感染が起きているのはどこー過去2年間の現実から】
・買い物では感染しない。公共交通利用や旅行は大丈夫。アウトドアを楽しむ、絶対大丈夫。パチンコ店でもタクシーでも感染なし。
・問題は、換気の悪い狭い室内で(店でも家でも職場でも)マスクせずに大声で会話すること。
――ワクチン拒否やノーマスクが増えれば問題だが、世間の目を気にする国民性ゆえ過度の自粛が感染爆発を防いできた。ということで、日本は世界一安全、とくに地方は著しく安全。しかし、ピントのずれた自粛で経済はガタガタ。オミクロン株で騒がず、マスクをしつつ経済を正常化していくべきだ。
2-6-2の原則
 コロナ禍の大都市で何の痛みも感じずに通勤を続ける人が2割。嫌だとおもいつつ続ける人が6割、脱出を探る人はせいぜい2割。そして実際に動くのは2%くらいだが、首都圏3,500万人の2%は70万人、京阪神1,500万人の2%は30万人。その2%を受け入れるチャンスで、潜在市場は大きい。ごく一部の人が動くだけで世の中は変わる。
SDGs
 SDGsは世界各国が認めた共通の緊急課題だが、途上国が認めにくい課題ー窒素・リンによる土壌・水質汚染は載らなかった(汚染の原因は肥料なので、食糧増産が優先された)。また、先進国特有とみられた課題ー日本・中韓台・欧州で深刻な少子化は載らなかった。世界共通の重要課題ー高齢者の激増にも言及がない(増加の原因は長寿化なので健康増進が優先された)。
 

 
 SDGsが触れなかった「少子化」が日本最大の課題で、育児・医療・介護が一番重要。「それらを担う新見公立大学は最重要の拠点大学」と結んだ。
 このあと質疑応答があった。
 ――高齢化に伴い、東京に介護をする人が流れていくのでは?
(藻谷)都会ではすでに高齢者がめちゃくちゃ増えている。介護の需要が激増している。逆に田舎ではほとんど高齢者は増えていない。東京や大阪は田舎から介護人材を引っ張り込みたいと必死になっている。ところが条件が悪いので人材が集まらない。生活費が全然違う。
 ――逆に、都会の高齢者が地方に移るのではないかと。
(藻谷)コロナ禍で高齢者が地方に移住するのではと期待した人がいたが、全くそうではなかった。若い人は結構移住している。歳を取ると動かなくなるのがよく分かった。若いうちに地方に戻しておく必要がある。
 ――高齢化が進んでいる地域では、年金受給者がもうけを度外視してビジネスを行い、若い同業者を圧迫するケースがあるのでは。
(藻谷)役割分担、機能分担が重要で、その仕組みをどうするか。若い人は地域外のマーケットを取って交流人口を増やすというふうに。その際、外から来た人に「新見ってこういうところ」というのをアピールしてください。中世の新見は歴史に残る重要な荘園で、年貢を京都に納めた最後の荘園だといわれている。都と深いつながりがあったために、文化的な雰囲気が今でも残っている。

当日のアンケートより<感想>
一般
・大変おもしろい講演だった。データを使ってわかりやすい話だった。
・「数」に注目することには納得できる。
・経済の話をもっと聞きたいと思った講演だった。
・とても楽しかった。
・データに基づくご指摘はいつも目からうろこ。感染症は密だけではうつらない。マスクをして経済が正常化していくことを祈る。
・マスコミが報じる内容とは異なるコロナの状況を理解できた。確かに最近はSDGsが大はやりだが、少子化と高齢化が最も重要な案件だ。
・感心 感謝 感動 !!
・毎日新聞の「時代の風」をスクラップして読んでいる。理路整然としていて、頭のいい方だなと思っていた。私より10歳近く年下ということに驚いた。次に、数学的な頭であること、それが新型コロナウイルスのグラフ等の説明に発揮されていた。残念なことに、私がついていけない。でも、それだからこそ聴講できて良かった。
・これから先の身につまされるお話だった。
・コロナを機に地方のよさを感じていたが、藻谷先生の話を聞いて納得できた。いろいろな数字を分析しておられて、自分がまちがった理解をしていたことが多くあると分かった。そういう見方ができるようになっていきたい。
・本当(真)の現実が見えてきたような気がした。それを的確にとらえて信じていきたいと感じた。人口減少により、地域(地方)がなくなっていくのではないかと危機感を感じた。人とのつながりなくしては、生きられない。豊富なデータでわかりやすく、深みを感じ、もっともっと知りたいと感じた。
・今、聞きたい話を聞くことができた。
・具体的な数字を基に話をされるので分かりやすかった。
・大変有意義な時間だった。新見は田舎であるが、東京にないものがある!
・世界と比べることで、コロナに対する認識が改まった。
・高齢化は現在深刻な問題で、医療や介護がさらに重要になる。
・新見市と都会を比べたときに、ある意味、新見市の方が利点が多い。
・都会は「老老介護」になったとき、介護を受けられる人が少ない。
・新型コロナウイルスに関して、しっかりしたデータを基に分かりやすく話され、今後何に気を付ければよいのか、これまでの注意点からどこに眼を向けないといけないのか、分かりやすかった。新見が都会と比較して、誇るものさらに大切にしていく必要があると思った。ぜひ若い人たちに話していってほしい。
・60歳を超えてからの生活スタイルをイメージする上で、とても参考になった。
・感染者数をみるのではなく死亡者数をみることで、ウイルスを正しく理解する必要があると感じた。
・都会に住むことの魅力って何だろうという印象をもった。
・講演を聞いて、新見はとっても良い町だなと改めて思った。
・新型コロナウイルスの感染者数が増えていることよりも、感染しないことが大切だと思った。
・「都会に行って働きたい」と思うことがあったけど、「たまに行くのが大切だ」ということが学べて、よい経験になった(触感が大切)。
・コロナに関するデータの捉え方が良く分かった。
・もう少し新見に関する具体的な“まちづくり”の話が聞きたかった。
・ローカルの再発見とPR、誇るものがいっぱいある。ローカルの人も「言い訳」にかたよっている。ローカルに対する認識を変えることが必要。「他人様の庭はきれい」ではなく、「わが家の庭もオリジナルできれい」と思うことが大切。
・データに基づいた講演でわかりやすかった。
・これからも日本人らしくコロナを抑えていくべきだと思った。あまり過剰になり過ぎずのウィズコロナで。
・大変楽しく聞かせていただいた。説得力もあって良かった。
・初めて藻谷先生のお話を聞けてよかった。新見は良い所で、ずっと住みたいと思っている。他所に住みたいとは思わない! 田舎に住んでたまに都会に遊びに行くのを皆が実践してくれればと思う。
・ポストコロナのまちづくりとして、貴重な話を伺った。新型コロナ感染症の世界的傾向かつ日本の実態について分析し、比較することで、どのように対応していくか、検討する機会を得ることができた。
学生
・コロナの感染は世界的に広がったが、ワクチンにより死亡率が下げられていることが分かった。また、日本は他の国に比べて安全だということが分かった。コロナ感染のリスクとして密集場所が入らないのには驚いた。
・SDGsについて、「都会の建物やインフラ」のごみ処理問題が印象に残った。日本の生活基盤を支えるインフラの多くが敷設されてから50年後には老朽化が進み、崩壊するとされている。戦後から高度経済成長を経て、環境に配慮した社会資本(つくりあげられた街並み)は、見通しが甘かったゆえに失敗であり、それによって生じたゴミは処分できるところがないということで、「真のSDGsとは何か」を考える機会になった。
・コロナがなぜ今も世界中で拡大しているのか、地理的な要因などから説明していただき、この先自分たちがどのように行動していくべきか、改めて考えるきっかけになった。世界や日本が抱えている問題の違いや、その対応策について詳しく知ることができ、今後の動きについて、ニュースや新聞などの情報媒体から追って、理解を深めていきたいと思う。
・イギリスのコロナ死者数がアメリカに次いで深刻とは思っていなかった。三密は間違っていた。“窒素とリン”と聞いて、肥料かなとは思ったが、それが水質汚染につながることまでは思いつかなかった。
・100年後の東京と新見を比べたとき、ある一定の範囲の高齢者数は東京の方が多くなること、新地開拓の際に新見は山があるので新地を広げやすいことなどに気づかされた。100年後の話だが、コロナが流行った昨今に通じることだと思う。新見の方が高齢化率は進んでいるが、一定の範囲の高齢者数は東京の方が多いため、コロナを始めとしたウイルスが感染しやすいこと。東京での埋め立て可能な海の範囲が少なくなっているので、壊した高層ビルの残骸を埋め立てるのに土地が追いつかないこと。そういった点を踏まえて、都会(東京)よりも田舎(新見)の方に可能性があると思った。技術や通信が発達している今、都会に行かずとも田舎でできること、逆に田舎でしかできないことも多くあると思った。
・コロナについての噂話や不確かなネットの情報に惑わされると、余計にパニックになってしまうのだと分かった。数字に基づいた情報に関心を持ち、ネットの情報等を頼りにしすぎないことが大事なのだと思った。コロナについて深刻に考えすぎて心に負担を与えないように、自分ができる範囲で生活を送ることが、感染対策のうえで効果的なのかなと思った。都会にはいいものがあると思っていたけれど、新見のような地域には都会にはない良いものがたくさんあるのだと感じた。都会と田舎を比べるのではなく、地域性について考えていくことが必要なのだと思った。
・コロナの感染者数や死亡者数について、国内のデータだけを見るのではなく、国際的なものを見ないと結果や原因を決めることはできない。
・自然が豊かな地域は、ビル街の並ぶ都会と比べて持続可能な社会を築いているといえる。
・ワクチンの効果は感染の抑制よりも死亡率の低下であり、感染者数の増加に必要以上にさわぐ必要はないと分かった。
・新規感染が起きているのは、人がマスクをせずに会話をする場所である。問題は換気不全の場所でマスクをせずに会話をすること。
・自然に触れて触角を鍛えることが大切。
・欧州環境省が最も危機的としたのは、窒素とリンの循環不全である。日本では少子化が高齢化とともに深刻な問題であり、育児・医療・介護は世界共通で重要である。
・コロナ感染において、世界でみると、最も死者数が多いのは、米国であり、新規感染者が多い国も日本以外であることを知り、コロナ感染は、日本以外の国でも深刻な問題だと感じた。また、私もワクチンを打ったが、ワクチン効果は死亡率の低下につながっていることや、マスクをせずに会話をするのが最も感染が広がる原因であることを理解した。コロナの時代になって様々なことが制限されてきたけれど、感染対策をしながら、今を楽しく過ごしたいと思う。また、日本最大の課題である少子化を解決していくためにも、コロナ社会の今、育児・医療・介護の発展、促進が大切だということが分かった。そのためにも、今、自分が学んでいる福祉についても学びを深め、サポートできる立場になれるように頑張っていきたい。
・コロナウイルスの感染状況を世界で比較したとき、日本は他の国と比べて感染状況は深刻ではないということを知った。ワクチンの効果は、感染者の数ではなく、死亡者数を抑制させるのに効果がある。新規感染している環境は、人がマスクをはずしている状態で会話をしている時であるため、人が密集しているからといって感染するとは限らない。マスク、換気が大切。国民性も、感染状況のちがいのひとつ。SDGs目標に掲げられていない出生の減少(少子化)が日本にとって緊急事態となっている。育児・医療・介護が今、世界共通の課題で、もう少しそういったものに関心を向けていければなと思った。
・東京に建っているビルは50年後、100年後には巨大なごみになる。ごみをどうするか。
・新見は100年後も残る。持続可能。
・「東京は何でもある」ではない。「新見は何にもない」ではない。
・日本はコロナ感染者・死者は世界からみると少ない。なぜなら65歳以上に先にワクチンを接種したから。岡山県は行動制限を厳しくしなくても感染は少なかった。
・感染者数で騒ぐのではなく、死亡者数や重症者数で判断するべきだ。
・ほどよく経済は正常化していくべきだ。騒ぎすぎはよくない。
・2割・6割・2割 2%で、2%は100万人くらい受け入れるチャンス。
・ヨーロッパで最も危機的といわれたのは窒素とリンの循環不全だが、SDGsに含まれていない。
・育児・医療・介護は、世界最重要分野である。ポストコロナにおいて、それらを学ぶことは大切である。
・コロナ禍で自分たちが一番何をしたらいけないのかということについて分かった。予防するために、いろいろな制限がかかっていたけれど、その中でも特に力を入れないといけないのが換気。家の中でも気をつけて行おうと思った。
・話を聞いていたら当てられたので「ワクチン!」って勘で言ったら正解だったのでとても気分が良かった。コロナの新規感染者数の多い国とか、起きている原因とかを詳しく知ることができてよかったです。オミクロン、気をつけよー!と思った。
・東京都と新見市を比べて、東京都のビルの寿命は50年くらいで、今後100年の中で「生き残るのは新見市」(持続可能)ということを学んだ。また、コロナについて、日本国内だけで議論するのではなく、世界の国々で比べることが大事だと学んだ。日本は感染対策を重視し過ぎるあまり、経済活動が滞っている。一方、アメリカやイギリスは感染対策よりも経済を重視していた。どちらの国も両極端であることが分かった。正しい感染対策を知ることが大事で、マスクをつけての会話や換気を怠らないようにしていきたい。
・東京は大きい街で、大きなビルがたくさんあるけど、ビルは50年後には壊さなければならないから、ゴミが大量に出ると分かった。文字じゃなくて、数字と算数を使ってデータを分析されていて分かりやすかった。今は前より感染者数は落ち着いているけど、友だちと久しぶりに会ったとき、マスクを外してしまうなど、気をつけようと思った。
・都会より田舎の方が持続可能という話は耳にしたことがなく、新たな学びになった。都会に住むのは控えたいと思う。コロナウイルスに関しての話は、当初から同じ考えだったので、自分の考えは正しかったのだと感じ、とてもうれしく思った。今までの講義の中で、最も有意義な講義になった。以前から藻谷先生のことは存じていたが、今回の講演を聴き、とても好きになった。今後も、先生の話を拝聴したいと思った。クイズも全て正解でき、とても楽しい時間を過ごすことができた。ありがとうございました。
・生まれてから今まで新見で暮らしてきて、新見をそんなに良いとは思っていなかったけれど、講演を聞いて新見にもすごく良いところがあるなと思った。
・今回の講演を聞いて、新見のように人口が少ない都市の方がまちの維持がしやすく、コロナ感染の危険性が少ないということを知った。私は新見でまちづくりというと「人口を増やそうという取り組み」ばかり考えていたが、人口が少ないなら少ないなりのメリットもあるということを学び、「新見にとって何が良いまちづくりなのか」を新たに考える有意義な機会になった。
・米国、英国は日頃のスキンシップでコロナが増えてきている。久々に会うとあいさつでハグをする。しかも、マスクなしで騒ぐためコロナが増える。日本は米国、英国に比べて感染者が少ないのに医療が崩壊しかけていた。その点はおかしい。日本でのコロナ感染者は多いと思っていたが、米国や英国に比べたら少ない。人が密集する場所や公共交通機関ではふつう感染しない。マスクなしでしゃべっているから増える(これが一番の理由)。日本は世界一安全。しかし、まだマスクは外せない。個人的な意見だが、まだ安心できないし、私は顔全体を見られたくなくて外せない。まだ完全に落ち着いていないため、安全だとは聞いても怖い。
・SDGs。新見市は持続可能。ビルばかりの場所は難しい。
・コロナが流行している国と流行していない国とでは両極端である。密ではふつう感染しない。家で感染している。
・地域を変えることは、ほんの少しの人数が動くことで地域に変化をもたらす。
・東京や人が多い場所では現実逃避する。人が自分を見ていない。〝田舎だから〟と理由を付けてはいけない。田舎の環境は良い。育児、医療、介護は未来を担う大切な分野。
・自分がいる環境を大切にし、そこで様々なものに触れ、五感を鍛え、考え方や行動に活かしていきたい。都会と田舎の福祉分野の違いが気になる。
・アメリカやイギリスはワクチンをつくった国にも関わらず、コロナ感染による死者数が多いことを知り、両国では国民一人ひとりの感染意識がゆるんできているのかと思った。
・日本は世界と比べると、コロナの感染者や死者の数は少ない。新しくオミクロン株が流行してきているが、それも早く終息してほしいと思った。
・日本のコロナに対する政策は、コロナへの警戒心がすごく大きく、過度な自粛があるため、感染者は押さえられている。一方、経済力がとても弱くなっている。
・東京では買い物や遊びなどで楽しむことはできるが、人間だからこそ感じられる感覚を全く感じることができなくなっているため、新見に住んでいる今、感覚を鍛えておくと、これからの助けになると思った。
・育児・医療・介護は世界共通の最重要な分野(少子高齢社会を支えるため)。
・SDGsは一見重要な課題を挙げているように見えていても、大切な分野を省いている。一部の国で問題となっていることも、いずれ世界中の問題となってくる可能性があるので、今から取り組んでいくべきだと思った。
・日本はワクチンのおかげでデルタ株があまり広がらなかったのに、そのワクチンをつくったイギリスやアメリカでは死者数が多く、新規感染者数も多いというのは興味深い。それはイギリスやアメリカはマスクをせずに大声で話している人が多いからで、コロナへの感染というのは飲食や密集、公共交通機関ではそうそう起こるものではなく、本当の原因になりうるのは換気をちゃんとしていないところでマスクをせずに大声で騒ぐことだということが分かった。
 また、SDGsに関して、発展途上国や先進国だけの問題であったり、世界共通の問題なのに取り上げられていない問題があるという。言われてみれば、そうだなと思った。介護や医療や福祉の大切さが改めて分かった。
・ワクチンは感染の抑止よりも死亡率を防ぐ効果がある。その効果を見るには、感染者数よりも死亡者数を見るほうがよい。
・日本は自粛で感染を防いで安全であるが、経済がガタガタになっている。適度な自粛で経済を安定させることが大切。
・高齢化がどの国でも課題に上げられているがSDGsには載らなかった。出生者数の減少は日本最大の課題。育児・医療・介護の分野で、人を支えられる人材づくりが大切になっている。
・初めて知ったことだらけで講演中に何度も驚いた。まちづくりに興味があるので非常に興味深かった。
・都会に人が集まりすぎということは、考えたこともなかった。
・毎日の新規陽性判明者数は、世界の国々でグラフの山の周期がだいたい一致しているということを初めて知った。
・コロナの感染拡大防止のため飲食店が閉店になったが、家庭内で感染が増えているのは本末転倒であると思う。
・ワクチンの効果について分かりやすくするために、重症者と死亡者の人数を公表するというのは良い考えだと思った。移住で実際に動くのは2%と聞いて「少ない」と驚いたが、人数に置き換えてみるととても多い人数で、すごく大きな動きだと思った。都会にも田舎にもそれぞれ良いところがあると思った。人によって良いと感じるものは違うし、何を基準にするかによってどちらが優れているかが変わると思った。
・本日の講演で、新見の町はどのような特徴があるのか、また、100年後にはどのような姿をしているのかについて学んだ。その後、ポストコロナのまちづくりについて学んだが、藻谷さんの様々な視点から日本社会の課題について考えることができた。
・今回の講演で、都会ではできないものということで田舎の良さがたくさん出てきたが、田舎過ぎると都会でできることができなくなってしまうので、何事もほどほどが良いなと感じた。東京へ旅行などで行っても大丈夫ということで、意外だったが学生の中ではうれしい言葉だと思うので、常識のある範囲で遊びたい。
・コロナのデータの見方を週平均で見ることが大切。
・マスクなしの会話はコロナの感染リスクが増えるが、密をとても怖がるのはよくない。
・SDGsにはない少子化・高齢化は大きな問題。
・東京が介護士を引っぱり込もうとしている。
・コロナワクチンは死亡率抑制に有効。
・コロナの時代になって2年経ったので、感染防止に必要な条件が分かってきた。換気のない場所、マスクをせずの大きな会話はだめ。コロナを恐れすぎるのはよくない。
・東京のような大都会を永久に維持することはほぼ不可能(?)。会話をするときは、マスクが重要な役割を果たすことが分かった。また、密室がコロナを増加させる大きな要因であることも分かった。このことから、換気がしっかりできていて、会話をするときじゃない場合は、無理してマスクをつける必要はないと思った。日本最大の課題は少子化であるということは理解していたが、子どもはお金がかかるため、解決には時間がかかると思った。もし何も大きな政策を打ち出さなかった場合、解決することは難しいだろうとも思った。
・藻谷先生の分析の仕方が面白いと思った。数字を見るだけで、様々な考えや専門家の憶測を否定出来ると分かった。自分の持っていた考えや価値観が軽く一蹴された気もしたが、新しい考えを持つきっかけにもなった。今の世界や東京などの都市に対するイメージを覆された。田舎のデメリットばかりを考えていたがそうでもないと思ったし、田舎のメリットも都会のデメリットも聞けたので楽しかった。社会調査論を学んでいるが、とても簡単で分かりやすいやり方があるものだと思った。確率や計算された後の数字はニュースでよく見かけるが、計算される前の元の集められた数字だけのデータを見た方が分かりやすいと思った。
・日本でコロナに罹り亡くなった方の人数は、東日本大震災で亡くなった人数と同じであることに危機感を覚えた。
・密な空間や交通公共機関ではあまり感染せず、マスクをしていない人同士の会話や換気が不十分な場所では感染がなされている。過度にコロナを恐れることはないのかなと思った。
・SDGsに高齢者や子どもについての言及がないことに驚いた。育児・医療・介護は、世界共通の最重要分野であると知った。
・田舎の強みが何なのか理解できた。普段考えないことを聞き、刺激になった。
・育児・医療・介護は世界で最も重要な課題。現在の日本は安全であり、これまで通りの生活が早く戻ってきてほしいと思った。五感を楽しんで生活できる新見に感謝して生活しようと思った。
・わかりやすく、楽しい講演だった。
・少子高齢化についてどうしていけばよいか具体的に検討しなければならないと感じた。先のことが心配。若い人が今のうち、田舎に移住してきてくれればよいと思った。
・示されたデータが分かりやすく楽しかった。
・データから考えることが大切だと再確認した。
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